⑨ 起きちゃった!?
今回は「世界休め視点」になっています!
こんな感じで時たまに交互に切り替わっていきます!
「な、なんだ……今の存在力は……?」
「何処からだ……まさか、あのガキから?……。」
「ふぅ〜……。」
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
この女……、《巫女》か。身長170cm…いや、169か…?目方は54kg。華奢だが、機動力に長けている。
大方パトロールしててバッタリ茅蒔と会った…ってとこかな。
あの巫女装束…平の巫女じゃないな…。恐らく、そこそこの名門の出と見た。まあ、どうでもいいけど…。
……メンドいことになったなぁ〜…。なぜか幽気が無くなりかけたと思って来てみたらこれだ……。ピンチが速すぎるだろ…。たく…
ま、いいや。
「…小娘。中々、良い神通力だね。強力な性質、そして幽気量だ。だけどまあ…ちょっとお巫山戯が過ぎたね。」
──パシュウウ……。
「茅蒔、一個…貸しだからね。」
「て、『鉄風』が……。跡形もなく…消し飛んだ……。」
(…!!あのガキの幽気…眼光…存在感…。
さっきと違う……!!まるで別人だ……まさか……───しかし…!!!)
「コイツはッッッ!!!今、此処で!!殺さなくてはッッッ!!!!」
────ガギィイイ……ン……。
「お姉ちゃん……。もう、終わり…怒るよ?さっき言ったよね、わたし。」
「水月!?!??何をしているッ!?!」
連れの巫女か…、ヤバい身長だね…人類かい?。…2mと22cm…、目方111kg…。覚えやすい…。童顔の面に似合わない随分と桁外れの体躯だ…。それでもって鍛え抜かれた肉体、鍛錬の賜物なんだろう。想像しただけでメンドそうだ…。
獲物は両手剣…それに、二刀流か…、怪物だね。しかも、あの剣…幽気性。恐らく神通力で立体化させたモノ…。全く、…普段どんなモノ食べてんだ?
まあ、いいや…自滅しあってくれるならボクは楽だし…。暫く観察しとこうかな…。
「…退けッッッ!!!!今、殺しておかないとソイツは!…─」
「あの子は…!!いや、あの人からは…敵意を全く感じない…。」
…茅蒔の中のボクの存在に気付いたか。
パワータイプの思考回路と思っていたけど…意外と直感は鋭い。こういうのが、厄介なんだよなあ…。はぁ…メンド臭いけど、少し警戒しておくか。
「そこの大きい小娘。」
「あ…、明日檜水月です…!!」
明日檜水月…。明日檜家の人間霊。…いたなあ、そんなの…。…思い出してきた…、確かこの禁域の森の管理を任されている一族の末裔、か。コイツは目の前の|討伐対象に対して同情に似た感情を抱いている。ま、仕方ないか。何しろガワは6歳の子どもなんだからな…。巫女としての慈愛か、それとも只の母性本能か…。ま、使える馬鹿は使っておくか…。
「水月とやら、コイツを生かしたいかい?」
「は、はい…。こ、…子どもは…こ…殺せません……ッッ!!…」
「ふふふ…キレイな心意気だ…。」
「なら、ボクはもう寝たいから…。守ってくれよな…?」
「えっっ!??」
──ぎゅっ…
…やはりな。この女、ボクを受け止めた時に両手に持った剣を解除した。やはり、神通力。出し戻し自由の剣か…。シンプル故に適応力も高く強い能力だ。これほどの物体を二振りも瞬時に造りだすとは…。ボクが寝ている間にだいぶ、巫女のレベルも上がったようだ…。
「え…えと…!茅蒔くん!?」
「もうちょっとで、茅蒔くんに成るよ……。じゃあ、守ってね…ふぁ…ふぁ〜〜……。」
「あ、あらら……寝ちゃった……。」




