表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
虹色魔導師は目立ちたくない  作者: プリン伯爵


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/448

学園でも目立ちたくない⑩

「とりあえずまとめよう。ティーセットはいらない、侍女も不可。テントや調理器具は必要。水はまあ魔法で出せるからいいとして、食器類はいるかな。」

「流石だなマリス!!お前がいなければこの班は壊滅的な準備になっていただろう。」

でしょうね。

なーんにも知らないからそりゃそうでしょうよ。

そもそもこの野営キャンプは1人でも生きていけるようにサバイバル技術を学ぶのが本懐だろう。


「テントは男女分けるから2ついるかな。火は魔法で起こせるし、虫除けの魔導具とかあれば便利かも。意外と夜は虫が寄ってくるからさ。」

「そうなの!?シーラ後で執事に頼んでおきましょ、虫なんて見るだけでも嫌だわ。」

「そうしましょう。他に何が必要ですかマリスさん。」

「食料は現地調達しないといけないから狩った動物を捌くナイフとかいるかな。後はまあ大体現地調達でなんとかなるしそんなものじゃない?」

「なるほど、じゃあテントと食器類は私の所で用意しておこう。」

ルーザーが?

おいおい、とんでもなく豪勢なテントとか用意するんじゃないだろうな?


「じゃあ虫除けの魔導具はアタシらが用意するわ。」

「む、では俺はナイフと調理器具だな。」

各々用意してくれるらしい。


「僕は?」

「マリスは現地で色々働いてもらうと思うから何も用意しなくてもいいぞ。」

「いいのか?フェイル。一応お金がかかるんだし、多少は僕も。」

「構わんよ。金なら有り余るほどある。」


金持ち共め。

まあいいか、用意してくれるってんならそれに甘えよう。


「ふふふ、明日が楽しみだわー!!」

「お姉様はずっと言ってますわね。」

「当たり前でしょ!野営キャンプなんて今まで1度も連れて行って貰ったことなかったんだから!」


問題が起こらなければいいけど。

特に皇子皇女がいるからな。

何かあれば大問題だ。

まあ多分影から護衛が着いてくるとは思うけど。

もし万が一があれば、バレてでも僕がなんとかしたほうがよさそうだ。

目立ちたくないからといって彼らを無駄に傷つけさせるわけにはいかないし。


ふと窓の方を見ると丁度レイさんと目が合った。

こんなことなら、レイさんと組んでいた方が良かったかもしれない。

美少女と一緒だと目立つと思って避けてたけど、今のほうが目立っているし。


するとレイさんは立ち上がりこちらに近寄ってきた。

「マリス、話をするのは久しぶりね。それにしても随分豪華な班になったわね……。」

「ああ……そうですよね……。」

レイさんと話していたのが目に入ったのかロゼッタが話し掛けてきた。


「あれ?マリス、グランバード伯爵令嬢と知り合いなの?」

「あ、ああそうなんだよ。」

「へー、どんな繋がりよ。レイだったわよね?」

「はい、ロゼッタ様。マリスは私のお祖父様に師事していた時期がありましたのでその繋がりで。」

「へー!!あんたグランバード伯爵に師事してんだ!!なるほどねー!だからオリジナル魔法も作れるってわけね?」

「ま、まあそうとも言う。」

「何よ、煮えきらないわね。あーそれならレイさんもうちの班に入ってもらえればよかったわね。フェイルあんた抜けなさいよ。」

「何故だ!?俺とマリスは親友だぞ!?」

親友ではない。


「いえ、お気遣いなく。私も既に班を組んでおりますので。マリスが不敬を働かない事を祈っておりますわ。」

「ふふふ、まあ皇子皇女がいるしねーうちの班は。」

「ん?マリス。君の友達かい?ってレイさんじゃないか。お祖父様にはいつも世話になっているよ。」

「ルーザー殿下、お久しゅうございます。」

ん?あ、そうか。

レイのお祖父さんはグランバード学園長だった。

その繋がりでルーザーとも面識はあるんだろう。


「マリス、君の交友関係は興味深いね。レイさんはあまり仲を深めず浅い関係でしか人付き合いはしないって有名なのに。」

「え?そうなの?」

「そうよ、貴方以外にこうやって親しく話す仲の者はいないわね。」

おいおいー、こいつぅ。

友達いないってことだろー?

まあそれもそうか。

こんな超美少女だったらお近づきになるのも気が引けるレベルだ。


「ルーザーは知り合いなんだろ?レイさんと。」

「まあそうだね、グランバード伯爵とはよくパーティで話をするからね。」

「ちょ、ちょっとマリス。殿下にその口のきき方は……。」

「いや構わないよ。私がお願いしたんだ。」

「そ、そうですか。殿下が良いというのであれば私が口出す事ではありませんね。」

そう言ってジロっと僕を見る。

分かってるよ、目立ちたくないくせにこれはどういうことなのか、といった目をしている。

僕にも何故こうなったか分からないんだ。


その後レイは僕に何か言いたげだったが、皇子がいる手前何も言えずそのまま自分の班へと戻って行った。

後で何か言われそうだ。


「おーいお前らー話し合いは終わったかー?」

オルバ先生が戻って来るとみな自分の席へと戻って行く。


「明日から野営キャンプが始まるが基本的に今組んでいる班で行動してもらう。まあ万が一魔獣が現れた際は各自で撃破するように。これも授業の一環だからな。ただし、皇子皇女の班は監視役としてジリアンを付ける。これは皇帝からの指示だからな、我慢してくれ。」

だろうね。

もしも魔獣に襲われて皇子皇女が怪我しました、なんてなれば学園長の首が飛ぶ。物理的に。


「でも監視だけだ。危険があれば手を出すが基本的には生徒達に任せる。他の班にも各先生が1人監視で付いているが大抵の事は自分達で解決するように。それと今回の野営キャンプは全クラス合同だ、二級や三級もいるからもしこの機会に仲良くしたいやつがいるならキャンプ中に見かけたら声掛けとけよ。では解散!」


なんだ、ジンとミアも同じ日にやるのか。

どうせならキャンプ中に会えたらいいけど、ま、会ったところでさっさと逃げるだろうな。

僕の班の面子を見れば。

ブックマーク、評価お願いいたします!


誤字脱字等あればご報告お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