10. 烏が帰る、夕方。
やっとこさ、十話目です。
これからも
がんば……がんばりま……
…………頑張りたいと思っています!(←おい)
「アキー」
うるさい。
「「ハルー」」
あーうっさい。
「アキちゃーん☆」
……いらっ☆
「うっせーつってんだろーが! 疲れてんだよこっちゃあ!」
怒りをぶつけるようにちゃぶ台をひっくり返す。
ちっ。湯飲みの茶をかぶったのは悪魔だけか。
「なにするの、アキちゃん」
飛びすさぶ茶と悠々と避けてのんきに返答してくるヨーコ。
「疲れてんだっつってんだろーが話を聞け無駄飯食らい狐。やることが山積みなんだよ」
「あぁ、なーるほど、ボクとおそろいだね☆」
「お前と一緒にすんな、暇神」
何故か手元にあったトイレスリッパで後頭部をはたく。
スパンといい音がなった。
いや、八つ当たりだとはちゃんと自覚はしてるから手加減したけどね。
視線ななめ下で死神があまりの痛みにゴロゴロと悶えていたしても。
その横で熱いとわめいていたアクマはあわてて人形にお茶を拭いてもらっていつの間にか復活を果たしていた。
「アキ! さすがに横暴だぞ! いくら神の管理人やってるからって、その扱いはないだろ!」
なんか言ってきたが、意識があるだけマシだと思いやがれ。
あんなんと一緒にされたないの。
「お前この幾日で何学んだ? 人形の飯の味とか悪霊どものかくれんぼの隠れ場所とかだけとか言わねぇよなァ」
「まっさか! それももちろんあるけど、なにより、アキの拳固がオリハルコン並みに硬いとかアキの蹴りの威力ハンパねぇとかアキの趣味が盆栽とかほうじ茶がスキとか意外と爺くさいとか近隣の人外連中には恐怖っつーか畏怖の対象っつーかだけどご近所のおばちゃん達からは結構ウケがいいとか実家が神社とか○テコを指にはめて食うのがスキとか、その他イロイロと知った……って、のわぅわ!」
「よーし歯ぁくいしばれ★」
前ふたつはむしろ本能にしみこませるくらいカラダに刻み込んだからいいとして、なんで知ってんだ、特に後半。
本当はジャイアントスイングくらいはかましたかったが、何分狭いアパートの一室、簡易ドロップキックくらいが関の山だ。
「つーかお前、いつまでここにいんだよ」
「はぁ?」
ある程度の威力に加減したので、辛うじて意識を保ちきってよろよろと体勢を立て直したアクマは、言葉の意味がわからないと言うように、首をかしげた。
「すっとぼけんな。なんかしたくて来たんだろ? 本格的に住むとか言いやがったら、ブレーンバスターから始まる天獄地獄コンボお見舞いすっかんな」
「あーそう、バレてたの。てか天獄って……」
「当たリ前ダよ、逆ニコの家の住人で気付いテナイ方がびっクりだヨ。ね、マスター」
はイお茶、とアクマの前に湯飲みを置いて人形が口をはさむ。
オレの前にもふわりと湯気が香ばしく香るほうじ茶がことりと音を立てて置かれた。
その通りだ。
それを聞いたアクマはやっちまったとでもいいたげにガリガリと頭をかいた。
最近思ったのだが、やっぱりコイツ、悪魔のくせに言いたいことがはっきりと顔に出る。
仕方なしと判断したのか、ため息をついて開き直ったかのように手元のお茶をずずとすすった。
「まァ待て、あとちょっとで準備できっから、な、それまでヨロシク、ハレルヤ!」
ヨロシクじゃねーよふざけんなコノヤロー、と言いたいところではあったのだが
ふと、気になることがあったので前言を押しとどめ聞いてみた。
