プロローグ、そして次回予告
それから俺は、徐々に体が変化していった。背が伸び、重さが増え、職業も中学生から高校生になった。そして軽い傷も、深い傷も何もかもがすぐに治っていった。身体能力も、一般人を逸脱していった。
それでも、彼の強さには到底近づけなかった。野間野が言うに、肉と血が足りなかったそうだ。でも、それは当たり前のことだった。彼の力を全て引き継ぐには、一滴も、一欠片も残してはいけないということなのだから。
結局のところ、俺が引き継いだ力は、五割にも満たなかった。中途半端に力を得て、俺はもう人間に戻ることも、完全な人外になることも出来ないのであった。
彼の言った大事にすべき気持ちも、思い出すことは出来ても、吐き出すことは出来なくなっていた。
それでも俺は、彼の言っていたことを決して忘れない。彼と同じ生き方をして、彼とは違う死に方をしよう。
俺はベッドに横たわって、眠りについた。
野間野野々の受験は、これにて終了。
そして、次回予告。
期末テストが終わり、全校生徒は夏休みを待つだけだった。
そんな中、先生から注意喚起のプリントが配られる。
題名は、「連続殺人の注意喚起」
それは、未成年者を狙った犯罪者が続々と死亡するという事件が近所で発生しているというものだった。
そんな殺人事件の次のターゲットは、俺だった。
犯人は、私立童囃子高校の生徒二人だった。
「野間野野々の休暇」近日公開予定。




