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0、お決まり?

あらすじ

 俺はある日、トラックに轢かれた。

 道路に赤信号とも気づかず向かって行くと、なにかが追突してきて、俺は放物線上に綺麗に飛んでいき、手を出す暇もなく頭からアスファルトに突っ込んだらしい。

 そのトラックは急ブレーキもかけずに、むしろ走り去って俺のことを置き去りにしていってしまった。だが幸いその轢かれた音が大きかったのか、すぐに周りの家の人があのトラックを撮影したり、警察に電話をしていたり、俺のことを気にかけて大丈夫ですかと話している人がいた。

 幸い俺は仰向けなため、人と目を合わせ口を動かすことが多少できるようだった。


「家にあるパソコンのデータを……すべて消去して……くれ」


 とその見知らぬ人に遺言を伝えると、俺は目を開けながら体をだらけさせ、体すらうごかせなくなってしまった。

 生暖かい。血の匂いがする。俺の血の匂いなのだろうが、全くそんな気がしなかった。むしろそれを美味しそうな匂いだと感じてしまっているようだった。


 ……肉が食べたい。


 それが最後、目を瞑り意識を失うときに思った言葉であった。



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