「ハレルヤハレルヤっていってっけど、お前そんなに晴れてほしいの? アクマなんだったらハレとか明るそうな天気じゃなくって雨とかのほうが好きそうな気がすんだけど」
「んー、そうだな俺としてはジメジメするから雨より曇りの方がスキ……っておい!」
おぉ、ノリ突っ込み。
悪魔って何でも出来んのな。
「ちっげぇよ! ハレルヤっつーのはヘブライ語で『主をほめたたえよ』って意味!」
「そうそう。アリルイヤとも発音するんだけど、日本語だと言いにくいんだよねー」
「ふーん、ヘブライ語とかアーメンくれーしか知らんし」
従兄弟に聞きゃ死ぬほど教えてくれんだろーが。
いや、やっぱいいわ。そもそもとしてまずアイツにあいたくねーし。
しかしなぁ
「珍しいヤツもいるもんだな。悪魔の中でも神さま崇めてる奴なんていたんだ。オレの知ってる悪魔っつーか赤い蛇っぽい奴は天使のくせにめっちゃ嫌ってたぞ、神さま。実際会ってみたら気まぐれそうだけど、真面目っぽくてお前よか好感抱いたなオレは」
つーかアイツは短気なんだよな。
なんだよ、『葡萄の木植えて何が悪ぃってんだ、美味いじゃんリンゴもブドウも。マジイラッた』って。
そこで視界の隅に入った黒い布。
「あ、そか、死神がいたか」
納得。
が、アクマはそれでは納得しなかったようだ。
しろよ、納得。
「ハッ! 何勘違いしてんのかわかんねぇが、少なくとも天上の神なんかだぁれが敬うかってんだ。死神サマは確かに尊敬はしてるが、主じゃねーよ。俺のあるじはただ一人のみ……」
そのとき不意に、アクマの手が光りだした。
「ちぃと早いがこんだけの力場だ、なんとかなんだろう」
アクマはしゃしゃしゃしゃーと光ったままの手を床に滑らせた。
みるみるうちに光り輝く魔法陣が部屋の床を占領していく。
そしてほんの瞬きの間に部屋は暗い光に包まれていた。
おいおいここは借家なんだぞ、消せるんだろうな。
「――おい」
「もっちろん、召喚し終わったら消えるさァ!」
この数週間でオレの言外の言葉を学んだらしいアクマはオレが何か言う前に応えてきた。
それならよし。
魔法陣のラスト一筆まで書き込んだのち、最後の締めとでも言うように若く美しい紳士の容相をした悪魔は、どこぞの錬金術師のようにぱんっと両手を合わせ、ニヤリと笑った。
「我は求め訴えたり。 このくそったれな世界を愛し憎み破壊し偽り見届ける、我が名、光を愛せざる者――メフィストフェレスの名において、希う。万物は帰り還れ。その過程において我は欲す。現は夢になり、夢は現世になる。我は願う、我が名とこの場の力を糧とし彼の者をあるべき場所から俺が今いる場所へといざなわんことを!」
その合わせた手から、小さな火花が散ったかと思うと
ごをうぉぉぉおおおおおぉぉおお!
紅蓮の炎が部屋を包み込んだ。
が、不思議なことにその火は壁やまったく天井を焦がさず、魔法陣の周りを舞っている。
ニヤニヤ笑っていた悪魔は、つと、ついさっきまでこの家の住人がくつろいでいた方向を振り返り、しばらく眺めながら不安そうな表情を浮かべた。
が、次の瞬間壁にぼぅっと黒い炎が灯りそれを見たアクマの顔色は暗かったものから一転、歓喜のそれに代わる。
「キタッ!」
どんっと爆発音がして炎は消え去り部屋にもうもうと白い煙が包み込んだ。
「くはっくははははは! やっと、やっとだ! やっと上手くいった! あはは は はははは はは は ぐはっ は はははははは は ごふっごふ…」
「笑い過ぎじゃアホ二回もむせてんじゃねーか」
