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近付く
しばらく抱きしめ合ってると、先輩が口を開いた。
「……莉菜」
「は、い……?」
「……俺の名前呼んで」
名前……?
裕太じゃないのかな。
「裕太先輩……」
「違うよ」
えっ……
「裕太って呼んで。あと、敬語禁止。」
「えっ……⁉」
いや、呼べない……
「早く呼べよ、じゃねぇと襲うよ?」
っ⁉
「ほら、早く……」
じりじりと近づいてくる先輩。
「ゆ、ゆっ……ゆゆっ、裕太っ!」
恥ずかしくて、顔から火が出そう……
そんなことを考えてると。
裕太先輩……じゃない、裕太と唇が重なった。
「……よくできました」
っうわぁぁぁ……
ゆう、た……
「じゃあ、『裕太、好きだよ』って言って。」
⁉⁉
「じゅーう、きゅーう、はー……」
「ゆ、裕太、好きだよっっ!」
慌てて言った私。
きっと、顔が真っ赤だろう。
「……ふ、俺も好き」
裕太……
ほんとに、好きです。




