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プロローグ? 入学式~自己紹介編

どうも週一ペースで投稿していくつもりです。

今回から本編のスタートです。

正直ここから読んでもらっても大丈夫です。

私立竜王学園


日本屈指の名門校で、あらゆる分野のトップクラスの人達が集まる属に言うエリート校だ。

将来、世界を狙うスポーツ選手や大企業の社長の息子、更にはアイドルなど将来に明確な夢を持つ学生を全力で後押しするのがこの学校の自慢らしい。

かく言う僕も、竜王学園設立者にして世界の竜王グループの一人息子という中々な立場なわけだが、ここではただの一般人。

親のこねなどなしにちゃんと入試を受けた一般生なのです。

(まぁそのうちばれてしまうのは珍しい苗字の運命なのですが。)


それはそうと今日から僕も高校生。入学式が終わりクラス発表を見て・・・・・・

(おっ一年一組場所はA棟の2階の隅か、わかりやすくていいな。)

と学校の簡単な見取り図を頭にいれると同じ背格好の一団と教室まで歩いていく。


教室に着くと何やら隣のクラスが騒がしい。

が、そんなことはどうだっていい。

かっこよく、スマートでなをかつユニークで面白い自己紹介をするために昨夜寝ずに書いてきた文章に目を通す。

(失敗は許されない、チャンスは一度きり、これを逃せば軽く2・3ケ月はクラスに馴染めない。)

と自分に馬鹿なほどプレッシャーをかけた後で気付く。

(しまった出遅れた。)

席の後ろのほうで男子生徒が喋っている。

(これはいわゆるお前どこから来た?家近いの?のふり……なはず。)

(あらかじめ顔合わせすることにより、「途中まで一緒に帰ろうぜ」とか言ってなんやかんやで友達になるという最初の友達作りポイント。やばい自己紹介のことしか考えてなかった。)

(自分から話に入るのは危険だ、それこそ第一印象で全てが決まってしまう。なんのための昨日だ。本番はそこだろ?)

自問自答をして頭を整理をした後周りを見た。すると、

(あいつ一人で座ってるし話しに行こう。放課の残り時間は後少し迷っている場合じゃない。)


席を立った瞬間視線が集まった気がした。

数メートル歩き彼の前に立ち口を開く。

「キミハダレ、ドコカラキタノ?」

まるで宇宙人との自己紹介みたいになってしまった。

発音は変だし少し声は裏返るしすぐ変人認定されてもおかしくない第一声だった。

それに対して彼の返答は、

「俺は宇宙人かよっ」

完璧なツッコミだった。少なくとも僕はこのフォローに正直感動の涙が出そうだった。

まぁ実際は一滴も出ないわけだが。


彼は続けて言う

「名前を聞く時はまず自分から…って言われなかったか?」


「そう言えばそうだったね。僕の名前は竜王竜一。」

一度失敗して緊張感はどうやらなくなったようだった。


「俺の名前は片桐恭平よろしくな。」

手を出され握手を交わすと入学式の時知った担任の先生が入ってきた。

「席着け〜」

みな各々の席に着き担任を見た。

「今日から君らの担任をする三坂だ。まぁ仲良くやってこうや。」

イマイチ本気じゃなさそうな台詞を並べると、出席確認献自己紹介が始まった。

名簿順でやることになったので僕の番は男子最後だ。

途中言うことが被ったり自分より素晴らしい自己紹介がでたらどうしようかと思ったがそんな心配は無用だった。


(みんな思ったより普通だな)

楽しくやっていきたいとか〇〇部で頑張るとか同じようなことを言っていた。


「次、竜王 竜一」

僕の一人前の子が終わり、自分の名前が呼ばれ席を立つ。


「僕の名前は、竜王竜一です。たいちって呼んでください。」


「質問いいっすか?」

唐突に入って来た声に自己紹介は、強制停止させられた。

「竜王君ってやっぱり竜王グループの?」


その質問はクラスの全員の質問でもあった。


(やっぱり来たか。)

僕は、この質問が来るのを正直待っていた。それはもう入学式の始まる前から。


「そうです。僕は竜王グループの社長、竜王慶蔵(ケイゾウ)の一人息子です

が僕は皆さんと××で××××な×××を実現し×××な関係を築いていきたいです。」

(決まった。)

