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シティーガールハンター2  作者: 椎家 友妻
第二話 新たな依頼
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5 柊さんは男子にモテる

 殺人予告の土曜日までは二日間あった。

私と綾芽は柊さんを見張り、柊さんの命を狙う殺し屋や、

殺し屋に依頼をしそうな人物の特定を急いだ。

けど、元々人に恨まれるタイプの人でもないし、

そんな人を殺し屋を雇ってまで殺そうとする人なんか居るんだろうか?

ちなみに柊さんを狙う殺し屋の、(またた)きの潟奈(かたな)という人物は、

園真会長も名前を知っているだけで顔は知らないらしい。

潟奈という名前から察すると、女性のようにも思えるけど、

アヤメビトコーポレーション最強の殺し屋って話だし、化け物みたいな大男かもしれない。

どちらにしても、ヤバイ相手だという事に変わりはなかった。

 その日の昼休み。

校舎の屋上で私と綾芽と由奈ちゃんでお弁当を食べていると、

私や綾芽の行動を察した由奈ちゃんが私に聞いてきた。

 「ねえしぃちゃん。何か朝から柊さんの事を色々調べてるみたいだけど、探偵のお仕事なの?」

 「え?うん、まあね」

 私はあいまいに返事を返す。

まさか柊さんの命を狙う殺し屋の事を調べているとは、口が裂けても言えない。

しかしおバカな綾芽はあっさりこう口走る。

 「でもなかなか殺し屋の手がかりが見つからなくて――――――モガッ⁉」

 「え?殺し屋?」

 慌てて綾芽の口をふさいだが間に合わず、由奈ちゃんは怪訝(けげん)な顔をする。

そんな由奈ちゃんに私は必死に取り(つくろ)う。

 「ち、違う違う!ちょっと柊さんを困らせる人が居て、

その相手を懲らしめる(・・・・・)手がかりを探してるんだけど、

なかなか見つからないのよ、あ、アハハー・・・・・・」

 「そう、なんだ・・・・・・」

 由奈ちゃんはそう言いながらも、お(はし)をくわえたままじぃ~っと私を見つめている。

うぅ、完全に疑われている。

ただでさえ由奈ちゃんは私がこの仕事にかかわる事を心配しているから、

殺し屋なんていう言葉に過敏に反応するのは当然だ。

するとそんな中、ちゃっかり今日も来て由奈ちゃんのお弁当をパクパク食べている園真会長が、

モグモグおにぎりを頬張(ほおば)りながら由奈ちゃんに尋ねた。

 「舞川さん、あなた柊さんの事をよく思っていない生徒の噂とか、聞いた事ない?

詩琴はそういう話に鈍感だから、まるで役に立たないのよ」

 悪うござんしたね鈍感で。

そんな噂話は興味もないし知りたくもないから、私は極力かかわらないようにしているのだ。

由奈ちゃんが居てくれればそれでいいし。

すると由奈ちゃんはう~んと考え込み、首をかしげて言った。

 「柊さんの事をよく思っていない人っていうのは、聞いた事がないですね。

柊さんに片思いをしている男子とかは、何人か居るかもしれませんけど」

 「なるほど・・・・・」

 由奈ちゃんの言葉に、妙に納得した様子の園真会長。

そしてすっと立ち上がると、(きびす)を返し、

 「ちょっとその線で調べてみるわ。何か手掛かりが見つかるかもしれない」

 と言って、校舎の入り口の方へスタスタ歩いて行った。

そしておもむろに立ち止まってこちらに振り返り、由奈ちゃんにこう付け加えた。

 「私はロールキャベツも大好きよ」

 お弁当のリクエストをするな!



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