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続タザリア王国物語  作者: スズキヒサシ
地底の魔学者
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登場人物紹介

★タザリア王国★


ジグリット・バルディフ Ziglit.BALDIF

 元は地方の町エスタークの浮浪児だが、タザリアの皇子ジューヌにそっくりな貌を持ち、影武者として育てられることとなる。

 王宮に入ってから十四才になるまで、一切口を利かなくなるが、言葉が使えなくとも、それを補っても余りあるほどの才覚の持ち主。

 十四才のとき、ジューヌが死んだため秘密裡に入れ替わる。

 皇女リネアに長年にわたって虐(しいた)げられたことから、彼女にだけは萎縮してしまう欠点を持つ。

 他人のことには鋭いが、自分のことには疎い。

 自分のことに対してはかなり我慢強い。

 リネアに捕まり、逃げないように左足を切断されるが、ブザンソンによって血の城から助け出される。



リネア・タザリア Linea.TAZALIA

 タザリアの皇子ジューヌの姉。タザリアの皇女。

 弟にそっくりなジグリットを最初は疎ましく思っていた。

 やがてリネアは精神的にも肉体的にもジグリットを甚振(いたぶ)り追い詰めていくが、彼女自身その気持ちを整理できない。

 嫉妬深く、歪んだ性格の持ち主だが、生まれながらにして人の上に立つ知性と風格を兼ね備えている。

 錆色の長い髪を一つにくくり上げ、額を出している。

 結構長身でジグリットと同じくらい。ゴージャスな雰囲気の美人。

 王家の紋章が入った金板の耳飾りをつけている。

 現在はゲルシュタイン帝国のアリッキーノ皇帝の妃。



クレイトス・タザリア Kratos.TAZALIA

 タザリアの王。ジグリットを気に入り、ジューヌの影武者とするために育てることにする。

 快活で優しい性格の持ち主。王として国民にも慕われていたが病死する。

 孤児だったジグリットにもジューヌと同じだけの教育を受けさせ、息子のように接した。

 生真面目で誠実な男。

「疑わしきは罰せずだ」

「我ら黒き炎の一族、燃え盛ることはあっても決して呑まれることはない」



道化師(カリカチュア)

 王宮の地下に潜む老婆。タザリア王妃エスナの専属の魔道具使い。

 狂人のように見えるが、ときに正常だったりもする。

 ふいに現れて、ジグリットを翻弄する。

 助言を与えたり、騙したりしながら、彼をどこかへ導こうとしているように見える。

 足元を引き摺るほど長い破れた長衣(ローブ)を着て、頭巾を被っている。頭巾からは長い鼻だけが見えている。たまに頭巾の影から、澄んだ翠の瞳が見える。昔は美人だったと思われる。



