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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

幻夢 虹 愛 哀。

作者: 薔文

古代。現在。未来。「愛と哀」の物語。


エンドの受け取り方はそれぞれ自由でございます。

「ねえ、シユ。私綺麗な虹をみたの。」




。。。。。。。。。





虹なんて,ここにとっては珍しいことでもないじゃない。

週に四回はみるわ。


「毎日のように見えるあの虹はとてもじゃないけど綺麗とは言えないわ。」

「日常の中で時々訪れる小さな特別こそ美しいと思うの。」


「だからあの虹は煌めいてなんかないのよ。」


そうなのかしら。

私は日常の当たり前こそが美しいと思うけれど。

まあ キヤが言うのなら正しいはずよ。


何処でその美しい虹をみたの?


「夢の中よ。」


なら昨日の夜から今朝にかけて虹をみれたのね。


「そう。いつもみて,すぐに忘れてしまう。滝壺に落ちて流されてしまう夢や誰かに愛される夢とは違って,今も目を閉じれば鮮明に全てが浮かんでくるの。」


詳しく聞かせて頂戴な。


「私が深い闇の中,雨に打たれていたらね。急に私の右側。ええとつまり,いつも書き物をする手の方よ。そちら側から九色の光がスーッと伸びてきたの。」


「この世界には七色までしか虹はないでしょう?」


そうねぇ。赤,橙,黄,緑,青,藍,紫よ。

じゃあ,その虹は何色で出来ていたの?


「一重梅,真紅,臙脂,山吹,翠玉,瑠璃,楝,竜胆,漆黒。私の好きな色ばかりだった。」


それは幸せな夢だったでしょう。

私も見たかったわ。


「とても。とても。幸せだったわ。あんなに綺麗で絢爛豪華なモノは生まれて初めてみたもの。」

「でもね,すぐに消えてしまったの。またすぐ,私は暗闇に突き落とされた。凄く凄く怖かった。」


(貴女の涙はいつ見ても綺麗ね。)

キヤ泣かないで。大丈夫よ,ここは,明るいわ。


「ええそうね,ごめんなさい。」



。。。。。。。。




「そうだ,シユ。今日もう一度みにいこうと思うの。あなたも一緒に来る?」


そんな簡単にみれるものなの?

それに,貴女の夢の中に私は入れるの?


「夢は私の無意識下で。私の脳内から形成される。つまり全て私のモノよ。私がみたいと強く思えば,きっとみれるの。」

「だから,虹はみれるし,私がシユと一緒にみたいと願えばきっと入ってこれるわ。」


そうなのね。なら是非一緒にみたいわ。


「それじゃあ決まりね。せっかくなら今日よりも素敵な虹をあなたにみせてあげたいわ。この私の窮屈なベッドなんかじゃなくて違う所にしないと。」


(キヤはいつも私に優しくしてくれる。)

(凄く嬉しい。)

違う場所ねぇ。なら,あそこの湖はどうかしら。


「ミュリ湖?」

「あそこは古代,私達の女神,ミュラ様が住んでいたと言い伝えられているわ。そんな神聖な場所でなら,きっと素敵な虹がみれるはずよ。」


「でも,そんな聖なる場所で眠りについたら,罰が当たってしまわないかしら。」


「いつだって,お星様は私達をみていて,悪いことをすればその分自分に倍で返ってくる。と言うでしょう。」


キヤったら嫌ぁねぇ。湖の畔で寝て何が悪いの。

ミュラ様を馬鹿にしようとか,悪いことなんかしないじゃない。

わたし達はただ虹をみたいだけよ。

お星様も,ミュラ様も,湖の精霊も全て見守ってくれるはずよ。

それにキヤは毎日ミュラ様にお祈りしているじゃない。

ミュラ様は自分を愛している子に対して,何か罰を与えるような冷酷な女神様じゃないわ。


「そうね。じゃあ,太陽が沈んで三等星が照らしだした時,ミュリ湖へ行きましょう。」

「必要なモノは全て私が持っていくわ。」


(やっぱりキヤは優しいわ。)

