レザー
アクアはただのほほんとした雰囲気で戦場を歩いていた
ただただ異常な光景
微笑みを浮かべ自国の兵士を安心させる
お逃げください‼︎
兵士は言うがアクアはただ敵陣地に向かって歩いて行く
「レイブ、本当にただ歩けばいいの?」
まさに威風堂々って感じだが、俺を持つ手が震えている、怖いだろうなそりゃ、
「あぁ、それでいい」
さて、やりますか、
なにをやろうか悩むな…燃やすのが一番楽かな死体も後々燃やすだろうし、いいのが思いつかないな…
天空の城ラひゅ、ロボットみたいなレザーでいいか…
「アクア、敵陣地に向けて俺を水平に振れ」
「⁇こうでいいかし………」
………いやいやすげーなこれ俺も想像以上だわ
アクアは振り終わった光景を見て放心しているみたいだ
レザーが通った後に爆破が起き敵陣地は壊滅
半分以上戦死、それ以外も重傷だろう、この戦場はもう終わりだろう
「アクア、戻ろう」
アクアはまだ放心している俺を持つ手も震えている、人殺しも初めてだったのだろう
アクアはフラっと動き出し自国に戻っていった
アクアは自室に戻ると俺をソファーに起き反対側に座って見つめている
気まずいから話しかけてみるか
なんか怒られてる旦那の気分だ
「アクア、大丈夫か?」
「いいえ、大丈夫では無いわ、レイブほかに隠してるチカラはあって?」
「…こう言うのか?」
人化してみた、アクアはかなり驚いた様子だ、初めて見るから仕方ないか、口を開け目ん玉が飛び出そうなぐらいになっている
そいや、人化すればお茶も楽しめるな
横にあるポットからお茶をつぎ、アクアのカップにもお茶を足してやる
お茶を一口飲みアクアの言葉を待つ
「あなた人だったの?」
「いや、剣だ」
「あなたは誰に作られたの?」
「神だ」
「…神様っているのね」
確かに俺も信じていなかったからな…天使はいるか知らないが、
「レイブはこれからも助けてくれる?」
「あぁ、助けるさ、アリアもいるしな」
まだ幼いアリアを悲しませたく無いからな
「…そう、よかっ「母様?」
アリアが入って来てしまった…誤魔化そう
「これはこれは、アリア様、お初目にお目にかかります。」
アリアはぎこちなくだがしっかりと姫としての礼をしてくれた
「アクア様、私はこれで」
部屋を出て剣に戻った、ふう…危なかった、まだ人化をバラしたく無いからな、扉越しに話し声が聞こえる
「母様、レイブはー?」
「あら、レイブは部屋に届けさせましたよ?入れ違いになっちゃたかしら?」
「えー!じゃあ部屋に行く〜」
よかった、全然気にしていないみたいだ…扉から出てすぐに俺を見つけて捕まえて来た
「レイブ〜」
「ただいま」