怪盗チェッカーズ!
「もどったぞ。」
オレンジもとい翔太が勢いよく扉を開ける。
「あ、戻ってきた。」
白もとい亜矢が言った。
「あれ?木炭はどうしたん?」
黒もとい美希がよんでいた本から顔を上げ聞いた。
『落っことしてきた』
「よくそういうことが平気でできるなぁ。」
ピンクもとい美保が言った。
「あ、美保。貸してっていってたCD、はい。」
パープルもとい亜紀が、美保にCDを渡した。
「うわ、ありがとぉ。これ、最新のやつでかえなかったんだよね~。今度返すね。」
「うんわかった。」
「それにしても・・・・」
「うん。」
『ほくろおせぇな。』
「まったく。なにやってんのか。帰ってきたらぶん殴ろうと思ったのに。」
虹もとい美香がさらっと言った。
「何でぶん殴るんだよ。」
亜矢が聞く。
「貸した金返してって言ったら、そんなもん知らんって。」
「うわ~そりゃ、ぶん殴られるね。」
「ま、落ちてって帰ってこないならこないで別に良いんだけど」
「帰ってこないなら貸した金返ってこないじゃん。」
「ま、それはいいや。」
「いいの?!」
そんな会話が亜矢と美香がしている。
怪盗ガールズと男子三人組の怪盗ボーイズとの関係についてだが、この子達は八人で、《怪盗チェッカーズ》であり、五人や三人では名前が変わるのだ。
だが、怪盗チェッカーズでも、美希・亜矢・美保・亜紀・美香の五人怪盗ガールズで行動することが多い。理由は簡単。ほくろもとい木炭が大っ嫌いだからだ(五人とも)
五人で行動するときは、第一話のように警察に見つかることは九十九パーセントない。が、怪盗チェッカーズと名乗り、ほくろと仕事をすると、九十パーセントの確率で、見つかる。それぐらいほくろは、盗みがへったクソで、いつもチームの足を引っ張る。(怪盗ボーイズでは、九十九パーセント見つかる)
「みんなー、ちょっと来てくれるー?」
美希が全員を呼んだ。こういう時はだいたいチェッカーズの仕事を知らせるときだ。
「なに?」
亜紀が期待して聞く。
「チェッカーズの仕事。」
『よっしゃーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!』
全員が全員飛び上がって喜んだ。
「あ、でも《チェッカーズ》にってことは、木炭も?」
美香が聞く。その言葉で女子のテンションが下がった。
「ううん。今回は絶対に失敗しちゃダメだから木炭は連れて行かないし、」
『し?』
「連れて行かないし、男子の出番もほとんど無い。」
『え~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~』
男子組から文句の声が上がる。
「そんな重要な仕事なん?」
美希が聞く。
「うん。だって・・・・・」
『だって?』
「あの、王国 《ミルア》に行くんだよ?」
「えっ・・・・・。ミ、ミルア~~~~~~~~~~~~!?」