有難う。

キヤと二人で外へ出るなんて何時ぶりかしら。

とても楽しみだわ。


「ツグニ海へ行った時以来ね。三年ぶりぐらいかしら。」


アレからもう三年も経つのね。


「なのに私もあなたも全然変わらない。不思議ね。」


貴女は変わったわよ,とても綺麗になった。

三年前の貴女は可愛らしかったから。


「そんな事ないわ。でも三年前は幼稚だったからそういう所が可愛らしかったのかも。」


子供らしくていいじゃない。

今もだけれど,過去のキヤはとても可愛かったわ。

それに比べてわたしは変わらないわね。

まあ変わりたいとも思わないもの。当たり前よ。


「何故?」


変化は,キヤの様に素晴らしい方向へ進むこともあれば。みっともない方向へ退化してしまうこともあるのよ。

わたしは変化が怖い。後者のようになれば,どうなってしまうのか想像出来てしまうから。

リスクがあることはなるべくやりたくないのよ。


「確かにわかるわ。」

「今以下になってしまうのは。とても怖い。」


でしょう。

それにわたしはキヤさえ居れば。

もう何も望まないし要らない。

わたしが変わってしまって貴女が離れてしまうのが怖いのよ。


「私はあなたがどう変わろうとずっと一緒よ。」

「私の我儘で一緒に居るんだもの。途中で捨てたりしないわ,約束よ。」


有難う。


「あら,そろそろお夕食の時間ね。」

「下に行って準備しないと。」


ええ。それじゃあ,またあとで。


(どうか,今日だけは。何も失わないで。)

(ミュラ様,あの子はとてもいい子なの。)



。。。。。。。




「ただいま。」


お帰りなさい。

その傷どうしたの?


「包丁を使っていて少し切ってしまったのよ。小さな頃からお料理をしているのにまだまだ下手ね。怒られてしまったわ。」

「でも全然痛くないわ,大丈夫。」

「いつもなら痛いのに,今日は痛くないの。」

「きっと虹のお陰ね。」

「今日みた虹と,これからみる虹のお陰。」


そう、良かったわ。不安だったから。

虹に感謝しないとね。


「そうね,私を助けてくれて有難う。」



「ああ,そうだった。今日の夜ご飯は豪華なの。」


ハンバーグにご飯。それに人参スープとマフィンまで。

どうしたの?こんなご馳走一体。


「ちょっとね。自分で作ったからいいわよね,と思って持ってきたのよ。」

「いつもならやめてるけれど,今日ぐらい良いと思うの。罰当たりかしら?」


いいえ,今日はいいわよ。いつも頑張ってるんですもの。罰なんて当たらないわ。


「そうよね。さあ,戴きましょう。」


「戴きます。」戴きます。


「こんな美味しいモノ食べたことないわ。味見すらしないもの。食材に拘ってるからかしら。」


ええ,とても美味しいわ。

この人参スープなら幾らでも飲めそう。


「喜んでもらえてよかったわ。私の料理を美味しいと言って貰えて。」


貴女が望むなら何回でも言うわ。

とても美味しい。どんな有名なシェフが作った料理より,どんなに歴史のある料理より。


「凄く嬉しい。最高の一日だわ。」

「この後さえ上手くいけば,私達この世界で一番最高な日を過ごせるわね。」


絶対上手くいくわよ。

今までキヤがやってきたこと全て完璧じゃない。

わたしは貴女を信じているし肯定するわ。


「そう言ってくれるのはシユだけよ。」

「そうね,きっと上手くいくわ。そう信じる。」


いつも言っているじゃない。

覚えているでしょう?


「ええ。」

「私が信じることは全て正解。でしょ。」


そう。

貴女は正しい。誰に何を言われようと。

誰が貴女を否定しても,私はずっと貴女を肯定し続けるわ。




。。。。 。。。





「ねえ,シユ。」


??


「三等星が照らしだしたわ。」

「早くいきましょうよ。楽しみで仕方が無いの。」

「こんな綺麗なワンピースまで着て,髪も梳かしたのよ。」


私も楽しみだわ。

でもいく前に少し聞かせて。お願い。


本当に虹をみれるのよね。

本当に虹をみたいのよね?


「本当に虹はみれるし,本当に虹をみたいの。」

「綺麗な虹をあなたとみたいの。」


わかったわ。こんな愚問をして御免なさいね。


「いいのよ。」


じゃあ。いきましょう。




。。。。。。




綺麗な星ね。


ねえキヤ,暗いけれど怖くない?


「怖くないわ。シユと一緒にいるし,お星様が沢山見守ってくれているから。」


なら良かったわ。


そういえば,荷物は任せてと言っていたけれど,何を持ってきたの?


