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略奪
拓side
ー3年生だよ!
……俺じゃ、ねぇのか。
俺が、いつから莉菜のことを好きだと思ってるんだよ。
莉菜。
お前は、何も……分かってねぇな?
小学校の時からずっと好きだったのに、そんな想いにも気付かなかったのか。
天然で、ピュアな性格だもんな。
10年以上一緒にいたっつうのに、何で3年生なんかに横取りされなきゃならねぇんだよ。
莉菜の心を……奪われなきゃいけねぇんだよ。
俺が……奪えばいいのか?
……奪う?
……はっ。
そーだよ……奪っちゃえば……
天然な性格だし、俺の幼馴染みだからきっとどこに行けって言われても着いてくるよな。
お前のこと犯して、監禁して、縛り付けてやろうか?
俺のものにするために……
「莉菜、今日放課後体育準備室来てくれねぇ?」
「んー?わかったぁ」
あっけらかんと答えた莉菜を、不敵な笑みで見つめた。
本当に……天然だな。
綺麗なお前を……汚してやるよ。