約束だったよね?
ゲームセンターの「楽しい」がいっぱい詰まった雰囲気を書きたいな〜と思って作った作品です(*´∀`)
「なあ今日って暇?午前授業だしゲーセンー行かね?」
誘ってきたのは幼馴染の俊平だった。
近くにできた新しい巨大ショッピングモールの中にあると言われていたゲームセンター。
中学に上がってから、ほぼ疎遠状態になっていた僕にとって俊平の誘いは嬉しかった。
「いいよ、行こう」
お昼を食べてから集合ということだったけど、楽しみで僕は約束の時間よりもずっと早く着いてしまった。
(友達と遊ぶのなんて、いつぶりだろう…)
フードコートでハンバーガーを食べた後、僕はゲームセンターへ足を運んだ。
プリクラ用クレーンゲーム、リズムゲームなど様々な種類のゲームが僕を待ち構えていた。
ネオンやサイバーパンクの世界を彷彿とさせるような賑やかな様子に僕は一瞬で虜になった。
周囲には同じく、学校帰りに遊びに来たのであろう学ランを着た生徒や小さな子供。30代ぐらいに見える大人まで、たくさんの人々がそれぞれ ゲームを楽しんでいた。
俊平が来るまで時間があったので僕は近くにあったメダルゲームで遊ぶことにした。
遊びながらふと小学校の時はよく 俊平もメダルゲームで遊んでいたなぁと思い出す。
「今日をきっかけに、また仲良くなれたらいいな…」
しばらく遊んでいるとポンポンと肩を叩かれた。
俊平が来たのかと思ったがそこにいたのは俊平とよく話しているクラスメイトの集団だった。
「騙されてずっと待ってたの?お疲れ〜笑」
男子がゲラゲラと笑って言った。
騙された?どういうことだろう?
現状理解できていない僕に今度は女子が話しだした。
「俊平と遊んでたんだよ、お前はそれに誘ったらノコノコ来るのかな〜って…まさか本気で来るとは思わなかったわ」
それだけ言い残すと、集団は僕の前から去って行った。
その中に笑顔の俊平が見えた。
(…なんで?なんで…そんな)
僕はたまらず駆け出した。
沢山の人にぶつかってしまった気がするけれど、頭が真っ白になってそれどころではなかった。
ただただ無我夢中で走り続けた。
しばらくして、僕は止まった。
ゲームセンターからとっくに出たと思っていたけれど、各種ゲームが僕を取り囲んでいる。
だけど人のざわめきはなく、賑やかだったゲームセンターは静まり返っていた。
僕は膝から崩れ落ちた。
信じていたのに。
ずっと、友達だって思っていたのに。
小学校の時に一緒に笑い合った 俊平の顔が真っ黒に塗りつぶされた。
その闇がズブズブと僕を飲み込んでいるような感覚に陥った。
もうボクには何も聞こえなかった。
「ねぇ俊平〜久々にゲーセン行こうよ〜」
彼女に腕を掴まれて、俺は返事を返す。
「え〜?しょ〜がねぇなぁ、お前らも行く〜?」
中学で知り合った友達も誘い、俺達はゲームセンターに来た。
小学校の頃の幼なじみを、ここで騙して以来だから1年ぶりだ。
アイツの行方が分からなくなった時は驚いたけど、からかうオモチャが1つ無くなったくらいだからそこまで気にしてはいなかった。
ゲームセンター内に入ってみると、人が少ない…
いや、人が1人もいない。
店員らしき人も見えなくて、俺は少し違和感を持った。
「なにこれ?貸し切りじゃ~ん」
はしゃいでいる皆を見ながら、俺は少しだけ、この空間を不気味に思った。
まぁ、いいか…。
「…だな、貸し切りじゃん。遊ぼうぜ!」
俺はみんなとゲームセンター内を歩き始めた。
…今、声がした。
ボクの耳に俊平の声が。
あぁ…やっと来たのか。
ボクは声のした方に向かって歩き出す。
しばらく歩くと、リズムゲームをしている俊平がいた。
どれくらい待ったと思ってるんだよ。
ボクの姿を見るなり俊平を含め、そこにいた みんなが腰を抜かした。
「何?!何なの?!この化け物!」
両手を振り回して女子が叫ぶ。
うるさいなぁ。ボクの用があるのは、俊平、キミだよ。
震えてこちらを見る俊平に向かって、ボクはネオンのように光る毛に包まれた右手を近づけていく。
信じていたのに。
昔のボクの思いを、今キミに届けるよ。
大きな口でボクは言った。
遊ぶって…
「ヤクソクダッタヨネ?」
ゲームセンター内に絶叫が響いた。
最後まで読んでくださりありがとうございます!
なんと、僕の書いた「春休みの終わりに」という作品が…!あと少しで40PVを達成しそうです…!(≧∇≦)
読んでくださった皆様、改めまして、本当にありがとうございます!
朝にPV数を見た時に嬉しすぎて二度見しました
今後とも僕の作品を読んでくださると嬉しいです!
他の作品も是非読んでみてくださいm(_ _)m




