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閑話19 夜LINE⑬【お勉強組!】

午後八時半頃にて。


晴香

『そんなわけでグループ作ってみました! よろしくですー!』


なぎ

『よろ』


月ノ瀬玲

『相変わらず留衣は返信早いわね』


なぎ

『PCだからね。キーボードだし』


月ノ瀬玲

『ひょっとしてずっとパソコンの前にいるの?』


なぎ

『もちろん』


月ノ瀬玲

『あー……解釈一致』


なぎ

『でしょ』


晴香

『これ褒めてる……?』


朝陽志乃

『こんばんはです』


晴香

『お、志乃ちゃん! こんばんは!』


なぎ

『こんばんは』


月ノ瀬玲

『こんばんは志乃。通知がうるさかったらごめんなさいね』


朝陽志乃

『いえ! 全然! むしろみなさんのお話が見られて嬉しいです!』


月ノ瀬玲

『志乃は本当にいい子よね……』


青葉

『でしょー!? そうなんだよ! 志乃ちゃんはいい子なのよー! えへ! えへえへ!! えへえへえへ!!! えへえへえへえへ!!!』


 ※晴香 が 青葉 をグループから削除しました。


晴香

『ふー』


なぎ

『笑った。最近で一番笑った。お腹痛い』


朝陽志乃

『え、あの、昴さん!?』


月ノ瀬玲

『なにも見なかった。いいわね志乃』


朝陽志乃

『え、え……』


朝陽司

『ごめん。俺も見てたけど超笑った』


朝陽司

『そしてナイス蓮見さん』


晴香

『あはは……ま、まぁ冗談はこれくらいにして……』


 ※晴香 が 復活の青葉 をグループに招待しました。


なぎ

『待って名前笑うんだけど』


復活の青葉

『おい!!! よくないってああいうの! 俺はただ志乃ちゃんを褒めてただけじゃないか!』


朝陽司

『昴』


復活の青葉

『はい』


朝陽司

『ほどほどにな^^』


復活の青葉

『はい。すみませんでした』 


朝陽志乃

『恥ずかしかったです……』


ひなた

『わー! 楽しそうな会話してるー!』


晴香

『日向ちゃん!』


ひなた

『どもども! こんばんわです!』


復活の青葉

『よく来たな日向。歓迎するぜ』


ひなた

『なんですかちょっと名前めっちゃ面白いんですけどこの人』


なぎ

『同意』


朝陽志乃

『日向! 日向はなにしてたの?』


ひなた

『あ、志乃ー! ドラマ見てた! ちょー面白くて~!』


晴香

『待って日向ちゃん』


ひなた

『はぇ?』


晴香

『ひょっとしてそれって……探偵のやつ?』


ひなた

『!!!!!』


ひなた

『そうです! え! ひょっとして晴香先輩も見てるんですか!?』


晴香

『うん! ねね、今度話そ!』


ひなた

『もちろんです!٩(>ω<*)و』


朝陽司

『へぇ、日向ってミステリーもの見るんだなぁ』


月ノ瀬玲

『正直意外かも……』


ひなた

『ちょーっと失礼ですよ先輩たち!』


復活の青葉

『お前には理解できないだろ(笑)』


ひなた

『晴香先輩この人飛ばしてください』


晴香

『わかったー!』


復活の青葉

『蓮見さん???』


星那

『入るタイミングを失ったような気がした』


月ノ瀬玲

『あ、先輩』


ひなた

『こんばんわー星那先輩! いや紗夜先輩!』


なぎ

『川咲さんが陽キャすぎて怖い』


ひなた

『がおー! 留衣先輩にも手出しちゃいますよ~!』


なぎ

『陽キャ怖い』


朝陽司

『タイミングって……別に気にしないで入ってきたらよかったのに』


星那

『いや、キミたちの会話を見ているだけで面白かったのだが』


星那

『せっかくだから挨拶くらいはしておこうかと思ってな』


朝陽志乃

『生徒会長さんは今なにされてたんですか?』


朝陽志乃

『あっ、お答えできるならで大丈夫なので! ごめんなさい!』


星那

『フフ。問題ない。今は風呂に入っている』


復活の青葉

『!!!!!!!!!!!!!!!!』


星那

『なんだ昴。見たいのか?』


復活の青葉

『え!!!!!!! え!!!!!!!! 絵!!!!!!!!!!!』


なぎ

『晴香』


月ノ瀬玲

『晴香』


朝陽司

『蓮見さん』


ひなた

『晴香先輩』


朝陽志乃

『蓮見先輩』


星那

『晴香』


復活の青葉

『なんも言ってないじゃん!!!!!』


復活の青葉

『てかおい星那!!!! 元はといえばあんたが振ってきたんだろ! 責任取れ責任!』


星那

『プロポーズか?』


復活の青葉

『ちげぇ! その責任じゃねぇ!』


朝陽司

『先輩……どうか昴をよろしくお願いします……』


星那

『司の頼みとはいえそれは難しいな』


なぎ

『フラれてて笑う』


復活の青葉

『うぇぇぇぇん!! じゃあいいよ! 俺は志乃ちゃんに婿入りする!』


朝陽志乃

『えっ!? む、え!!?』


朝陽司

『よし待ってろ昴。今から行く』


復活の青葉

『お前が言うと冗談に聞こえないからやめて!?』


朝陽司

『冗談に聞こえたのか?』


復活の青葉

『終わった(((ง ˙-˙ )))ว』


なぎ

『謎の顔文字やめて』


ひなた

『志乃は渡しませんよ!!!』


晴香

『おー志乃ちゃんモテモテだ!』


月ノ瀬玲

『そうね。よかったじゃない志乃』


朝陽志乃

『も、もう! からかわないでくださいー!』


星那

『私はそろそろ上がる。キミたち、テスト勉強を怠らないようにな』


星那

『晴香、グループに招待してくれてありがとう』


晴香

『いえいえー! いつでもお話しましょー!』


復活の青葉

『へーい』


なぎ

『あんたそろそろ名前変えてくれる?』


青葉

『るいるいのお願いなら聞いちゃう♡』


なぎ

『殺意』


青葉

『その二文字だけ送るのやめて???』


ひなた

『べんきょ……』


朝陽志乃

『日向? 勉強頑張ろうね?』


月ノ瀬玲

『そうよ。ね、日向?』


ひなた

『おかしい。スマホから圧が』


朝陽司

『それじゃあまた来週だね。テスト頑張ろう!』


青葉

『解散!!!!』


なぎ

『散』


 × × ×


「本当に賑やかな者たちだ」


 グループ内で行われていた会話を改めて読み返し、思わず笑みがこぼれる。


 彼らの仲の良さが文字だけでも伝わってきた。


 相変わらず愉快な面々だ。


 関わりの少ない私に嫌悪感を向けることなく……むしろ好意的に受け入れられたのは少々驚いたが。


「フフフ……! それにしても……昴のくだりは面白かったな」


 何度思い出しても笑ってしまう自信がある。


 昴もそうだが、司も気楽に接することができているようで安心した。


「司……昴……」


 名前を呟き、画面をなぞる。



「沙夜様」


 


 ――その声に、私はスマホから顔を上げた。



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