「のわっ!」
背後に立つオレに大げさに驚く悪魔。
「あっあああああきぃ?!」
「うん?」
おかしな驚き方をする悪魔――メフィストフェレスにフライングクロスチョップ☆
吹っ飛んで壁にめり込んだメフィ…ああ長いアクマのまんまでいいや――はぼこっと壁から這い出てきて、叫んだ。
「なんで生きてんだよ! 地獄の炎で焼いたんだぞ! おかしくね?!」
「私が護ったんだもの、怪我なんてするわけないじゃない」
得意げと言うか余裕というか当たり前にあたりまえなことをしたという表情のヨーコに、脱力をした悪魔。表情的には、絶望という言葉はこういう時に使うのかなって感じの顔をしている。
まぁ普通だわな。
てか今までオレの人生で起こったことを考えたら、地獄の炎なんかいくらでも見てきてるし。
一口に地獄の炎っつったって、ゲヘナの炎とか灼熱地獄の黒い炎とかあるしなぁ。
ちなみに黒炎を初めて見た幼い頃のオレの感想は「キモ」だったそうだが。
「お茶目なのもいい加減にしなさい、いつでも殺るわよ♪」
「だ、そうだ。残念だったな」
まだちょっと悔しい表情が取りさられていない悪魔は少しでも自分のペースに引き戻そうとしたのか、高慢ちきな笑みを浮かべて言い放つ。
「別にそこまで殺そうとか考えてねーしな。死んだらそれはそれでいいかもくれーにしか」
イラッときた。
「死 ぬ か?」
「うっうそです違いますほんとは生きていらっしゃってくださってうれしいですってハレルヤ――ぁああ!」
一つため息をついて、怒りを納める。
さすがにこれ以上怒っても仕方なし、壁が一部焦げたくらいで、家具やらなんやらに傷がつかなかっただけいいことにしよう。
大人になったなオレ。
そして怖ぇな大家のおばちゃん。
「で、何が来たって?」
「よくぞ聞いてくれた! 彼のお方こそ、俺が我が主と称える方、その名は『るしふ…』」
どがごんっ!
得意そうに語りだそうとした悪魔の頭に怒りが込められた重い鉄拳が降ってきた。
ちかちかと瞬きを繰り返している目からは衝撃の瞬間確かに星が飛びだした。
「ん?」
「あ!」
白く煙っていた靄の奥から現れた男は全身真っ黒だった。まるで闇で覆われているみたいな。
しかしよく見てみると、そこまで特異な服装でもなくダークスーツに、表が黒で裏地が紅のマントを着ているだけだった。
見た目的には20代中盤から30前ってとこか。
中世的だが、やけに美人というかやたらめったら整った顔立ちをしていた。
人形に勝るとも劣らずってかんじ。
ん? そーいや人形にどことなく似てるかも。
その真っ黒青年はその細く形の良い顎をついと動かして悪魔に一瞥をくれたのち、部屋の中を見回すように視線を動かした。
「ルシファー!」
死神が驚いたように目を見開き、彼に向ってぴんと人指し指を伸ばした。
こらこら、人(?)に向かって指さすんじゃない。
「ん? あぁ死神さん、おひさしぶり」
「おひさー! そかフィーくんが召喚したのキミだったの。そりゃ召喚したくなるよねー最近特に必死だもんねー」
「からかうな、恥ずいから」
恥ずかしいと言いつつも、真っ黒青年の表情筋はほとんどその役目を果たしていない。
口ではとてもわかりやすく照れているのだが、表情が変わらないのでその真意は非常に読み取りづらいものとなっている。
だが、表情が豊か過ぎて逆に心が読めないヤツをアキは嫌というほど知っているので、いっそ完全に無表情な方が感情を読み取りやすかったりする。
