④ 義務教育?
「義務教育…?“再封印”のことかな?」
「御名答──。おつかい、みたいもんだね。」
「…良いね義務教育&“おつかい”という名の大規模な冒険ってことか…。ワクワクするような言い回しだね世界休め。」
ステレオ能力──超能力か。
変わった名前だけど…面白い…!!他にもいっぱいあるってことだよな!?
世界休めの能力を借りれるってことだよな?…めっちゃ良いじゃん。
ワクワクすんなあそういうの。
変な話、おれが世界休めを起こしちゃったんだけど、こういう体験ができるなら…。
───起こして良かったのかも…。
それに、この世で初めて会ったやつのお願い事だしな。
…友達…、ではないけど。なんか、気を許せる。
そんな存在だ。
「そいえば、さっきの話…バラバラの能力のやつ。あれ。世界休めのステレオ能力で、“もっかい寝たい”ってことだよね?もいっこ、疑問があるんだけど…。それ、自分で集めれないの?『おれの能力!集合!』みたいな感じでさ。」
「それはできない。というか、“できない”。」
う〜ん、まじで“某おつかい番組”の親みたいな言い方しやがって…
おれに何が何でもさせるつもりだなぁ。
まあ、いいや。世界休めがおれを頼ってくれてるし、頼られるのは悪い気はしない。
それに速く外の世界に出たい自分もいる。
おれもメンドくさい人間なのかも…。
「問題はそこでね…、そして障害が2つ…」
「…なるほど、またまたメンドそうだね。」
まさに、物語のはじまりって感じだ。
人間は手間暇とか不便なことを楽しむ生き物って聞いたことがあるのを覚えてる。
まだ人生全然歩んでない、子どものおれでもその気持ちは物凄くわかる。
そんな感じだ、今のおれの気持ち。
──サササッと、
“再封印の儀式”が終わりそうにないこの感じ。
良いじゃん。永〜〜い…冒険になりそう…!!
「ひと〜つ、ボク自身に『世界休め』の封印の能力は遣えない。ふた〜つ…そのバラバラになった能力たちは今どこにあるか解らない…
「つまり…!“義務教育”とは…!!“世界休め”を封印するための旅ってことだよね?」
「ふふふ…御名答。…キミにはボクの残り5つの“能力たち”を探し出してもらい…キミに『世界休め』でボクを再封印してもらう…!!」
“再封印の旅”
…良いね、めっちゃ良いじゃん。
まさに、マンガやアニメの主人公になった気分だ。
これから、このメンド臭がりの超常的存在の片棒を担ぐ感じか。
んで、またまた気になることを今、聞いてしまったんだが─
「ん…?5つ?世界休め、さっきバラバラになったのって6つだったよね?全部で。」
「まあ…そう焦んないでよ。……──────────えいっ…!」
「えっ?ちょっちょいちょい……!!!!」
───ピシュンッッ─…
!!!火の玉の弾丸…???
ヤバい!なんで!?…裏切った!?世界や…──
────ボゴォン……!!
──ボシュウウウウウウ…シューゥウウ……。
「っ…!!… …。… …あれ?」
な、なんだ……痛っ…!!……く、ない…??
痛くない、痛くない……。当たった??
たしか…世界休めの火の玉のカラダが光って…
そんで、こっちに火の玉爆弾が飛んできて…。
でっかい音がして……ん?…
なんでおれ、剣握ってるんだ…??
さっき置いてたハズの…
「それが、ボクがキミに貸与する──そして、これから探さなければならない『世界休め』の分離した“能力のひとつ”…。
『我が身可愛さ』。大事に遣いなよ。」




