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魔王様の優雅な日常(笑)シリーズ

とある神様の日常談話−魔王とのお茶会−

作者: 鈴生彩架

前回作『救世の魔王様は豹変がお好きw』

前回作2『勇者VS魔王←状態:ゲーム中』


の、続編です。

ノリで書いたのでおかしなところがあるかもしれません。


修正:段落分け

「最近狂信者とか多くて困ってるんだよねー。」

「へー、大変だな。」

 

 金髪ショt…もとい金髪少年こと勇者魔王様は現在、お茶会を開いていた。始めから素を出している。

 勿論、場所は魔王城だ。

 

 ズズズ…と音を立ててお茶を飲み干したのは、この世界の人間に『聖女神様』と讃えられちゃってたりするロリ…じゃ無くて金髪少女である。

 

「大変だな、じゃ無いよ!変わってよ!」

「なんで俺がやらなきゃならんのだ。」

「兄さんの方が神力多いでしょ!」

 

 此処で衝撃の事実が発覚。如何やら魔王様、聖女神様と兄妹だった様子。

 もっと深くいうと双子の兄妹で魔王様が兄、女神様が妹である。顔立ちも似ていたりするが魔王様の方が圧倒的に強い。

 

 …ほんと、魔王やらずに神様やれよ。魔神でも良いから。

 

 が、しかし、働かないことを誇りとしているクズ魔王様はそんな妹の訴えには屈しない!

 

「別に良いだろ?公正なジャンケンで決定したことだ。後この前邪神?とか言ってる奴ちゃんと届けただろ?」

 

 此処に聖女神様を信仰している奴が居たらつい「何でやねんーーッッッ‼︎」とリアルorzを決めたくなるだろう事実も発覚。

 何とどっちが神様になるかをジャンケンで決めちゃったようだ。

 

「いやいや、だって兄さん相手の思考回路まで読めるのに私が勝てるわけ無いじゃん」

「生まれながらの能力の差を恨むことだな」

 

 …もう、魔王様のチートにつっこまなくていいかな?ってナレーションは思う。

 が、ナレーションはツッコミのいないこの物語のボケ兼ツッコミ役として存在しているからちゃんとつっこまなければならないのである。これは義務なのだ。

 さて、お茶を飲み終えた魔王様は何処からか取り出したハムスターズを撫でる。ああ、可愛らしい。

 一匹のハムスター…ゴールデンハムスターのようだ…が魔王様の頭に登り…おっと目からビームを出したようだ。

 神力100パーセントの大地に優しい仕様となっております☆(=普通の人が受けたら母なる大地に還りなさい。死にます。)

 

 第六宇宙速度で進むそれは女神様の額を打ち抜こうとするが…女神様、紙一重で避けたぁぁぁぁぁぁ!流石女神と言ったところだろう。しかし如何やら完全には避けきれず、髪の毛の一部が焦げてしまったようだ。

 

 なお、コントロールができなかったため魔王城の壁がちょっと壊れたが後で魔王様が直すので問題ナッシング☆

 

「って何すんのこのハムスター⁉︎」

「え?神力でビームをブッパしただけだろ?」

「ハムスターが神力持ってる時点で可笑しいからぁぁぁあ‼︎」

 

 女神様、渾身のツッコミが炸裂‼︎

 魔王様は可憐にスルーする。

 

「それよか、今回は何しに来たんだ?用事が無いなら帰れ。生態系がまた崩れたら如何するんだよ。」

 

 神様が下界に干渉すると、生態系が狂う可能性がある。如何やら狂ったのは一度や二度では無い様子。

 余談ですが、邪神様も女神様が下界に顕現した所為であんなことになっちゃったのである。全部女神様の責任なのだ。

 

「ハムスターは気にしない、ハムスターは気にしない……。

 ああ、今回来たのは、何か北のほうで大魔王?とかを名乗る新しい種族が生まれたから鼻の先折っちゃってさっさと他種族と平和友好不可侵条約を結ばせたくて。」

「また依頼か。面倒だな…一層の事俺も眷属作ろっかな。」

 

 ※女神様の眷属は金にがめつい神使様です。

 

「え…まさか、ほんとに作ったりしないよね?」

 

 女神様(冷汗)

 当たり前である。女神様よりハイスペックな魔王様が眷属なんて作ったら…世界って如何なるんだろう。滅亡?ディスアピア(=消滅、失せる)しちゃう?

