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シティーガールハンター2  作者: 椎家 友妻
第三話 殺し屋、現る
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5 戦闘開始

対する綾芽は背中から暴憐棒を取り出し、真ん中のボタンを押して2メートル程の長さに伸ばした!

 ガキィン!

 桐咲潟奈が瞬を抜き、綾芽の首目がけて一閃!

それを綾芽は暴憐棒ではじき返した!

 「っ⁉」

 潟奈は一瞬驚いた顔をしたが、すぐに瞬を鞘に納め、次の一撃を綾芽に放つ!

しかしそれも綾芽ははじき返し、その反動で暴憐棒の反対側の棒先を潟奈の脇腹に打ち込んだ!

 「くっ⁉」

 潟奈は顔を(ゆが)め、大きく飛びのいて綾芽との間合いを空ける。

ちなみに綾芽の頬にも一筋の切り傷ができていて、そこから細い血の筋が流れ出た。

 「大体互角ってところね」

 いつの間にか私の隣に現れた園真会長が、綾芽と潟奈の戦いを眺めながら言った。

 「でもこれ、結構本気の殺し合いですよね?綾芽、大丈夫でしょうか?」

 「ま、これくらいでやられるようなタマじゃないわよ。

そうじゃなきゃあ裏の世界で生き残る事はできないからね」

 などと言い合っている間にも、二人の激しい戦いは続いた。

潟奈が目にも止まらぬ一閃を放つが、それを紙一重でかわした綾芽が暴憐棒で反撃に転じる。

しかしさらにそれをよけた潟奈が瞬で綾芽の首を狙い、それを綾芽がはじき返す。

まるでアクション映画のワンシーンみたいだけど、目の前で起こっているこれは、

人の動きを超越している漫画での出来事のようにも見えた。

そんな中、綾芽が叫んだ。

 「なるほど!わかりましたよ!あなたの弱点が!」

 そして綾芽は何を思ったのか暴憐棒を地面に置き、あろうことか潟奈に背を向けた。

 「な、何してるのよ綾芽⁉そんな事したらやられちゃうでしょ⁉」

 私はそう叫んだが、綾芽の背中目がけて潟奈は突進を始めていた。

そして(またた)くまに綾芽の背後に迫り、その無防備な首筋に、(またたき)で斬りつけた!

 「綾芽っ!」

 私は思わず両手で目を(おお)う!

そんな、どうしてこんな事に⁉

自分じゃ潟奈に勝てないと悟って、勝負をあきらめたの?

ああ、でもまさかこんな事になるなんて。

こんな事なら、もっとあの子に優しくしてあげればよかった!

 様々な後悔の念が私の頭に渦巻く。

するとそんな私の肩を叩き、園真会長が言った。

 「落ち着きなさい詩琴。()()は(・)死んで(・・・)いない(・・・)わ(・)」

 「へっ?」

 園真会長の言葉に私は顔を上げると、そこに不思議な光景があった。

綾芽の首目がけて放たれた潟奈の瞬の刃先が、綾芽の首の寸前で止まって(・・・・)いる(・・)のだ。

 「え、ど、どうして?」

 状況をうまく飲み込めない私がそう呟くと、

この状況を一通り理解した様子の綾芽が潟奈の方に振り向き、

からかうような笑みを浮かべて言った。

 「おやぁ?どうして私の首はまだくっついたままなんですか?

ひと思いに斬り飛ばすまたとないチャンスだったのに。

もしかして、そう(・・)は(・)できない(・・・・)理由(・・)でもあるんですか?」

 「くっ⁉」

 綾芽の言葉に明らかに動揺した様子の潟奈。

そして瞬を(さや)に納め、二、三歩後ずさったかと思うと、

そのまま踵を返し、隣のビルの屋上へ飛び移って行った。

その様子をポカンとした顔で眺めていた私は、一体何が起きたのか、未だによく理解できなかった。


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