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03 ステータス検証


 俺は家を出て生まれてからずっと住んでいた街を離れ、丘に来て座っている。

 この辺りは魔物が少なく、人も殆ど見かけない。


 昨日は会話や家を出る準備で忙しく、自分のステータスについて考える余裕がなかったがここなら大丈夫だろう。

 俺は改めてステータスを確認する。


「名前 ■■     」

レベル 読み込みエラー

状態 不明

HP -1/-1

MP -1/-1

装備1 短剣

装備2 冒険者の服

攻撃力  -16777215

装備補正 +5

防御力 -16777215

装備補正 +2

素早さ 10

魔力 -16777215

次のレベルまで 不明なエラー

魔法 表示エラー

スキル 処理エラー


 相変わらず意味不明な数値が並んでおり、前回からは服の補正が追加された程度で特に変化したものはない。


まずレベルだが読み込みエラーとはどういうことだろうか。

 本来ここには数値が入るはずであり、よく分からない。


 状態に関しては不明となっている。通常は「なし」なので何かの状態異常にかかっている可能性があるが、学院時代に全て習っていたはずで、これは聞いたことがない。


 HPはマイナス1になっている。

 0を下回っているということは死んでいるはずだが、現に俺は生きている。

 ということはこれは正しい数値ではないだろう。

 MPもHPと同様の数値だ。

 本当にマイナスだと使用できない可能性もあるが、HPと同じ数値なのはたまたまだとは思えないのでこっちもHPと同じことになっているはずだ。


 攻撃力、防御力、魔力に至ってはマイナスで8桁だ。

 これにマイナスがなければ世界最強を遥かに超えるはずだが、HPやMPと同じ状態であればこれも全く異なるだろう。

 そうなると実際はこれがプラスになった場合よりも高い可能性があるのだが、さすがにそれはないだろう。

 装備補正に関しては正常みたいだ。


 素早さは10で普通の数値になっている。

 これは比較的まともな数値かもしれないな。

 レベル1の頃はこれが6ぐらいだったが、授業で魔物を倒した後はレベル3で8ぐらいに上がっていたかと思う。10になった今は一般人の初期ぐらいの数値だ。

 考えてみればここに来るまでに思ったほど疲れなかったし早かった気がするから以前より確実に上がっているだろう。

 改めて元々の自分の能力値の低さを思い知らされる事になった。


 レベルアップに関しても正常に表示されていない。

 レベルは授業の一環で魔物を倒したりしてもう少しで上がるところまで行っていたはずだけど、同じ数値であればすぐに上がるだろうから魔物を少し倒せばどうなっているか分かるはずだ。


 魔法、スキルもエラーとか出ている。

 どちらも見ることが出来ないものの、これらは習得、所持していれば体感で分かるものだ。


 魔法の方は、ん、習った覚えが無い魔法まで使えそうな気がする。後で試してみようか。

 スキルは元々一切なかったが、色々使えそうな、いや、使えない?

 とりあえず収納と合成ができそうな気がする。


 ステータスを一通り確認してみたものの、ほぼ全てがよく分からなかった。

 結局は魔物を倒して確認してみるしかないらしい。


 立ち上がる前にいつの間にか習得した収納スキルを試してみる。対象は剣だ。

 意識すると剣が消滅する。取り出しは…よし、問題なし。

 このスキルは問題なく使えそうだ。元々スキルがなかったのでかなり嬉しい。


 最小限の確認が終わり、俺は魔物を探すため立ち上がった。

 

- - - -


設定に関する補足


 ガーピーのレベルはエラーで表示されていませんが、■■となっており、まともな値では無く、次のレベルまでの数値も異常な値に到達しており、上がることはありません。


 攻撃力、防御力、魔力に関しては現時点ではガーピーは気付いていませんが、実際値となっています。


 素早さがマイナスの場合動けないか逆の方向に恐ろしい速度で吹っ飛んでいき、大気圏を離脱してしまうパターンぐらいしか考えられず、プラスの高い数値にすることも検討しましたが、結局これだけ通常値になっています。


 魔法とスキルに関しては全て習得していますが、レベルに関しては全て■■に到達しています。

 スキルはレベルや発動条件が崩壊しており、大半がまともに発動できません。

 スキルは本来自力か魔道具等での習得となります。


 収納スキルに関しては、容量が異常な数値に到達している以外は正常に作動しています。

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