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シティーガールハンター2  作者: 椎家 友妻
第三話 殺し屋、現る
23/37

4 おかめ仮面登場

 「な、何者⁉」

 そう声を上げて辺りをキョロキョロ見まわす桐咲潟奈。

すると隣のビルにオカメの面をかぶった一人の少女が立っていて、その少女は

「とうっ!」

という掛声ともに馬鹿みたいなジャンプ力でこっちのビルに飛び移って来た。

ちなみにあれは綾芽だとすぐに分かったけど、とりあえず何も言わずに見守る事にした。

すると綾芽はまるで時代劇に出てくる正義の侍のような口調で語り出した。

 「私が誰かと聞かれたら、答えぬ訳にはいきますまい。

速きこと風のごとし、

静かなること林のごとし、

侵略すること火のごとし、

動かざること山のごとし、

知りがたきこと・・・・・・

えーと(ここで綾芽はスカートのポケットからメモを取り出してそれを確認した)、

ああそうそう、

知りがたきこと陰のごとし、

動くこと雷の振るうがごとし!

はたしてその正体はっ⁉」

 と、ここで綾芽はオカメの面を地面に投げ捨て、

その中から現れた赤く燃えるような瞳を光らせて言い放った。

 「シティーガールハンターの、花巻綾芽よっ!」

 ちなみに今の綾芽はいつものビン底眼鏡をかけておらず、お下げ髪にもしていない。

真っ赤な髪を背中まで下ろし、背中には死神を思わせるような漆黒(しっこく)のマントを羽織り、

シテ高のスカートの中にレギンスをはいている。

これが綾芽の戦闘モードのスタイルだった。

そんな綾芽を指さし、桐咲潟奈は声を荒げる。

 「シティガールハンター⁉そう、あなたが噂の・・・・・・

ではあなたは、私の殺しの邪魔をしようとしている、と、解釈してもよろしいのですか?」

 それに対して綾芽は不敵な笑みを浮かべてこう返す。

 「はい、私は柊彩さんにボディーガードとして雇われましたので、

彼女に危険を及ぼす存在は、速やかに排除させていただきます」

 「なるほど、そういう事ですか。

しかしながら私もこれが仕事なので、

それを邪魔する方は斬り捨て御免の名の元に、排除するのみです」

 「できますか?()、強い(・・)です(・・)よ(・)?」

 「それは()抜き(・・)での、話でしょう?」

 桐咲潟奈はそう言ったかと思った瞬間、目にも止まらぬ足運びで綾芽に襲いかかった!



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