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オレの部屋  作者: コロ
5/12

5. 晴れろ、雨の日の語りべ。

長らくお待たせして誠にサーセンしたっ!!

やっと一段落したので再開ですっ。


うれC〜o(^▽^)o

「ヒ〜〜マ〜〜だーー〜〜」


うっさい、暇神ひまじん


「だってあっくん、休みだよ?800年くらいぶりの休みだよ?」


気持ちは分かるが黙れ

ハッキリ言ってうぜー。


「だって暇なんだもん、ねー人形〜。突然お休みもらったら誰だってこうなるってあっくーーーーーーーーーーーーーーーんやめてやめて投げないでいくら死神ったって畳で投げっぱなしジャーマンはヤバいっていやマジでマジで助けて人形うわぁぁああぁぁぁああーーー〜〜」


うっせーっつってんだろ、学習しろバカ神。

ま、スッキリはしたがなオレが。


この死神(と書いてバカと読む)は久しぶりの休みに混乱してるみたいでだいぶウゼーです。

ぶっちゃけ死んでほしいです。


――つか死ね。



「それはないでしょあっくん。」


あ、バカが復活した。

チッ、もう少し強めに()るべきだったか。


「いや、あれだけでもたぶん常人は死ぬくらいの威力…って何ユラリと立ち上がってんの!? ちょ何してんの? お願いだから気配消して何気にボクの後ろに回り込もうとしないで!?」


 さぁ、何いってんのかなぁ? 勝手に人の思考読むような奴に手加減なんて言葉必要なかったよねぇ〜?


「ごっ、ごめんなさいマジスミマセン! ホントに謝るから! お願い!

 ってゆうか人形何笑ってんの? ボク軽く殺されかけてんだよ? ねぇってば人形! ああああっくん! 後生だからホント許してぇえええぇぇえええ!!!」


 ハイ、軽く無視っと♪


―――――――――――――――――――――――――――――――――



 二分後


「そウイエばさァ」


死神が畳に沈むのをいつものように微笑ましそうに見守っていた人形は俺にほうじ茶を淹れてくれながら言った。


え?ほうじ茶とか爺くさいって?

ほっとけ、オレの趣味だ。


「死神ってドーイう経緯でこの家に来タノ?」

「あれ?言ってなかったっけ?」


オレは軽く首をかしげた。


「んー、なンカ最初死神が来タトキ……、

『ユウたちの連れ。で、新たな居候』

 てマスター言っテタケど、詳しイ話は聞いてなイナァ」


 そういや、話してなかったかもな。


「ンじゃ死神が沈んでる間にめんどっちーが思い出話でも……」

「うン! マスターの昔ノ話、聞キタい!! 色々ぜんブ!!」


全部……ね。


「ま、そのうち話してやるよ」


まず死神のことを話すなら、そうだな

とりあえずあの厄介な悪霊どもの話からすっかな。


―――――――――――――――――――――――――――――――――



 オレはイライラしていた。


やっと親の手を離れ、貧乏だがアパートの一室を借り、一人暮らしという生活を手に入れたというのに。

そりゃ一人暮らしといってもすでにあの人外ダメギツネの居候はいたが。

それをナシとしても毎晩毎晩しくしくすすり泣きが聞こえてちゃ眠れやしねーってーの。


いや、まだ一人なら許容範囲なんだけどな。

実家に居たころからそんなもんゴマンと聞いてるし。


だが

だがな。


それが二人になって、

しかも一人は女の声っつったらもうどうしようもねーだろ。


しゃーねーからオレはヨーコを連れて声のする方を見に行った。

もちろん、オレの睡眠不足を解消するために。


そしたらよー、案の定でかいビルの横で

二人うずくまって寄り添いながらめそめそ泣いてたんだ。



 ちっけー子供たちが。


で、オレは言ってやった

「睡眠妨害だ、どっか消えろ」って。


『酷くなイッスかそレ』


うっさい人形、黙って聞け。


つか、アイツらのウザさは今以上でな

いきなりオレを殺しにかかってきやがったんだ。

まぁヨーコがキレて返り討ちにしたけど。


『ヨーコならやリソう…。ていうか殺シに?!』


うん。悪霊なら割と当たり前のこと、

つかやらんと悪霊とは呼ばんがな。


そういうわけでフルボッコにしたのち泣いてたワケを聞いたんだ。


『先に聞いてあゲヨウよ!?』


なんか取り憑いてた家がビル建てるために壊されて家が無くなったからっつってた。


『スルー!?』


頑張ったんだけど、壊されちゃったから、悲しくて悲しくて

思い出の場所だったから、ふたりの記憶が残ってるところだったからって。

思いだせないのが悲しくて

その記憶が亡くなったのが、哀しかったらしい。


『………………………………』


ちなみに壊した連中およびその上司は呪殺済みだって。


『…………。そウ』


―――――――――――――――――――――――――――――――――



「ンで、なんか知らんがアイツらはヨーコの独断で家に遊びに来て以来、いつのまにか素知らぬ顔で住みついてたんだよ。」

「そレで?それデ?」

「それを知った死神がオレん家来て、いろいろあって監視兼保護者として居候することになった。

 

 それだけ。」


そう言ったら、人形は続きを期待するようにオレを見たが、特に続かないのでなんとも言えない沈黙が訪れる。


…………。


いつまで待っても言葉を継がないオレとこの空気にしびれを切らした人形が口を開く。


「…それだケ?」

「うん、それだけ。」


それ以外に何を話せと?


「ちョッ、ちょっト待っテ!僕が聞きたカッタのはソノ『イロいろあっテ』の部分なンダケど?」


 あぁそっか。


「じゃあ、明日な明日。」


オレは欠伸を一つして言った。


「今日はもう夜も遅いし明日は祝日だから、そんとき話してやる。

 だから今日はもう寝る。」

「むー。」

「物分かりの悪い子は嫌いだぞ?」


オレは軽く人形を睨んだ。


「い、ィエッサー!」 

「よし良い子だ。

 つーわけでおやすみ。」


 オレは掛け布団にくるまって瞬時に意識を落した。


「おやすみなさい、マスター」



 その夜の最後に聞いた人形の言葉は、


珍しく綺麗な発音だった。

 


ちなみに死神はそのまんま放置した(一応あとで人形が毛布をかけてやったそうだが)

 

えーこのたびは『オレの部屋』を読んでくださってありがとうございます。


それと

かなり図々しいとは承知の上なのですが読者の皆様にお願いがございます。

どんなものでも結構です。

『つまんねー』でも『楽しかった』でも、一言でもいいです。

ご意見ご感想、どんどんくれてやってください。

よろしくお願いします。


最後に。

こんな拙い文章でちゃんと皆様に楽しんでいただけているか作者はほとほと不安なのですが、

これからも『オレの部屋』をよろしくお願いします。


秋紀『ホント頼りねぇ上にヘタレだが、よろしくな。』


……アキ、なんでここにいるの?

ここ私のページだよ?


っていうかヘタレって……。



……………がんばります。

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