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シティーガールハンター2  作者: 椎家 友妻
第三話 殺し屋、現る
20/37

1 心当たりは全く無い

 柊さんの殺人予告の当日である土曜日、私は柊さんの自宅の前にやって来た。

今日は学校が休みなので柊さんはカジュアルな普段着だが、私はいつものシテ高の制服である。

ちなみに園真会長と綾芽は直接現場に行く事になっていて、ここに来たのは私一人。

一応今日の段取りを柊さんに説明し、状況を把握してもらうためだ。

 ちなみに今日の段取りはこうだ。

 まず私が柊さんになりすまし、殺人予告の現場に出向く。

そこに現れた殺し屋が私を殺そうとしたら、綾芽がこれを撃退。

あわよくばひっ捕まえて、殺しの依頼をした人物を聞き出す。

そもそも予告状自体がただのイタズラなら、それはそれでОK!

これなら柊さんを危険な目にあわせなくて済むし、

相手の正体も分かるだろうという園真会長の判断である。

 そんな私の説明を聞いた柊さんは、申し訳なさそうに言った。

 「あの、依頼しておいてなんだけど、こんな事に巻き込んでしまってゴメンね?

もし本当に殺し屋が私の命を狙っているのなら、習志野さんを危険な目にあわせちゃう・・・・・・」

 「それが私の仕事だから気にしないで。ちゃんと守ってくれる人間も居るしね。

それより本当に、命を狙われるような心当たりはないの?本当に些細な心当たりでもいいけど」

 私はそう言ったが、柊さんはしばらく考えた後、首を横に振った。

 「やっぱり、心当たりはないわ。

自分で言うのもなんだけど、どうして命を狙われるほど誰かに恨まれるのか、全くわからないもの。

殺し屋に命を狙われるより、誰かに自分の分らないところで、それだけ恨まれてるって事の方が怖いわ」

 「そう、だよね・・・・・・」

 二人の間に気まずい沈黙が流れる。

すると私のスカートのポケットに入っている携帯がブルブルッと震えた。

「あ、きっと園真会長だわ。じゃあ私そろそろ行くね」

 「うん、くれぐれも、気を付けてね」

 心配そうな柊さんに見送られ、私は殺し屋が居るであろう、丸山第三ビルの屋上へ向かった。


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