「小さな頃に拾ったガラスの指輪と,大好きなお姫様の絵本,薔薇の花弁と1輪のスノードロップよ。」


「ガラスの指輪はつけていると勇気が湧いてくるからだから持ってきたの。」


「お姫様の絵本は,小さな頃から大好きでね,」

「家族から虐められていた女の子が,ある日王子様に出逢って,お互い恋に落ちるんだけど。」

「女の子をよく思わない,家族たちが女の子を暗闇に閉じ込めてしまうの。」


「それでも,愛の力で王子様は探し出して女の子を見つける。」

「結末は。勿論ハッピーエンドよ。」

「王子様とお姫様になった彼女はいつまでも幸せに暮らしたの。」

「とても素敵で美しいでしょう?」


ええ。


「この絵本を読むと,綺麗になれる気がするから持ってきたの。」


(貴女は綺麗よ。)


「薔薇の花弁は,湖に浮かべようと思って。」


「ミュラ様が薔薇を愛していたのは有名な話よ。頭にはいつも薔薇の華冠をつけていて,薔薇の香りがしたとか。」

「ミュラ様に喜んで頂きたいっていうのもあるし,特別な日だから浮かべてみようと思ってね。」

「スノードロップもミュラ様へよ。」

「スノードロップのように色白で,今にも消えてしまいそうな程に繊細で儚い存在だったと書いてあったわ。」


(ミュラ様が本当に大好きね。)




。。。。。




着いたわね。


「ええ,とても静かで清いわ。」


流石ミュリ湖ね。一等星がみえるわ。

それにお月様がこんなに近い。


「ミュラ様は凄いんだから。凄いパワーを持った美しい女神様。」

「それ相応の場所でなければね。」

「私もミュラ様みたいになりたいわ。」


キヤもミュラ様のように素敵な女の子よ。


「そう言ってくれるのはシユだけ。」

「いつも有難う。」

「大好きよ。」


私もキヤが大好きよ。



。。。。




「とても綺麗。澄んだ水に薔薇が映えるわ。」

「私は,ミュラ様の石像へ行って,スノードロップをお供えに行ってくるから。シユはここで待っていて。」


分かったわ。気をつけて。



「美しきミュラ様。今晩は。」


「今日は特別な日なんです。」


「貴女の元で過ごすのを許してください。」


「貴方のような美しい人になりたかった。」


「失礼ですが。ミュラ様と私,少し似ていると思うんです。」


「うふふ。」


「また逢えますよね,きっと。」


「スノードロップを置いていきます。」


「花言葉は,」


「希望です。」




「お供えしてきたわ。少しお話も。」


「今私とっても幸せよ。」

「キヤは?」


私も幸せよ。あなたと一緒ならいつだって幸せ。




「本当にいつも有難うね。」


こちらこそ有難う。



。。。




「ねえ,あなたは友達?」


いいえ。


貴女は家族?


