車がないんだよっ.....
こっちの方書きやすいね。
前回、俺は先輩といっしょに熊に追われた。そして逃げ切り会社に戻った......
先輩「どうだ?こういう世界に入ってみないか?」
急に先輩が誘ってきた。だが、一つ問題がある。
俺「入ってみたいです!ただ....」
言い終わる前に先輩が喋った。
先輩「よっしゃ!面白くなるなぁ~これからは!」
先輩「じゃあ明日車持ってこい!それで練習すっから!」
おいおい、勝手に話を進めるな。
俺「先輩......俺車無いですよ....」
先輩「またまた~ホントは凄いの持ってるんじゃな....」
俺「だから、持ってませんって」
そう言うと、先輩は笑顔で固まった。
俺「ちょっと、先輩?」
先輩「嘘だろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!どうすんだよ!ちょっと!」
先輩.....テンパりすぎ。尻尾ピーンなってるよ、ピーンって。
俺「適当な車見つけて買ってくればいい話じゃないですか~ww」
先輩「おまっ....」
「お前ら~!早く仕事しろ~!」
社長に叫ばれた。
俺「すいませ~ん!」
そして、今日の仕事は終わった。
先輩「おい、さっきの話なんだが、ひょっとして免許無いとかじゃ...」
俺「有りますよ、普通免許と、大型、中型の免許。」
先輩「あ、ならいいんだ。とにかく、車、買えよ!」
先輩はそう言って愛車のスカイラインに乗り帰っていった。
俺は自宅に戻ると、すぐにパソコンを付け中古車の情報を集めた。
先輩にオススメされた、シルビアや180SX、スカイライン、RX-7をまず調べた。
....うん。どれも高い、大体は2桁万円だが、俺の予算としては、20万以下だ。先輩にはそれは無理だと言われたが。
結局いい車に出会えることなく、その日は終わった。
そして翌日納車する車を積載車に積んで俺はディーラーに届けにいった。
俺「すいませ~ん。車届けにきたんですけど~。」
ディーラーの方「あぁ~はいはい。SCT板金の方に依頼した車ですね。私、受け取り担当のジェフと申します。今後私が対応するのでよろしくお願いします。」
そう言って、ジェフという馬獣人の職員は納車する車を駐車場に移動させた。
この人に中古車の事を聞いてみよう。
俺「ジェフさん、すいません。急になんですけど、この辺、安い中古車を売ってる店はありませんか?」
ジェフ「えっ?あ~この辺だと、車天国って店ですかね。大体50万位でいい車を売ってますよ。」
俺「無理だと思うんですけど、20万以内で車買えるとこってないですか?」
ジェフさんは固まった。耳がピクピクしている。
ジェフ「.....それだと、車のリサイクル工場くらいでしか買えないですよ....」
あ、呆れた顔でこっち見てる。ヒドイ....けどいい情報はもらえた。
俺「情報ありがとうございます!ではっ!」
そう言って急いでその場を去った。リサイクル工場ならアテがある。そう思い仕事が終わると同時に急いでその場所へ向かった。
[ヤマサト廃車工場]
そう書かれた錆びた看板が見える。そこが俺の唯一分かるところだ。そして着いた
俺「お~い!ヤマサト~!遊びに来た~!」
ヤマサトとは、俺の親友だ。ヤマアラシの獣人で名前がサトシだ。そして略したあだ名がヤマサトだ。
ヤマサト「おぉ~きたか~来なくていいのにww」
俺「ちょっと急で悪いんだが、車、見せてもらえないか?」
ヤマサト「は?ここスクラップしかねぇよ?まぁいいけどさ。」
そう言われ、俺はスクラップだらけの場所を彷徨き始めた。
.....しかし、スクラップ工場なだけあってまともな車が無い。
俺「やっぱねぇよなぁ~」
そう思っていると、
ガッタァァァァァァァァァン!!!!!
後ろの積み重なっていたスクラップが崩れた。
そして、隠れていた車が何台か見えるようになった。まぁどれもボロいが。
だが、一台だけ違うものがあった。周りの車は足周りが付いていないのに何故かそれだけキッチリ足周りが残っている。
ヤマサト「おい!どうした、大丈夫か!」
そう言ってヤマサトが走ってきた。
俺「え、あぁただこのスクラップの山が崩れただけだ。」
ヤマサト「あっれぇ~この車解体し忘れてたなぁ。後でやっとこ。」
俺「これにする。」
ヤマサト「はっ!?」
続く
思ってたより長~くなった。