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逆行歴史転生  作者: 赤部次郎
マクシミリアン
2/8

新たな理論

あれから2年がたった。今年で俺は14歳になったので、そろそろ行動に移そうと思う。

まず、このオーストリアはハプスブルク家が支配する国だ。

そして俺はその皇族のひとりである。

そして、このオーストリアはスペインと戦争している。

だが、この2年間は平和だった。

それは俺がまだ子供で、軍役についてないからである。しかし、俺は知っている。これからのオーストリアがどうなるかを! そして俺は行動に移すことにした。まず、父に軍人になることを志願した。「父上!僕は軍人になりたいと思います!」

父は俺がそういうと少し考え、「わかった。だが、入学はは16歳からだ。それまでに馬術や剣術の稽古をしておけ」

と言ってくれた。

俺はすぐに行動に移した。まずは乗馬と剣術を習うため、馬丁のところに向かった。

馬丁は俺を見ると驚いた顔をしたがすぐに笑顔になった。そして俺に話しかけてきた。「坊ちゃん、今日はどうしました?」

俺は答えた「ああ、馬術と剣術の稽古を付けてほしいんだ。」

すると彼はさらに驚いた顔をしたがすぐに笑顔に戻り、「わかりました坊ちゃん。ではまず馬を紹介いたしますね。」そう言って一頭の馬を連れ出してきた。「この馬は坊ちゃんに合いそうな馬です。まずは乗ってみてください。」

俺は言われた通りにその馬に跨った。そしてしばらく乗っていると、だんだん慣れてきたので少し走ってみた。すると馬が走り出した!俺は振り落とされそうになったがなんとかこらえた。「坊ちゃん大丈夫ですか!」と馬丁は心配してくれた。

俺は「ああ大丈夫だ。」と答えた。

すると馬丁は「坊ちゃん、なかなか筋がいいですよ!この馬は坊ちゃんにあげますよ」と言ってくれた。俺は「ありがとう!」と言った後、すぐに次の馬に向かった。

次は剣術の稽古だ。剣を持って型の練習を始めた。最初はうまくできなかったけど、何度もやっているうちにだんだんとできるようになってきたので嬉しかった。

そして最後に軍での指揮をとるため戦術を学んだ。そしてなんとかやり遂げることができた。

そして父に軍に行くことを伝えると、父は「わかった。」と言っただけで他には何も言わなかった。

俺は父に感謝し、16歳になってすぐに軍学校に入ることにした。

「よし、これから俺の新たな人生が始まるんだ!絶対生き残ってやる!」そう決意しながら俺は眠りについたのであった。


しばらくして、私は戦術についての論文を書くことになった。私は駄目で元々に加えて、たまにはハメを外しても良いだろう、という楽観的思考から丁字戦法及び大規模縦深突破を書いてみた。

日本海軍式艦隊決戦とソ連式大規模縦深突破であった。

 どっちも時代を先取りしすぎたものであるが、私としてはこの時代で恐ろしく劣化しているが再現できるところはある……かもしれない、と思ったのだ。問題点山積み、突っ込みどころ満載のシロモノだが、一学生の妄想という形でなら許されるだろう、と私は勝手に納得していた。


 彼の予想通りに教官には君らしくない、熱でもあるのか、と言われたりしたが、したし父はその理論に目をつけた。父は、

「これは面白い。」と一言言っただけで特に何も言わなかったが私は嬉しかった。また、論文を書いている間も軍事史の研究は続けた。なぜなら理論だけでは戦争には勝てないからだ。演習を繰り返し、史実をフィードバックしながら研究するのである。

私の論文は軍の偉い人は読んでくれたが、全く反応は無かった。まあそうだろうな、と私は思っていたが、父は「面白い」と言ってくれていたのでありがたかった。

そして時は流れ、卒業の時が来た。私は首席で卒業したので海軍に入隊した。私が配属されたのは戦艦長門の砲術長であった。私は砲術員としての才能があったようで、海軍内でも一目置かれる存在となっていた。そのためか私はすぐに艦に馴染んでいった。

しかし、問題はここからだ。史実通りに進むなら私はメキシコ皇帝になるが敗北し、処刑されることなることを知っていたからだ。それを回避するためにはどうすれば良いかを考えた結果、起こさないようにすることが一番であると考えたのだ。そのためにはどうするか?様々な国から人材を確保することだ。私はすぐに行動に移した。イギリスなどの植民地や欧米諸国から優秀な人材をどんどんと自分の部下にしていったのだ。

その結果、帝国軍の戦力は大幅に増強された。そしてしばらくして、私は父から結婚を持ちかけられた。そう、シャルロッテ・フォン・ベルギエンである。私は最初は断ろうとしたが、父に説得されて結局結婚したのであった。

シャルロッテは美人であり、私も彼女に惹かれていったのである。その後すぐに子供も生まれ、幸せな生活を送っていったのだ。そして、ついにナポレオン3世からの使者が来たのだ。私は悩んだ末、父に相談した。すると父は「お前は皇帝になるべくしてなったのだ」と言ったのである。そして私にこう続けた。「お前が皇帝になった暁にはこの国をさらに発展させよ。」私は「はい、父上」と返事をし、メキシコに行くことを決意したのであった。

こうして、1864年、私とシャルロッテはメキシコ皇帝と皇后としてメキシコシティに行くことになった。

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