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君のために

掲載日:2013/02/23

とっても短いです。

ブログの拍手からの転記。

「佳奈」

「何?」

 呼べば君は振り向いてくれる。

「今日、どっか遊びにいかね?」

「あ~、今日は無理だ。ごめん」

「…彼氏?」

「そう。今日、仕事お休みなんだって」

 けれど、手を伸ばしても触れられない。

「まだ続いてるんだな」

「まだって、やっと3か月だよ?」

「いや、高校生と社会人だからさ、あんまり持たないかと思ってた」

「…それ本人に言う言葉?」

 少しだけむっとした表情。そんな表情でさえ、愛おしいと思えるのに。

「いいだろ、続いてるんだから」

「…健じゃなきゃ許してないからね」

 ふとした特別扱い。それでも、友だちの域を出ない。

「楽しんでこいよ」

「ありがとう!…でもさ」

「なんだよ」

「…社会人の男の人から見たら、高校生の女子なんてやっぱり子どもなのかな?」

「何かあった?」

「むしろ逆。…何もないの」

「…」

「こんなこと健にしか話せなくて…」

「…佳奈が大切なんじゃねぇの?だから、手を出せないんだよ。出さないんじゃなくて」

「…そうかな」

「そうだって。恋愛マスターの俺が言うんだから間違いない」

「恋愛マスターって、ダサっ」

「ダサいって言うな!」

「あはは」

「大丈夫だって、佳奈は可愛いし、優しいから」

「べた褒めじゃん。さては惚れたな?」

「バレたか」

「あはは。…健、ありがとう」

君の手はあの人に伸びていて、僕を見てくれることなんてないと知っている。

知っているから苦しくて、冗談の振りをして本音を言った。

「好き」だって言ったら何か変わるのだろうか。「好き」って伝えたら君は困るのだろうか。

こんなに近くに君がいるのに、こんなに傍で想っているのに、僕が君を好きだと君は考えもしない

どうして愛してしまったのが君だったのだろう?

 それでも、君が幸せでいてくれるなら、僕は幸せだから。

「本当に、大丈夫だから、…お前は可愛いよ」

「…」

「でも、不安ならちゃんと言えよ?言わなきゃ伝わらないぞ」

「うん。…ありがとう」

「じゃあ、楽しんで来い」

「は~い。行ってきます!」


綺麗事だと笑われてもかまわない。それでも、僕は君の笑顔が好きだから。

君のために、君の背中を押すよ。


ここまで読んでいただきありがとうございました!!

感想、評価等いただけたら幸いです。


 よろしくお願いいたします!!!

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― 新着の感想 ―
[良い点] はじめまして。 たくさんの恋愛小説を書いていらっしゃるようで、まっすぐに書き続けてらっしゃっていて、羨ましいです。これからも様々な色模様を描いていって下さいね。 [気になる点] 指摘するの…
2013/05/05 00:42 退会済み
管理
[一言] 切ない話に胸がぎゅっとなりました そんな話しを自分も書きたいと思いつつ… これからも執筆活動頑張ってください!
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