ミニ
飛ばしてくださってかまいません。
「王国 《ミルア》に行くんだから」
『えっ。ミ、ミルア~~~~~~~~~~~~~~!?』
「えっと。ちょっと何の冗談かな?」
美希が聞く。
「えっ、お楽しみ会とかでやるギャグ?」
「いや、違うから。」
否定する亜矢。
「え、じゃあ俺達のしってるミルアじゃねぇの?」
今度は幸太だ。
「いやあんたらも知ってるミルアだし。」
「・・・・・・・。」
「何で全員で私のおでこに手をあてるのカナ?」
「まじで!?」
「正気!?」
「頭おかしくなったんじゃないのか!?」
「病院行ったほうがいいよ?」
「何であたしの頭がおかしいことになるの?!」
美希たちがおどろくのも無理は無い。ミルアは、この世界で最も大きく、最も技術が進んだ国だからだ。最も技術が進んでいるという事は、当然セキュリティも厳しいわけで。美希達としては、なるべく行きたくないのだ。
「とりあえず!夏休みに入ったら向こうに行くから、それまでに準備しておくこと。いいね!んじゃ、おやすみ~。」
亜矢はそのまま奥にある自分の部屋へ行ってしまった。
「なんで、ミルアに・・・・」
「しかも、夏休みに入ったらって終業式は今週の金曜だぜ。」
『あ、ほんまや』