人形は新たな客人を前にお茶の用意をとパタパタキッチンに向かい、はじめてみる客人の前に珍しく姿を現している悪霊たちは物珍しそうにくるくるとまわりをまわっていた。
ルシファーの登場により状況が混沌となっている中、最初に口火を切ったのはオレだった。
もちろんお馴染みの言葉となってしまっているこの言葉を言うために。
「だれだ?」
「あぁ、私はルシファーという。魔界を統べる者のひとりを務めてる者だ。普段は魔王とかすべての悪魔を統べる王とか堕天使などと呼ばれている」
ほんの一言言っただけなのに、聞いてもいないことをつらつらと並びたてる。
へぇ、手間が省けてラッキーだ。
「聞いてないことまで律義に答えてくれて、ありがとう。で? 魔王、とやらさんはなにしにきた」
魔王――ルシファーはオレの質問を華麗にスルーし、別のことを話しだした。
もちろん無表情で。
「お前のことは聞き及んでいる、カミヤ アキ」
「へぇ、どんなふうに?」
「聞きたいか?」
「魔王にウワサ聞くなんて縁起悪そうだし、遠慮しとく。しかも全く関係ない魔界のだし」
そこで魔王は表情をちょっとだけ落とした。
もちろん口調だけ。
「そうか。そこにいるのも含め、なにやらアゼルやベルゼ果てにはサマエルがはなしていたものでな」
サマエル……、あーあの赤蛇野郎のことか。
そういって一瞬だけちらりとアクマに目をやる。
つられて魔王もそちらを向き、ほんのかすかに――無表情な奴を見慣れていないとわからないほどほんのちょっぴり――眉を下げて表情を暗くした。
「ウチの馬鹿が申し訳ない」
そう言って魔王はペコリと頭を下げた。
「や、アンタが謝るようなこっちゃねーよ」
んな簡単に頭下げんな。
魔がつくとはいえ王の頭はそんな安いもんじゃねーだろ。
「しかも今回の場合あんたは召喚されちまっただけだろ?」
それにもとはといえば原因は……
「オラアクマ、起きんかい」
「メフィスト、減給食らいたいのか起きろ」
オレと魔王はほとんど同時に言った。
息が合うな。
ふっと目を魔王の方にやると、魔王もこちらを向いていて、何かが通じ合ったように感じた。
次の瞬間にはどちらともなく握手を交わしていた。
「こっちは任せろ、一応客だ。お茶でも飲んでればいい。おい人形、茶。ほうじ茶」
「わかった。では改めてお邪魔させていただく」
そういった時にはすでにちゃぶ台のはしに腰を下ろしていた。
人形はすかさず、すでに出涸らしになった急須の茶を捨て湯呑みに新しいほうじ茶を注いだ。
その後、目を覚ましたアクマにくどくどねちねち説教と技を繰り返したのは言うまでもない。
一方、当の魔王は子供たちと何故か妙に仲良しになっていて、
「ねぇ」「ねぇ」
「「ルシファー?」」
「なんだ? 子供たち」
「僕……」「私……」
「「どっちで呼べばいいの?」」
「え?」
「お兄ちゃん?」
「それともお姉ちゃん?」
「あぁ……、んーどちらでも」
「じゃあねー…」「んーとねー?」
「そんなに悩まずとも本当にどちらでもいいんだが」
「「おぬーちゃん!!」」
「は?」
「おにーちゃんでも」
「おねーちゃんでも」
「ないんなら」
「違うんでしょ?」
「だから」
「間を取って」
「「おぬーちゃん」」
「………あぁ確かに」
こんなほのぼのとした会話を繰り広げていた。
そうして時間がたって、気付くと窓の外はもう夕方に近かった。
「あぁもうそろそろお暇させてもらうか」
会話がちょうど切れたとき魔王がそういって、立ちあがった。
……ん?
