⑧ 鉄風!?
──シュルシュルシュルシュル…
な、なんだ…?あの巫女の指に…赤い…リボンみたいなのが……グルグルしてる……。まるで…新体操のアレみたいだ…名前はわかんないけど…。
いや、違う…!?リボンじゃない…“風”…?
音が…まるで、風みたいな音がする…。風を切るような風の音…まさにそんな感じだ…。
まさか…世界休めみたいな超能力……?じ…神通力っ………!!!
なんか…やばい!やばい気しかしない……!!
「これは、防げるかな?コンプレックス…!!」
────ピシュンッッ!!!
「ゲッ!!!飛ばしてきたぁ!?!!!」
当たる……!!!当たる………!!!避けれない!!!
どうする!!どうする!!?『我が身可愛さ』!!!!!
───バシュウウウ……フィン……
…シュルシュルシュルシュル……!!
い、…一応、跳ね返したぞッッ!!!!?すげえな…。
けどあの“赤色の風”……まるで、風の弾…!!!?なんか…なんか、またこっちに来てないか…!?!?
もう一度、防御だ!!!!頑張れ!!!オートマ!!おれの髪の剣!!!!
─バシュン……シュルシュル…バシュィン!!
ボシュ…!!シュルシュルシュル…バシュン…!
「し…しつこい!!めちゃくちゃしつこいぞ!!!この風!!!!」
しつこすぎる〜〜!!!本人にソックリすぎる!!!全然、風の勢いが止まらない!!……ていうか、気のせい……?段々、髪の毛の動き…遅くなってきてないか……??
……!!
─シュルシュルシュル……ブシュ…!!!
「!!!???い、…いってぇえええーーーー!!!!??斬られた…???」
「やっと幽気が尽きてきたか…。手間かけさせやがって。」
─キュルキュルキュルキュルキュル……
「はぁ…はぁ……“勇気”……??…いってえ…痛い…!!!
……はぁ…はぁっ!………あれ…はぁ…はぁ……いなんで痛い…?………守られてない…??…たまたまに、偶然に決まってる……!。…ぐっ……うぐぅっ……はぁ……。」
こんなブワブワした風に……これ以上、ビビってたまるか………!!!勇気…だって?…勇気ならまだある………!!!!おれには、世界休めが憑いてくれてる…!!!!
………!!
なんだ…あの風……デカくなってない…??!?
さっきより…で、デカい!!!!デカくなった“赤いかまいたち”がキュルキュルキュルキュルって……ヘンな音を立てている……。とても風から出てくる音じゃない…。しかも、なんか生きているような…また、今にも襲いかかってきそうだ……。
「最期に私の神通力、『鉄風』について教えてやる…。私の血で誘き出したそれの正体は“吸血台風”。その風は、お前を斬るごとに血を吸い…膨張し…また斬るごとに更に膨張し…」
「紅い鋼鉄の台風と成る……。」
「台風…だって…!!?ぐぅっ……。」
さっきまでの、そよ風みたいなのが……。真っ赤な…風……。あの“赤色”……おれの血だよな……??おれの血を吸われた……?!?そういえば、手の傷口…止血してる…?いや、違う……。止まってるんじゃない…止められたんだ……!!盗られたんだ…あのバカ風に…血を…!!!
しかも……か、髪の毛の…感覚が無くなってきた……。剣もさっきの攻撃で地面に転がったまんま……。髪は…それを拾おうとしない……。まさか…
充電切れ…?!?。
「…終わりだ……!!!!!!」
「…ごめん……。」
「…世界休め……。」
「茅蒔くんッッ!!!!!!」
■■■■■ ズ … ンッッ……!!!!■■■■■
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「─…なっ、『鉄風』が……。」
「なんだ…、この存在力は……。」




