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閑話3 夜LINE③【にのに】

午後八時。


青葉

『そんなわけで諸君、テストご苦労だった』


なぎ

『どんなわけ?』


青葉

『お前はいつも返信早いんだよ』


青葉

『なんなの? 俺のこと好きなの?』


なぎ

『晴香、こいつグループから蹴って』

 

晴香

『おっけー!』


青葉

『蓮見さん????。゜( ゜இωஇ゜)゜。ウルウル』


なぎ

『顔文字笑うからやめて』


晴香

『冗談だから大丈夫だよ。テストお疲れ様!』


朝陽司

『ちょっと志乃と話してた。みんなお疲れ!』


青葉

『お、志乃ちゃんテスト大丈夫そう?』


朝陽司

『ふっ、余裕だぜ』


なぎ

『なんで朝陽君が得意気なの?』


朝陽司

『妹だからね』


青葉

『そりゃ妹だもんな』


晴香

『妹だもんね』


なぎ

『あれ? 疑問に思ってるのわたしだけ??』


青葉

『ちょっと本日はトークテーマがあります』


朝陽司

『トークテーマ?』


晴香

『なになに?』


青葉

『ほら、テスト終わったら遊びに行こうぜって話してただろ?』


なぎ

『あー』


朝陽司

『確かにそんな話したな』


青葉

『で、そのテストが終わったから話を進めようかなって』


青葉

『ほら、俺、計画性のある男だから。くぅ! ステキ!』


朝陽司

『蓮見さん、グループから脱退させていいよ』


晴香

『おっけー!』


青葉

『蓮見さん????(υ´•̥̥̥ ﻌ •̥̥̥`υ)キャルン』


なぎ

『きっつ』


青葉

『泣いた』


晴香

『でもそうだよね。いつ行くーとか、どこ行くーとか全然決めてなかったよね』


青葉

『そゆこと』


月ノ瀬玲

『こんばんは。お邪魔します』


青葉

『おうてめーら! 月ノ瀬が邪魔しに来たぞ! 囲め囲め!』


なぎ

『だれ?』


晴香

『月ノ瀬さんはどこか行きたい場所ある?』


月ノ瀬玲

『行きたい場所ですか?』


晴香

『うん。ほら、この間テストが終わったら遊ぼーって話してたじゃん? それそれ』


月ノ瀬玲

『なるほど……うーん。特には……』


晴香

『そっかー』


朝陽司

『スポパとかは?』


なぎ

『げっ』


青葉

『あーいいんじゃね?』


晴香

『いいかも! 月ノ瀬さん、運動好き? というかめっちゃ運動できるもんね』


月ノ瀬玲

『スポパ…というと、あのいろんなスポーツで遊べる施設…でしたっけ? 一昨年くらいに建てられていましたよね』


青葉

『そそ。バスケとかサッカーとかバドミントンとか、いろいろ遊べるところ』


月ノ瀬玲

『楽しそうですね』


青葉

『まだ何回かしか行ったことないけど楽しいぞ。なぁ渚?????』


なぎ

『は?』


月ノ瀬玲

『あの…なにかあったんですか?』


朝陽司

『去年俺ら四人で遊びに行ったんだよ。それで、そのとき昴がバドミントンで大人気なく渚さんをボコボコにしてた』


晴香

『あはは…るいるいスポーツ苦手だもんね』


なぎ

『わたし、あのときのこと許してないから』


青葉

『おっと記憶が……』


月ノ瀬玲

『なるほど。でしたら、私が渚さんの仇を打たないといけませんね』


青葉

『月ノ瀬にはリアルで負けそうだから困る』


晴香

『じゃースポパで決まりかな? いつにしよっか』


朝陽司

『さっそく今週の土曜日とかは?』


月ノ瀬玲

『土曜日でしたら大丈夫そうです』


晴香

『おっ。るいるいと青葉くんは?』


青葉

『異議なし』


なぎ

『わたしも』


朝陽司

『おっけー。じゃあ志乃と日向にも声かけておくよ』


青葉

『おけおけ。なかなかの人数になったな』


月ノ瀬玲

『行ったことないので楽しみです』


青葉

『安心しろ月ノ瀬。俺がもうそれは懇切丁寧に手取り足取りだな……ぐへへ』


晴香

『青葉くんこのグループから脱退させても大丈夫?』


朝陽司

『異議なし』


なぎ

『なし』


青葉

『俺何回飛ばされればいいねん』


朝陽司

『これが本当の月ノ瀬さんの歓迎会になりそうだね』


晴香

『そうだね! 月ノ瀬さん、楽しもうね! いっぱい遊ぶぞー!』


なぎ

『わたし的にはお手柔らかにお願いしたい所存』


青葉

『おう渚。バドミントンで負けたほうジュースおごりな?』


なぎ

『は? 上等なんだけど。絶対負けないから』


晴香

『勝負受けちゃうんだ…』


なぎ

『負けそうになったら月ノ瀬さんに交代すればいいし』


青葉

『???』


月ノ瀬玲

『はい。お任せください』


青葉

『????』


朝陽司

『ドンマイ昴』


青葉

『受けて立ってやんよ』


青葉

『とまぁ、俺からはそんな感じ。サクッと決まって助かったわ。サンキュー皆の衆』


晴香

『ううん! 連絡ありがとう!』


晴香

『あ、るいるい。あとで個人的に相談あるからよろしくです』


なぎ

『察した』


青葉

『察した』


月ノ瀬玲

『…察しました』


朝陽司

『え、なんだよみんな』


青葉

『今日の夜ご飯の相談だからお前は気にしなくて大丈夫だぞ』


朝陽司

『あ、そうなのか? みんなよく分かるなぁ』


なぎ

『青葉』


青葉

『言うな』


青葉

『じゃあそんなわけで。各々残りの学校頑張ること! 週末はパーティーじゃ! 解散!』


晴香

『お疲れさま!』


なぎ

『ま』


朝陽司

『また明日なー』


月ノ瀬玲

『また明日です』


 × × ×


晴香

『で、るいるい。どんな服着ていけばいいと思う!?』


 ふふ、やっぱり。そうだと思った。

 親友のためがんばろ。


 ……わたしもなに着てこうかな。

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