「帰れんのか? 召喚されたんだろ? 強制送還でよければ専門家的なものを呼ぶが。
楽に逝けるぞ」
「いや、良い。こいつもつれて帰らねばならないことだしな。それに下手すれば消し飛ぶだろう? その専門家」
「いや、たぶん下手しなくても消し飛ぶ、コイツレベルだと」
指さした先には本当に伝説級の悪魔なのかと問いかけたくなるほど弱っちい姿で死神と折り重なるように眠りこけているアクマが一人。
それを聞いて魔王は苦笑を洩らした。
「人間の魂を永いこと喰らってないからな。昔は長くとも五十年に一回は契約できたんだが」
すこし愚痴っていいかと前置きしたあと、やっぱり表情は見えない顔の眉を寄せて魔王は口を開いた。
「今では悪魔を呼びだそうとする者どころか、そもそも自分の闇を自覚しすぎている人間が多い。闇に付け込もうとしても、その闇にのまれてしまう悪魔が後を絶たないんだ。不滅不変だと思っていたものが少しずつ数を減らしていく。だから混乱して皆必死になっている。こいつも何かを思って何かをしたくてこうしてここに私を呼び出したんだろう」
こいつは腹の減りすぎで頭も口も回らなくなるし、最近はこうして行動を起こす悪魔どころか悪魔そのものの頭数が減ってしまって困る…と魔王はぶつぶつ不平をこぼした。
オレはそれに笑うでもなく同情するでもなく、ただ「そうか」と一つ頷くだけにとどめた。
所詮はオレの手の届かない世界のことにすぎないし。
もし届いたとしても…もしくはもう関わってしまっているのだとしても、やっぱりオレは「そうか」とだけ答えたんじゃないかな。
それがオレだから。
ま、どうでもいいことだが。
「で? 帰れんのか帰れないのかどっちだ。即行で答えろアクマ。でないとマジで消し飛ばすぞオレが物理的に」
「なぉう! なんでアキはそんなに攻撃的なんだよ! あぁもう帰れるよ、帰れます!」
アクマは文字通り跳ね起きた。
上にのってた死神を吹っ飛ばして。
綺麗にくるくると回転しながら空を舞う死神は一瞬の出来事のくせにスローモーションのようにゆっくり見えた。
どずっと尋常でない音がしたと思ったら、巨大化した死神の鎌がアクマの横に深く深く突き刺さっていた。
実態はないので見た目だけとオレと魔王はわかっていたが、自業自得だとばかりに固まったアクマから目をそらした。
「で? そこんとこはどうなんだ? 魔王」
「ん、メフィストが私を召喚した時、どうやら壁に“道”を作っておいてくれたらしい」
「あ? みち?」
「あぁ、ここをあっちをつなぐな。あくまで簡易的に作ったものだからいつ消えるかわからないが」
そう言って、魔王は壁に近づいて焦げた部分をなぞる。そうすると魔王が触ったところから焦げ目が光りだした。
焦げたのだとばかり思っていた部分はよくよく見てみると黒い手のひら大の魔法陣だ。
それを見たアクマは、即座に復活し、びしっと魔王の前に敬礼の姿勢をとった。
(コイツぜってーオレの部屋にきてから回復力上がったよな)
そう思わざるを得ない回復の早さ。
「そこんとこは平気です、魔王様! 俺が責任を持って、柱立てときました!」
「ボクも手伝ったから、半永久的に使えるんじゃないかなぁ?」
オレの額からピキッという青筋が立った音が。
「余計なことすぎる十点減点」
「何が!?」
「百点ひかれたら、オレ直々に家追ん出してやるという賞品が!」
「凄くいらない!?」
「副賞として、業火景品ヨーコの狐火が付いてきます」
「字が違うよあっくん!」
死神、泣く寸前。
知るか。
「まぁ、とニカく帰れルンダヨね」
「あ、うん」
それを聞いたとたん、悪霊どもから不満の大合唱。
「「えぇ~~~! おぬーちゃん帰っちゃうのぉー?」」
「またこれるから」
そりゃそーだろーよ。
「こっちゃ忙しいの」
「知ってる」
魔王の一言でオレの堪忍袋の緒が限界値に達した。
だったらとっとと……
「帰れ」
そういってふたりの魔界の住人を少々乱暴に――特にアクマはめり込むほど――壁に押し付ける。
パぁッと輝きが部屋を包み込んだと思った時には二人の姿は消えていた。
秋たけなわの今日この頃、次回更新いつあるの? 教えてついでに助けてアキえもんー。
アキ「は? 知らん。こっちも忙しいんだよお前のせいで。消えとくか? このあたりで。買う? ケンカ。今なら格安で売るけど。タダだよロハだよ無料だよ」
マジすんまっせんした! 勘弁!
どーでもいい余談。
この仮小説タイトル『おぬーちゃん』でした。
話ができる前から「このワードだけは使う!」って決めてました。
なんだこの作者lliorzlil
ちなみに、今日キリサキの学校は台風と新型インフル(H1N1っていうんだっけ?)のせいでお休みです。やっふぅ!
ご意見ご感想その他誤字脱字などがありましたら、よろしくお願いします。待ちまくっています。