閑話1 夜LINE①【青葉昴・渚留衣】
午後十一時にて。
なぎ
『青葉、起きてる?』
青葉
『はいなんでしょう渚さん』
なぎ
『なんで敬語? 放課後のことは別にもういいから』
青葉
『( ᐛ )وヤッタァ (ง ᵕωᵕ)ว♪ルンルン』
なぎ
『は?』
青葉
『ごめんなさい調子乗りました』
なぎ
『よろしい』
青葉
『んで? どしたよ? なんか用か?』
なぎ
『これ、見て』
※ナイツ&ドラゴン新キャラクターゲットの瞬間のスクショ
青葉
『おー! 引いたのか! やるやん?』
なぎ
『上から目線ムカつく。今朝青葉にドヤ顔されたのが悔しくて。必死にガチャ石集めた。思わずガッツポーズ出た』
青葉
『やるやん? でも俺は? 単発で当てたやん?』
なぎ
『ほんとムカつく』
なぎ
『はぁ…。それで、今のイベントってマルチ用のクエストあるでしょ? 明日手伝ってほしくて。報酬欲しいし』
青葉
『いいけど俺の戦闘力でいけるかは知らんぞ』
なぎ
『別にいいよ。わたしがキャリーする』
青葉
『そいつは頼もしいことで。オッケー、別に俺はいいぜ』
なぎ
『ありがとう。じゃ、そういうことだから。わたしは素材周回しないと』
青葉
『ういー。ほどほどにな』
青葉
『あ、渚』
なぎ
『なに』
青葉
『学校案内は上手く行ったのか?』
なぎ
『気になるなら一緒に来ればよかったんじゃないですか?』
青葉
『急な敬語やめろ。俺はほら、アレがアレでアレだったの! 察して! もうこれだから男子は!』
なぎ
『ま、上手くいったんじゃないかな』
青葉
『スルー』
なぎ
『なんか、思ったより晴香と月ノ瀬さんが仲良くなってた。気が合うところがあったみたい』
青葉
『ほぇー。月ノ瀬も悪いヤツじゃなさそうだしいいことだな』
なぎ
『うん。でも正直な話、わたしはちょっとしんどかったから次こういう機会あったらあんたも絶対来なさい』
青葉
『ははーん? さてはお前、人見知り爆発してたな?』
なぎ
『うるさい。わたしはナイドラに戻る』
青葉
『ほいよ。また明日な。おやすも』
なぎ
『も』
× × ×
「さーてと、俺もちょっとログインしてクエスト進めるとするか」