僕は、かなりのどや顔で周りを見渡し気付く。


………

皆唖然とした表情だった。

(何をやったんだ俺。)

焦っていると、個人の小さな拍手の音が聞こえてきた。


その拍手は恭平によるものだった。


後からつられたように拍手の音が大きくなる。


「キーンコーンカーんコーン」

チャイムがなり先生が声を上げる。

「女子の自己紹介はまた次回な。んで休憩後教科書配るから各自書くもの用意な。」

気の入らない声を残し担任が出ていった。


僕は、すぐ恭平のもとへ向かう。

すると恭平が先にこっちを向き、喋り始めた。


「お前の親父さん竜王グループの社長か〜つまりお前と仲良くしてりゃいろいろ得出来そうだな。」


これだけはっきり言われたのは、生まれて初めてだった。

しかしそれよりも彼の性格が180゜変わったことに衝撃を受けた。


こっちが彼の本性なのか。それとも僕の正体を知ってこうなってしまったのかそれは解らない。


言葉を残してどこかへ行ってしまった彼のことを考え、ひとまず席に戻ると隣の席の女子が話しかけてきた。


「あなたは恭平の知り合い……じゃないわよね。悪いことは言わないわ、彼に近づきすぎてはいけない。」


「どうして?」

意味深な言葉を言う彼女に理由をきいてみた。

すると


「私、彼のファンなの。」

「私が、恭平様に初めて会ったのは中学生の時。 一目ぼれだったわ、あの時の私は・・・・・・」

聞いてもいない昔話を勝手に語り始めたが、とりあえず聞き流し、改めて考えた。

(あいつは一体何者だ?最初の好青年のような印象とは正反対のさっきの態度。本当の彼はどっちだ?もしかしてどっちも違ったりして・・・)

様々な妄想を膨らましてたどり着いた結論は、

(あいつは、二重人格者だ。)

という妄想爆発な結論だが当の本人はいたって真面目なのだから恐ろしい。(まぁ幸い今日このあと暇だし尾行でもするか。)

と軽くぶっとんでることを考えながら、隣の妖怪語り女の話しを遮って話す。

「中学の時から知り合いなら家はどこだか知ってるか?教えて欲しいんだけど。」

尾行するにも大体の目的地を知っておかないと、最悪寄り道にまで無駄につきあう羽目になるからだ。「なんでよ。今の話聞いてなかったの?近づくなって言って・・・」


「だからさ。君も彼の友達関係を邪魔するのは、本意じゃないだろ。」

彼女は少し黙ってなにかを言おうとしたが、そこで僕の最後の一撃が入る。

「なんなら君も来る?尾行。」

了承してくれた彼女から、いろいろ情報をもらってとりあえずわかったことは彼女は同じ中学出身ではなく、ここの近くの中学出身らしい。つまりは、電車やバス通学ではないってことしか解らなかったわけだが。この話を聞けたことは大きいが、まだ一つ尾行をする前の段階で大きな問題があった。

「自転車通学の可能性は?」


「正直五分五分ね、近くても自転車で来る人はいるし・・・」

「けどそこは問題じゃないわ、自転車通学なら駐輪場にむかうでしょ。」


「そうか、じゃあ下駄箱を出た後駐輪場に行くかどうか見てればいいのか。」


「そうよ、だから帰りのホームルームが終わった瞬間私は下駄箱に行く。あなたは教室で彼が出たら電話して。その瞬間からあなたは尾行開始。すぐ空メールを送ってそれを合図に集中するから。」

「だから今のうちにアドレス交換しときましょ。速く彼が戻ってくる前に」

入学して早々クラスメートのアドレスをゲットした竜一は、今登録された名前に目をとおす。

沢木サワキ 栗栖クリス・・・栗栖さんだねよろしく。」


「栗栖でいいわよろしく竜一君。」


固く握手を交わすと二人の尾行大作戦が始まった。

頭に思い浮かんだものを文章にするのがこんなに大変だと思ってませんでした。

後、私は基本後書きを読むのは好きなのですが、いざ書くとなるとこれもまた大変で・・・でもがんばります。

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