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雨の魔法使い  作者: あめふらし
10/24

日常

 アッシュやバルサスとの決闘というハプニングがあったものの僕は無事Cランクに昇格した。

 その翌日早速という感じでCランクの依頼を受けてみた。

 依頼は黒の森に発生したゴブリンの巣を駆除しろというものだ。

 一回経験しているし、これなら楽勝だろうと選んだわけである。

 依頼を受けたのは、朝だったので昼にはゴブリンの巣穴を沈没させ帰って来た。

 ギルドで貰った報酬は金貨五枚を超えた。

 金貨一枚が日本円で十万円の価値がある。僕は一回ゴブリンの巣穴を沈没させただけで、五十万円以上の報酬を得たと言う訳だ。

 こんなにも高額なのにはわけがあって、本来はCランクパーティで挑む依頼なので報酬はそのパーティの頭数で割られるのだ。

 それを単機で狩ったから、報酬を独り占めできたと言う訳である。

 ソロの利点の一つといえよう。

 お金に余裕が出来て、貧乏冒険者から抜け出せた。

 今では普通の冒険者くらいは名乗っていいだろう。

 とすると次の目的は定住。家の確保である。

 ザビエンスは土地の値段が高く、軽く白金貨を扱う事になるだろう。

 白金貨は日本円で百万円の価値がある。

 そうそうと買えるものではないが、コツコツとためていったら夢ではないだろう。

 何せ僕は杖を使わない、魔導媒体を必要とせずとも魔法を唱えられるので、買い替える必要がない。

 魔導媒体は使っていくと効果がすり減ってただの杖とかになってしまうのだが、その点僕は気にする必要がない訳だ。

 高価なものを買わなくていいので、お金もこつこつ貯めれるだろう。




 あれから一か月が過ぎた。

 僕は適度に依頼をこなし、日常をおう歌していた。

 僕は一人なので、野営などは出来ない。

 見張りが立てられないからだ。なので近場の依頼を朝に受ける。

 主に黒の森で、僕は週に一回は黒の森に通っていると思う。

 依頼内容はCランクの物を重点的に受けてはいるのだが、日帰りできる依頼だと数が少なく、Cランクの依頼を受けることが出来ないことも稀にある。

 そんなときはDランクの依頼を受けて生活することにしている。

 毎日依頼を受けているので、僕が通っているザビエンス冒険者ギルド西支部では結構顔が知れ渡っている。

 知り合いとしてはクリストファーさんが入っているパーティ、銀の剣。Cランク昇格試験の時に知り合った、バルサス率いる黄昏の竜、アッシュ率いる黄金の双盾、フォンス率いる紅蓮の虎。受付のお姉さんにバルサスの驕りパーティで知り合った冒険者達。

 そのぐらいだ。

 あれ、もしかしなくても知り合い少ない?

 まぁ、別に少なくても困る訳じゃないし、別に寂しくないし。

 そういえば僕がソロで冒険者をしているわけだが、背中を任せられる人が見つからないとかでは断じてない。

 単純にソロの方がお金が溜まるし、メリットの方が勝っているだけだ。一人でも寂しくないもん。

 雨の日は休みという事にして、依頼を受けるのを止め、魔法の練習をしている。

 町を出て近くの草原で、雨を操ったり、水龍達を生み出したり、津波を空に向かって放ったりしている。

 その様子を目撃されて、ギャラリーが出来ていたこともあるぐらいだ。

 その時は水龍、以外に動物や魔物をかたどった水を生み出し、ワンダーランドの様な景色を僕は生み出していた。

 最終的には氷軍と灼軍で戦争ごっこをさせてワンダーランドは崩壊したけど。

 僕がそうやって水魔法を雨の日に練習しているせいか、僕に二つ名がついた。

 それは『雨の魔法使い』という二つ名だ。

 雨の日に魔法を使っているから、雨の魔法使い。

 ものすごく単純だ。

 だが僕はこの二つ名を気に入っている。

 何か幻想的だし、素敵な感じがするからだ。

 次に自己紹介をしろと言われた時は『雨の魔法使い、アリア・リキュールです』と名乗ろう。

 僕の日常は平和に過ぎていった。


アリア「タイトルきた!」

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