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怖い話  作者: 紅夏
1/2

盲目の女

なにこれ怖い。

でも、写さないといけない。

見たくないのに!

チクショー。

盲目の女

プロローグ

ある日の夜中のこと

時刻はちょうど丑三つ時突然、家のインターホンがリズムよく不気味になり響いた。


「ピンポーン……ピンポーン……」


その音で目を覚ました圭吾は少しイライラしながら玄関に向かった。

「たくっ、誰だよこんな時間に。」

と愚痴をもらしながら玄関の戸を開けた。

「どちら様ですか?」


しかし、そこには誰もいなかった。


「イタズラ?……こんな夜中に?」

気味が悪くなった圭吾は玄関の戸を閉め、早く寝室に戻ろうと振り返った。そのとき、血みどろになった髪の長い女性がこちらを見ていた。

「返して…………私の目を返してぇぇ!!」

と言いながら圭吾に襲いかかってきた。

「うわぁぁぁぁ!!」

圭吾は情けない悲鳴とともに意識を失った。


最終章 因縁

「うわぁぁぁぁ!!」

圭吾は悲鳴とともに目を覚ました。

「ハァハァ……夢か」

圭吾は乱れる息をととのえながら時計を確認する。

時刻は9時45分を過ぎていた。

「そろそろ墓参りに行くか」

今日は両親の命日であった。

圭吾が墓参りの準備をしていると突然家のインターホンがなった。

「ピンポーン」

ビクッと圭吾は驚きおそるおそる玄関に向かった。

「どちら様ですか?」

「恭祐だ」

幼なじみの恭祐だった。「恭祐、驚かすなよ」

圭吾は安心したように言った。

「何を言ってるんだ早く行くぞ」

恭祐は頭に?をうかべながら言った。

「あぁわるいちょっと待っててくれ」

恭祐は毎年墓参りに付き添ってくれる大親友だ。だが、毎年命日に見る悪夢は誰にも話していない。

「わるい待ったか?」

「軽く1時間は」

「どんだけ前からいたんだよ!」

「……………」

「怒ってる?」

「…………アイス」

「わかったよ……」

圭吾たちはくだらない会話をしながら墓に向かった。

両親の墓は圭吾の家から徒歩10分のところにある。

「早くすませて飯食いに行くぞ」

「アイスじゃないのか?」「腹減った……」

恭祐のペースにのまれないように会話をしていたら墓についた。

「早くすませろよ」

「わかってるよ」

墓の前には、全身赤い服で髪の長い女性がたっていた。

その女性はこちらに気づくと髪の毛で顔を隠して「目……を返してぇぇ………」

と言って去っていった。

「恭祐……今の見たか?……見たよなぁ!」

圭吾は恐怖でパニックになってしまった。

「どうしたんだ圭吾!落ち着け!」

どうやら恭祐には見えていなかったらしい。

「なんで俺なんだよ!俺が何をしたって言うんだよ!俺は何もしてない!してないんだよ!おまえの目なんか知らねぇよ!」

「圭吾!!」

圭吾は走ってその場から逃げ出した。

走って走って肺がつぶれるくらい走りつづけた。しかし、恐怖はきえなかった。

「ハァハァ……何で…俺なん…だ?ハァ……どうして…俺なんだ?」

少し落ち着いた圭吾は辺りを見回した。

「ここどこだ?」

圭吾は無我夢中に走りつづけて薄暗い裏路地に入ってしまっていた。

すると、どこからともなく女性の声がしてきた。「返してぇぇ……私の目を返してぇぇ……」

その声を聞いた圭吾は戻ろうとして振り返った。そこには盲目の女が立っていた。

「みぃつぅけた……」

「う……げほっ!」

圭吾は首を掴まれて片手で持ち上げられてしまった。

「私の……私の目を……返せぇぇ!!」

盲目の女はもう片方の手で圭吾の目をむしり取った。

「げほっ……やめ………て……くれ」

グチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャ。

盲目の女は容赦なく圭吾の目をかき回しながらゆっくりゆっくり取っていった。

「私の……目ぇぇ……目ぇぇ……あははは……」

盲目の女は圭吾の目を取り終えると、笑いながら去っていった。

「痛い痛いよぉ……俺の目はどこぉ……」

こうして圭吾は目を失い自分の目を探しに行ってしまった。

それ以降の圭吾を知るものは誰もいない。


いやあああああ!

見たくなかった!

しかも続きがあるらしい!


なにこの新手のいじめ。

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