リネアの侍女 アウラ

 リネアの侍女の少女。

 底意地が悪く、リネアに追従してジグリットを蔑んでいる。

 中流貴族の出身で、リネア付きになれたことを誇りに思っている。

 性格は陰険そのもの 告げ口、悪口、噂話が好き。

 外見は暗緑色の髪と瞳の少女。

 ジグリットの故郷の町エスタークにある貧民窟に放火し、仲間を殺した。

「リネア様が蔑む者に破滅を。そして永遠なる死を」

「リネア様が望んでいらっしゃることが、わたしのもっとも渇望すること」

「リネア様、このアウラめにお任せください。必ずや、リネア様のお望みどおりに事を運んでみせます」



教育係 マネスラー

 タザリア王国の皇子と皇女の教育係。

 30代後半の陰険な男で、事あるごとにジグリットと二人の皇子皇女とを区別し、ジグリットに難癖ばかりつけていた。

 育ちによって人間は区別されるものと信じている。

 ウァッリス公国出身で、上流階級(アルコンテス)出身。

「ジグリット? 知性を鼻にかけた生意気な小僧ですよ」



★炎帝騎士団★


ファン・ダルタ Van.DARTA

 騎士の中でも栄誉ある称号の一つ、冬将の名を持つ。

 敵国では、通称“タザリアの黒き狼”と呼ばれ恐れられている。

 エスタークの町でジグリットと出会ったときは冷淡だったが、徐々に仲間意識を持つようになる。

 誠実で裏のない男。ただし信頼を寄せ、認めた者だけであり、その他には結構冷淡。

 チームプレイが苦手で、戦闘においては一匹狼を好む。

 外見は黒髪に黒い瞳。

 正装では、黒の革の上下衣に、黒の鎖帷子、それに黒貂(テン)の外衣を羽織っているので、全身真っ黒になる。

「守ると決めたからには、おまえが生きている限り、それを遂行するだけだ」



ドリスティ・ディッシュ Doristy.DISH

 炎帝騎士団の騎士。長弓の使い手。

 ただし外見は騎士らしくなく、すらりとした美形の男。

 これ以上筋肉がつくのを非常に気にしている。

 外見はスカートのようにも見える長い白の外套に、白い手袋。

 肩より長い金髪を頭頂部で一つにくくっている。

 女言葉を話し、物腰もやわらかい。

 中流貴族の出。



☆ウァッリス公国☆


交易商人 ブザンソン

 どこにでも出入りしている旅の商人。

 金に汚く、金で動く拝金主義者。

 そこまでして金が欲しい理由もある。

 鬱金色(うこんいろ)の髪(鮮やかな黄色)に、同じ色の瞳。長髪。

 着物のような異国の服を着ている。長身でいつも何かを咥えている。たとえば巻煙草(シガー)とか、草とか。

 嘘つきで意地悪だが、本当はいい人かもしれないところが見え隠れする。

 でも結局は世の中、金がすべて。



☆ナフタバンナ王国☆


ザハ

 山賊、蒼蓮華《そうれんげ》の団長。

 灰色のざんばら髪に、薄水色の瞳。猫っぽい顔つき。かなり目つきが悪い。

 山刀《ククリ》(大鉈に似たもので、三日月のように湾曲している)をよく研いでいる。

 口が悪く、育ちが悪く、手が早い。

 本当は仲間思いだが、口が悪いのであまり理解されていない。

 残忍で冷酷な頭領として、荒くれ者の仲間を抑えている一方、貧しい民に対して義賊としての一面も持っている。

 ジグリットにとって重要な仲間の一人。

「聞かせろよ、おまえが本当は何者なのか。おれがその気勢に乗るのにふさわしいのかどうか、聞かせてみろ」



☆アルケナシュ公国☆


アンブロシアーナ Ambrosiana

 バスカニオン教の少女神(コレツェオス)。

 口を利かないと決めていたジグリットが思わず声を出してしまったほどの美少女。

 ふんわりした優しい性格。普段はおっとりしているが、時々鋭いことを言う。

 元来はおてんばだが、司祭のお小言を逃れるため、大人しく見せている。木登りが得意。

 長い金髪で、小柄。少女神である証の椿の五弁花の指輪をつけている。

 五歳まではレイモーン王国の草原に暮らす遊牧民の娘だった。遊牧民サジスとウラキの娘。



☆ゲルシュタイン帝国☆


アリッキーノ一世王

 “皆殺しの蛇皇子”とよばれるゲルシュタイン王の息子。

 前代のゲルシュタイン帝国の王(父親)や兄皇子たちを殺害。

 血を好む残忍な性格。

 無数の毒蛇を飼っている。

 ウィンガロス三世の嫡男。六番目の皇子。

 彼らゲルシュタイン家は鎖蛇の紋章を掲げる。

 外見は白金のような髪に、薄墨色の切れ長の目。肌も真っ白。

 見るからに悪どい顔つき。

「老骨は去り、おぞましい晩餐は終わった。今宵から偽りの宴は開かれないであろう。さぁ、葡萄酒を呑め! 羊の臓物(もつ)を喰え! 我らが帝国の永きに渡る歴史を司る武将共よ、その血肉を滾らせ切り開いてみせよ!!」



ノナ皇女

 ゲルシュタイン帝国の皇女。

 唯一、アリッキーノに殺されなかったが、病弱。

 アリッキーノを兄として慕っている。

 兄同様、白金の髪で色白だが、瞳は紅玉のように赤い。

 ドゥエちゃんと名づけた八本足の爬虫類の人形をいつも抱いている。

 生まれつき魔道具使いとしての素質があり、視跡の力(ハーメント)と呼ばれる何者をも見通す眸を持っている。

「ねぇえ、ドゥエちゃん。おにいさまはいそがしそうだから、あたしとあそんでいましょうね」



ナターシ Natashi

 ジグリットより二つ下のタザリアの地方の町、エスタークでの孤児仲間。

 エスタークが火事になり、仲間が死んだのをジグリットのせいだと誤解して、彼を憎み続ける。

 少女神アンブロシアーナとは友達。

 酷い火傷を負ったため、顔の半分を白い仮面で隠している。

 現在はゲルシュタイン帝国に雇われた傭兵。

 リネアにジグリットを捕まえてゲルシュタインに連れ帰るよう命じられている。



フツ・エバン Huttu.EVAN

 部下の信頼も篤いタザリア王宮の近衛隊長だったが、リネアに付き、ゲルシュタイン帝国に寝返る。

 (本人は寝返ったつもりはなく、常にタザリア王家に尽くしている)

 近衛隊は全員、暗緑色の制服を着用していたが、フツだけだらしない着こなしだった。

 口癖は「メンドくせぇ」。

 なんでも器用にこなすが、大抵は人まかせ。「メンドくせぇ」から。

 炎帝騎士団とは犬猿の仲だった。特にファン・ダルタ。

 観察力が鋭く、ジグリットがジューヌではないことにすぐに気付いた。

「おまえは、タザリアの王として処刑されるだろう。まぁ、いい。それでも、おまえの血飛沫に、おれは満足するだろう。ゲルシュタインの公開処刑は見物だぞ。四頭の馬がそれぞれ十字路でおまえの四肢を引っ張るんだ。そしてお粗末に潰れた蕃茄(トマト)のように、おまえは裂ける」









重要な人物だけでも、と思ったのですが、これでも一部・・・という。

すみません。多すぎて自分でも困惑。そのうち相関図でも作ります。

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