姫と亜矢
「なにを、そんなに機嫌を悪くすることがあるのです?姫様。」
大臣らしき人。
「だーかーら!あたしは姫様じゃないし!東坂亜矢だし!無理やりドレス着せさせられるし!美希たちはどこ行ったかわかんないし!てか、どこよここ!」
ミルア城なのはわかるけど。
「はいはい、それは分かりましたから。お父様が心配してらっしゃいましたよ。それにここは姫様の部屋でしょう。」
「わかってない!」
むー。てか、こんな広いのに姫様の部屋?」
「いつも、こっちにこず、向こうの小さな部屋で読書してらっしゃってたのに今日は珍しいですね。」
「ここまできたらいつも諦めるのですが・・」とか何とか言ってるけど無視!どうやって出よう?その読書の部屋から?でもどこかわかんないしなー。
「あ、私はこれで。」
大臣っぽい人がどっかいった。
「さーてどうすっかな?」
一方美希一行。
「亜矢ー!」
亜矢が連れ去られたのをぼーぜんと見ていただけのため、亜矢がどこに行ったかわからなくなっていた。
「ほんと、どこいったんだろ?」
美香が言うと、
「兵隊が、帰っていった!やった!」
という、亜矢の声が聞こえた。
「亜矢!」
さっきの声の主は、曲がり角を曲がってすぐのところにいた。
「亜矢!よかった、無事だったんだ。ってなんでドレスなんかきてんの?」
「・・・・・・・」
声の主はキョトンとしていた。
「どしたの?早く行くよ。」
「あの、亜矢さんってだれですか?それにあなた達も。」
「はぁ?」
「大丈夫?」
「なにがですか?」
「あたま。」
「ですから、私はあなた達の言う亜矢さんじゃないと思うんです。」
「え、てことは・・・」
『姫様?』
「えーっと、先にききますけどあなた達は城の者じゃないですよね?」
「うん。」
「え、じゃ、そうです。わたしはこの国の姫、ミリアです。」
「ふーん。」
姫(以下ミリア)は亜矢と見れば見るほどそっくりだ。長い金色の髪、顔立ち、瞳の色・・・
「あ、瞳の色が違う。」
亜矢は、たしか茶色(めがねをしているためよくは覚えてない)でミリアは金色でまるで猫のようだ。
「たしかに。てか、めがねでわかんなかったのかな?」
「あの、さっきからしてる話からすると、亜矢さんという人はわたしと間違われて連れ去られた。と解釈していいのですか?」
どんぴしゃ過ぎて怖い。
「そうだよ。姫様、いやめんどくさいな。ミリアってよんでいい?」
「はい」
「んじゃ、ミリアと間違われてどこかに連れ去られたんだよ。」




