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閑話5 夜LINE⑤【青葉昴・朝陽司】

午後十時にて。


朝陽司

『昴』


青葉

『お、なんだどうした』


朝陽司

『いやなんか改めてお礼言いたくってさ』


朝陽司

『ありがとな。お前のおかげで、月ノ瀬さんと話せた』


青葉

『なんだそんなことかよ。気にすんなって』


青葉

『で、実際にちゃんと話せたのかよ?』


朝陽司

『うん。いい感じに伝えたよ。俺のことも、昴たちのことも』


青葉

『いやぁよかったなぁ。俺たちが優しくて』


朝陽司

『それ自分で言うか?』


青葉

『ふっふっふ。ってことはだ、朝陽さんよ』


朝陽司

『なんだい青葉さん』


青葉

『月ノ瀬って、お前と二人きりのときだと素の状態だったのか?』


朝陽司

『あー』


青葉

『教えてよ朝陽くーん』


朝陽司

『なんだよそのノリ……』


朝陽司

『そうだよ。とはいっても、二人きりになること自体は少なかったけど』


青葉

『やっぱそうなのか。女の子と秘密の共有て。いいなぁ! いいなぁ!』


朝陽司

『あのな、そんないいもんじゃないって。大変だったんだぞ?』


青葉

『聞きましたか全国の男子諸君。これがラブコメ主人公ですよ』


朝陽司

『お前なぁ』


朝陽司

『……でも、よかったよ』


青葉

『なにが?』


朝陽司

『お前、月ノ瀬さんに対して壁作ってただろ?』


青葉

『あー……あえぇ……おえぇー……』


朝陽司

『ごまかし方下手過ぎない?』


青葉

『まったく……よく見てんのな、お前』


朝陽司

『流石に分かるって。何年一緒にいると思ってるんだよ』


青葉

『これは有能幼馴染。やりおる』


朝陽司

『だろ? お前、月ノ瀬さんに秘密があるんだろうなぁって分かってたんだろ。だから壁作ってたわけで』


青葉

『あんま言うなよ。なんか恥ずかしくなっちゃうでしょ!』


朝陽司

『まぁ、これからも月ノ瀬さんといろいろ話してやってくれると嬉しいって話』


青葉

『はぇー珍しいな。お前が一人の女子をそんな気にかけるって』


朝陽司

『そうか?』


青葉

『自覚無し! ま、いいんだけどさ。お前らこれからますます苦労しそうだなぁ』


朝陽司

『なに言ってるんだよさっきから』


青葉

『なんでもねぇっすよ』


朝陽司

『そうか?』


朝陽司

『とりあえず来月からも改めてよろしくな。夏だぜ夏』


青葉

『おうよ。学校行事もあるしな』


朝陽司

『じゃ、俺はもう行くわ。志乃からも呼ばれてるし』


青葉

『お兄ちゃんの時間奪ってると俺が怒られちゃうな。ほんじゃまたな』


 × × ×


「やれやれ、鈍感野郎はまだまだ苦労しそうだねぇ」


 夏といえばラブコメの定番季節。

 夏休みをはじめ、海だったり、祭りだったり……そのほかにもいろいろイベントは盛りだくさんだ。


 動きそうな予感がしますねぇ……。


 それぞれの恋が。

これにて5月編が終了となります。

次回からは6月編に入ります!


ここまで読んでいただきありがとうございました!

引き続きよろしくお願いいたします!

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