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次の日の朝


剣だからなのか、寝る事の必要性が感じられないが寝る事は出来るみたいだ。


起こされるまで寝てしまっていた


ただ目の前で抜こうと頑張る少女…

いや、幼女がいる事に少し驚いた


こんな幼女が剣を抜こうと頑張る姿はお遊戯会の模様し物のようで可愛かった、



「おはよう」


なぜ剣を抜こうとしているのか気になって仕方なかった、だがいきなり聞くのも間違いのような気がして挨拶してみた



「今挨拶したのは俺…剣だよ」


幼女は後ろを見たりして周りを確認している、どうやら信じられないみたいだ



「なんで俺を抜こうとしてるんだい?」






幼女は走って逃げてしまった……っておい!逃げる事無いだろうに


普通逃げるか、まぁいい


少しボーとしていると人を連れて来たみたいだ


「母上!剣が喋ったの!」


「あらあら、そんなに慌てて、夢を見たんじゃ無いの?」


「いいから母上喋り掛けてみて!」


母上か…まだ若いな…幼女の歳は5、6歳だらか母上は23、4歳かなぁ


「では、失礼して、私はエーハイム王国王女アクア・エーハイム、此度は娘がお話したとか、もしよければ私もお話ししたいわ?」


半信半疑で言って来るかと思ったら娘を信じて喋り掛けて来ているようだ


このまま返答しないと娘が嘘つきになってしまうか


「ご機嫌麗しゅうございます王女様、私も暇を持て余していましてお話し相手が務まるならお耳を汚させていただきます」


「堅苦しいのは好きじゃなくってよ?普通に喋って頂けませんか?」



すごいぞ王女⁈喋る剣を前に動じないとは…


「わかりました」


「あなたの名前は?」


どうせだからつけてもらうか…


「名はまだありません、つけて頂けたら幸いです」


「そうねー…アリア?いい名前は無いかしら?」


王女の後ろに隠れている娘…だから姫様なんだよなアリア姫か…


「……魔剣…ダーインスレイブ…」


「…あらあら随分と禍々しい名前ね?もう少し変えましょうか?…魔剣は残して…レイブだけにしたらどうかしたら」



魔剣レイブか、悪くないかもしれないなこれから人化するなら呼びやすい方がいいだろう


「気に入りました、魔剣レイブでこれからは呼んでください」


「…してレイブ?王の間に刺さったままでは我が夫の格好がつきませんわ、抜かして頂けませんかしら?」


「いいですよ、ちょうど散歩がしたかったところです」


自重操作で軽くしてやるとすんなり抜けた


姫様は剣を持ちたそうに王女に手を出している


「レイブ?娘に持しても大丈夫かしら?」


「大丈夫ですよ、刃を落としておきますから」


「あらあら、あなた便利なのね?」


「これでも、魔剣ですからね」


のほほんとした王女に流されてる感じがあるが、まぁいいか



姫様は俺持つと宝ものでも持つように抱きついて来た、










それからというもの肩身離さず姫様は俺を連れ回した、流石に浴室に連れて行かれそうになった時は王女様が止めたが、それ以外はいつも一緒だった。


しばらく経つと喋るのに飽きたのか最近は1人勇者ごっこに興じる事もしばしば



「この魔王め、このアリアが成敗してくれる!…」


「ふん、貧弱な人間がこの魔王レイブ様に勝てるはず無かろう…これでもくらえ!」


剣の重さを軽くしたり重くしたりしてやる


「…っく!…卑怯な…だが私にはこの力がある!」


「な…なんだと…こ、この力は!…ぐは…」



こんな感じで週三ペースでやっている



そんなある日事件は起きた、隣国が攻めてきたのだ、エーハイム王国は小国だが国力は高いからあまり戦争とは無縁だったが周りの小国連合軍がエーハイム王国を囲むように攻めて来たらしい


国王は事態を重く受け止め自ら戦場に赴き指揮を執っている


そして…数に押され…囲まれ…後ろからも攻められ国王は死んだ。


一度でも喋った事はないが娘や妻に向ける愛は本物で民思いないい王様だった。


王女がいう

「…なぜ…あの人が…」


姫様は事態が悪い事は分かっているがまだ理解していないようだ


「…アクア…力が欲しいか?…」


「…欲しいわ…」


「力を持って何を成す?」


「民を守る」


「…違うだろ?…」


「…あらあら…お見通しみたいね」


「…本当は?」














「娘を守る!」



「いいだろう…俺を使え」









姫様から剣を預かり今1人の母親が戦場に赴く…

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