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いきなりクライマックス!!

作者: 山虎正宗

「くらええええええええ!! ファイアボール改!!」


 魔法少女ミコが、究極魔法ファイアボール改を、龍神魔王デスタドールに向けて解き放った!!


「ぐげええええええええ!!」


 地獄の業火に包まれた魔王の断末魔が、勇者トマリや、その仲間たちの鼓膜をはげしく揺さぶる。


 魔王の身体は、炎の中で消し炭となり、ボロボロと崩れ落ちていった。


「お、終わった……」


 長い、とても長い戦いが、今、ようやく終わった……


 ミコは、ばったりと、地面に倒れ伏した。


 トマリはミコの元へ走り寄り、抱きかかえた。

「大丈夫か!?」


「お茶の子……サイサイですよ……」

 切れ切れの息で強がるミコ。だが、トマリの腕は、ミコの身体が徐々に冷たくなっているのを感じた。

「おい、ミコ!! 死ぬな、死ぬんじゃない!! まだ、お前にはすべきことが残っているだろう!!」

 ミコは、ふっと口元に笑みを浮かべると、そのままトマリの腕の中で、ガクンと首を落とした。

「ミコ!!ミコーーーーーーーーーーー!!」

 

 絶句する、他のパーティーメンバーたち。

「ミコ、そ、そんな……」

「理不尽じゃ、あまりにも理不尽じゃ……」

「故郷に帰ったら、一緒に釣りに行こうっていったじゃねえかよ……」


 悪魔大魔導士エスコダールと、それを裏で操っていた龍神魔王デスタドールはもう死んだ。


 魔法大陸パンドラドーラの平和が、今、取り戻された。


 だが、その立役者、魔法少女ミコは死んでしまった……


「……故郷アルデンテに帰ろう……」

 トマリがミコの遺体を抱き上げて、片膝をつく。


 その時……!!


「まあだだあああああ、まだ、終わっちゃいなーーーーーーい!!」


 倒れたはずの、デスタドールが、身体を蘇生し、起き上がってきた。


「ぐははははは。わしは、わしは、その程度の攻撃では死なんぞ!! 魔法大陸パンドラドーラは、わしのものじゃ!!」


 デスタドールはそう叫ぶと、またもや形象を変化させてゆく。


「く、くそう」

「ダメか、やっぱり、ダメなのか……」

「もう、終わりだ……」

 悲嘆にくれる、その他面々のパーティーメンバー


「……してやる……」


「!? ミコ、ミコ!!」

 なんと、死んだと思われたミコが、立ち上がると、静かに浮かんでゆく


「……殺してやる、殺してやる、殺してやる、殺してやる、殺してやる!!」

 ミコの身体を不思議な光が包む。


「うわあああああ!!」目がくらむ勇者トマリとその他面々。


 再び目を開けると、そこには、巨大なドラゴンに変貌したミコの姿が!!


「お前に、パンドラドーラは渡さない!! くらえ、ファイアボール改5000!!」


 ドラゴン姿のミコが口を大きく開くと、たちまちに灼熱の炎が噴射された!!


 どうなる、魔法少女ミコとその他の面々!!


 そして魔法大陸パンドラドーラの運命はいかに!?

               

                つづく ?

お読みいただき、誠に、ありがとうございます❗


こんな風に、様々なジャンルのクライマックスだけを掲載してゆこうと思っています。


どうしても続きが読みたい、または、それまでの物語を知りたいという方がいらっしゃれば、もしかすれば……

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