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8000万の女

作者: ケロタ

世の中には、私たちが気付いていないだけで、不思議な事がたくさん有ります。

小さな変化こそが実は、不思議なことに繋がるサインなのかもしれません。

いろんな事に目を向けて、日々を生きていきたいですね。


 とある場所。1組の男女が見つめあっていた。互いに見つめ合ったまま一歩も動かない。

「私をどうする気なの?」

 女が口を開き言った。女がこう言ったのには理由がある。何かは分からないが、女は大きな罪を犯したらしく8000万の懸賞金がかけられていたのだ。

 かたや男の方は超有名な賞金稼ぎ。この男に狙われたが最後、骨の髄まで金に変えられると専ら噂になっている。

 男は暫く考えた後、ゆっくりと口を開きこう言った。

「俺は、8000万はいらない。8000万の女が欲しい。」と。

 女は、訳が分からないといった様子で顔を顰めていた。その隙に、男が女の側まで寄っていき腕を掴むと、そのまま闇の中へと消えてしまった。

 以後、その女を見た者は誰一人としていなかった。女が、警察に突き出されてしまったのか、何処かでひっそりと暮らしているのか、はたまた殺されてしまったのかは、あの男しか知らない。



                  ー完ー

ここまで読んでくださりありがとうございます。

なぜ、「キリの良い1億ではなく、8000万なんだ!」と疑問に思う方も見えるかと思いますが、それは作者の気分ですので、御容赦下さい。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 8000万の女って響きが良いですよね 1億だったら金に変えられてたかも知れませんね
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