「いいえ」


違うわ。


「あなたは」


私は


「私よ」


貴女よ


「いつからでしょう。あなたが生まれたのは。」


私が生まれたのは。

貴女が初めて侮蔑された時。


「私が誰からも愛されてないと気づいた時。」


貴女は愛されたかった。

誰かに肯定して欲しかった。

笑い合える相手が欲しかった。


自らを愛したかった。

己を否定したくなかった。

自分独りぼっちは嫌だった。


「だからシユが生まれたの。」


「私を絶対に否定しない。」


貴女を絶対に愛する。


「私を心配してくれる。」


貴女を傷付けない。


私は貴女の


「幻夢。」



今日で一旦終わりよ。


「終わりにしましょう。」


「でも最後に一つだけお話しよう。」


ええ。





「ミュラ様の最期を知っている?」


「美しくて儚くて綺麗なミュラ様なのに,生涯,誰からも愛して貰えなかったの。」


「何故なら怪物の様におどろおどろしい声だったから。」


「たったそれだけ。なのに。皆は怖がって避けていた。」



「とても慈悲深くて。植物も動物も人間も神も全てを尊んでいた。」


「とても綺麗で。この世界で一番の魅力をもっていた。」



「女神様なのに。人々に見下され。同族である神々にも嫌われていた。」


「そんな中,ミュラ様は素敵な人に出逢ったの。キリ様よ。」


「キリ様は,大御神。同族から嫌われているミュラ様に,キリ様は恋をしたの。」


「女神の中で一番綺麗だったミュラ様に釣り合う神なんて到底無いのよ。」

「でもね,キリ様も大御神の中で一番格好よかったの。」

「ミュラ様も当然キリ様に恋に堕ちたわ。」


「でも。駄目だったの。」


「キリ様はミュラ様と違って中身が腐ってた。」

「キリ様はミュラ様を手駒にしたかっただけ。」


「ミュラ様は傷を癒すガラスの杖を持っていた。周りからは避けられていたから,誰かには使えていなかったけど。」


「キリ様はそのガラスの杖を盗ることが目的で近付いたのよ。」



「王子様なんかじゃ無かったの。」

「お姫様にはなれなかったの。」


「結局杖はキラ様によって奪われた。」

「そして,ミュラ様とは違って皆から愛さているキリ様に皆は。縋り,讃えた。」


「今この土地の人々がキリ様を信仰し,大きな銅像を造り上げているのは,」


「キリ様が,杖を使って苦しむ者達を救ったという話だけが広がったからよ。」

「愛されたキリ様の栄華だけが語り継がれてきたの。」


「私達の,」

「愛しのミュラ様は。」


「神話の書物には載っているけれど,殆どの人は知らない。」


「何故なら神々にも愛されなかった可哀想な神だから。」

「人々は,誰もが賞賛し,愛す者が大好きだから。」


「ミュラ様は結局。自ら永久の命を終えられた。」

「暗闇に苛まれ,人々の目につかないという理由で住んでいた,この湖で。」


「この湖の名がミュリ湖なのは,最期までミュラ様はキリ様を。慈しみ愛したからよ。」

「自分が愛したこの湖に己の名と最愛の人の名を遺したかったのよ。」


「ミュラ様は九色の薔薇でお華冠を作り,自分の頭へつけられた。」

「一重梅,真紅,臙脂,山吹,翠玉,瑠璃,楝,竜胆,漆黒。」

「自分が好きな色の薔薇たちを。」


「そしてこの湖へ沈んでいった。」

「虹が出た日に。」



。。



「私が暗闇が嫌いなのは。監禁されてた頃を思い出すから。」

「私がもうひとつの人格を生み出してしまったのは。雑巾の様に扱かれるこの私を,誰かに肯定して欲しかったから。」

「私がミュラ様を愛しているのは。傷だらけの心を癒して欲しかったから。自分と重ねて愛しんでしまったから。」




さあ,キヤ。

ガラスの指輪をつけて。


「いつみても綺麗だわ。」


さあ,絵本を持って。


「このお話のように,私もミュラ様も幸せを掴めればよかった。」


さあ。手を繋いで。


「いつも私を抱いて,麗して,愛してくれて,有難う。」


さあ。いこう。


「虹をみよう。」


ええ,綺麗な虹をね。


「またね。」


次は。ちゃんと愛されましょう。




。。。。。。。。。




「チヤ。」

「見てよ,君の好きな虹だよ。」


「あら,クユ。」

「綺麗ね。」


「何回みても綺麗だ。」

「そうね。」


「君と僕で,あと何回ここで虹を見れるんだろう。」

「何回だって見れるわよ。」


「この湖に2人で来れば,きっと見れる。」

「ああ。」


「不思議なこと言ってもいいかしら。」

「私,貴方と出逢う前から,貴方を探していたの。名前も顔も分からないけど,探していたの。 」


「変な奴だって私が気味悪い?」


「いいや。そんな事ない。」


「僕も同じこと思ってた。」

「何処かで約束した気がするんだ。」


「ねえ,チヤ。」


「僕とずっと一緒に居て欲しい。」

「はい,クユ。貴方の傍に私はいるわ。」


「薔薇の花束ね。とても綺麗。」

「君は薔薇がとても似合うね。それに虹も。」

「でもあと1つ似合うものがある。」

「何かしら。」


「あら。まあ。」

「この世にひとつしかない,ガラスの指輪さ。」


「やっぱり,透き通った物が良く似合うね。」


「おっと。チヤ。どうして泣くんだい。」


「何故か,凄く懐かしくて,寂しくて,怖くて,涙が止まらないわ。」

「とっても嬉しいのに。」


「大丈夫だよ。僕が愛するから。もう誰も君を傷付けないから。」


「有難う。本当に。本当に。」




。。。。。。。。。。




「さあ,行こうか。チヤ。」

「ええ,行きましょう。クユ。」


「永遠に。君の手を離さないよ。」

「永久に。貴方の隣を歩くわ。」



。。。。。。。。。。。




「「愛しのミュラ様。どうか私達を御守り下さい。」」

「「ずっと貴女の傍に。」」



。。。。。。。。。。。。

私は全てをハッピーエンドとして終えました。

ですが受け取り方は十人十色です。

自由に妄想し,終わらせて,続かせてあげてください。



私は祈っています。全ての人に「幸福と愛」を。

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