 

「…作るか、眷属。」

「やめテェェェ!」

 

 女神様の悲鳴が響いた。

 

 ◆【名称不明:大魔王のいる大陸】

 

 トットットッ…。

 規則正しい足音が響く。

 豪奢な飾りがついた扉の前に立ったそれは、3歩ほど後ろに下がり…

 

「〈広範囲爆破魔法展開:エクスプロージョン〉‼︎」

 

 扉を爆破した‼︎

 器物破損、はんたーい。

 異世界には犯罪者が多すぎる件について。

 

「な、何だ⁉︎」

 

 自称大魔王様の焦った声が響く。

 青白い肌に漆黒のツノ、ついでに鋭い犬歯と爪。鋭い爪はちゃんとお手入れをすることをお勧めする。

 大魔王の他にもそんな感じの特徴の魔族?がわんさかと居た。全員ザワザワしている。

 

「だ、誰だ‼︎重要な会議の邪魔をしたのは‼︎」

「ぼくです?」

 

 そこには魔王様が…と思いきや小さな人形が居た。全長6センチメートルのゆるふわ殺人キャラクターことぶっころさんである。

 え、違う小説にも出てきたって?そこは気にしちゃいけない御・や・く・そ・く♪

 

「ますたぁのめいれいにより、なんかぞんびっぽいしゅぞくにしっこーゆーよをあたえるです。

 えっと…たしゅぞくとへいわゆうこうふかしんじょうやくをむすんで、それをまもったらはなのさきぶちおりませんがどうする?」

 

 翻訳

 マスターの命令により、何かゾンビっぽい種族に執行猶予を与えます。

 他種族と平和友好不可侵条約を結び、それを守るのであれば鼻の先ぶち折らねぇからさっさと結べやこの屑。

 

 若干最後の翻訳おかしく無い?と思う方がいるかもしれないが、ニュアンス的にはこんな感じなのだ。

 自称大魔王はそれを鼻で笑ってもた。

 ___あーあ。

 

「ふっ、我のような上に立つ者が妥協など」

「ひてーをかくにん、せんとーかいしー!【お座り】【土下座】【跪き】【平伏せ】」

 

 神言を唱えるときだけ妙な滑舌がいい上に確実に精神を削ってくる(物理的にはしない)攻撃。酷すぎる。

 そこにいた魔族全員、お座りしたり土下座したり跪いたり平伏したりしている。

 何これ面白い。

 

「しあげー【自分の痛かった黒歴史集をこの場で公開☆】」

 

 キャハッ☆と言う効果音がつきそうな言葉と共に黒歴史は降臨した。

 子供の頃に言っちゃったあんな言葉やこんな言葉…果てには厨二なポーズまで!

 大魔王その他諸々、涙ボロボロ。

 エグい、ぶっころさん。

 

「…まおうにかわっておしおきよ?」

 

 というわけで騒動は終った。

 

 ……

 

「じゃ無くって!何でそうなってるんだよ!つか結局眷属作ったのかよぉぉぉぉ!」

 

 涙を流しながらテーブルを叩く聖女神様。罅一つはいらないテーブルに賞賛の意がこみ上げてくるのはナレーションだけだろうか。

 一方魔王様はというと…くだんのぶっころさんを撫でていた。

 言葉さえなければ可愛らしいのだが…中身がダメなぶっころさん。

 

「てへぺろ☆」

 

 これはぶっころさんの言葉である。

 可愛いは正義、仕方が無い気もしなくも無い。

 

「てへぺろ☆じゃねぇぇぇえ!」

「何頼んどいて高望みしてんだよ。あ、あとぶっころ。器物破損はダメだ。精神だけ殺れ。証拠は残すな。」

 

 魔王様の台詞が魔王している(感激)

 魔王様は溜息を吐いた。

 

「はぁ…やっぱ眷属って面倒いな…今度からちゃんと働こっと。言われた時だけだが。」

「しゅーん」

 

 悲しむぶっころさん。

 魔王様の辞書に『甘やかす』という言葉はない。

 常に公平に投獄し、裁判を起こす。それが魔王様の平和的思考回路。超絶平和主義者なのである。

 基本、相手が手を出してこない限りは手を出さないが…ブチ切れたらヤバイ。

 

「まあ、結んでくれたから良いんだけどさ…次からはもうちょっと穏便に運んでくれない?」

「ああ、善処する。」

「善処かよっっ!」

 

 女神様の苦労は続きそうである。

 ちなみにこのあと魔王様に強制的に神界に帰された女神様は自棄でゲームをしまくったとか。

聖女神様…魔王様の双子の妹。顔立ちが似ているロリ神様。魔王様と話す時はツッコミがメイン。


ぶっころさん…魔王様が作った眷属。考え方がえげつない。


ゴールデンハムスター…神力を持っちゃったハムスター。人語がわかる。

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