君のために
とっても短いです。
ブログの拍手からの転記。
「佳奈」
「何?」
呼べば君は振り向いてくれる。
「今日、どっか遊びにいかね?」
「あ~、今日は無理だ。ごめん」
「…彼氏?」
「そう。今日、仕事お休みなんだって」
けれど、手を伸ばしても触れられない。
「まだ続いてるんだな」
「まだって、やっと3か月だよ?」
「いや、高校生と社会人だからさ、あんまり持たないかと思ってた」
「…それ本人に言う言葉?」
少しだけむっとした表情。そんな表情でさえ、愛おしいと思えるのに。
「いいだろ、続いてるんだから」
「…健じゃなきゃ許してないからね」
ふとした特別扱い。それでも、友だちの域を出ない。
「楽しんでこいよ」
「ありがとう!…でもさ」
「なんだよ」
「…社会人の男の人から見たら、高校生の女子なんてやっぱり子どもなのかな?」
「何かあった?」
「むしろ逆。…何もないの」
「…」
「こんなこと健にしか話せなくて…」
「…佳奈が大切なんじゃねぇの?だから、手を出せないんだよ。出さないんじゃなくて」
「…そうかな」
「そうだって。恋愛マスターの俺が言うんだから間違いない」
「恋愛マスターって、ダサっ」
「ダサいって言うな!」
「あはは」
「大丈夫だって、佳奈は可愛いし、優しいから」
「べた褒めじゃん。さては惚れたな?」
「バレたか」
「あはは。…健、ありがとう」
君の手はあの人に伸びていて、僕を見てくれることなんてないと知っている。
知っているから苦しくて、冗談の振りをして本音を言った。
「好き」だって言ったら何か変わるのだろうか。「好き」って伝えたら君は困るのだろうか。
こんなに近くに君がいるのに、こんなに傍で想っているのに、僕が君を好きだと君は考えもしない
どうして愛してしまったのが君だったのだろう?
それでも、君が幸せでいてくれるなら、僕は幸せだから。
「本当に、大丈夫だから、…お前は可愛いよ」
「…」
「でも、不安ならちゃんと言えよ?言わなきゃ伝わらないぞ」
「うん。…ありがとう」
「じゃあ、楽しんで来い」
「は~い。行ってきます!」
綺麗事だと笑われてもかまわない。それでも、僕は君の笑顔が好きだから。
君のために、君の背中を押すよ。
ここまで読んでいただきありがとうございました!!
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