一章 〜ぎむきょういく?〜
「“ぎむきょーいく”…??どんなの??」
「ま、そうだね…“おつかい”、みたいもんだね。」
「…わかった!さっきいってた…バラバラになった…せかいやすめを…あ、セカイヤスメってジンツーリキのことだったっけか…。わけわかんなくなっちゃう…。」
なんで自分の名前をジンツーリキにしてるんだよ…!ややこしいなあホントにもう…!!よし…!なんでそんなヘンな事するのか聞いてやる!!気になってきたぞ…!
「ねえねえ、なんで“せかいやすめ”は…ジンツーリキとおんなじなまえなの??」
「…大体、他のやつってご丁寧に自分の名前考えるんだけど…ボクはそういうの、メンドい…。周りがそう呼ぶから、そう決めた。有名だしね、ボク。」
「ふ〜ん…にんきものなんだね。せかいやすめって…。」
なるほど…たぶん“せかいやすめ”はホントにホントに神様みたいな人なんだろうな…。周りの人たちが、凄すぎてそう呼んでる…。なんか、なんか…ちょっとだけ…カッコいいじゃん…。いいな…ちょっとだけ羨ましい気がする…。他のやつって言ってたけど…他にも神様がこの世界…えと、ダブルなんとかにいっぱいいるのかな…?火の玉なのかな…やっぱり。
「そいえば、さっきのはなし…バラバラのやつ…あれ。
せかいやすめの“ちから”で、もっかいねたい…ってことでしょ?」
「…ふ〜ん、頭はワリと良いみたいだね。」
褒めてくれた!ちょっとだけ嬉しいかも…!
…そんで…ほうほう!ほうほう!なんとなく“せかいやすめ”のことが分かってきたぞ!ちょっと悔しいけど…!
でも、また寝たいのか…どんだけ寝るんだ…この火の玉…てか、寝れるの…?それ…。…そもそも、これ…おれ、いる?起こしたのはまあ…おれだけどさ…?
「じゃあそのバラバラのちからたちをもってきて…じぶんでねむればいいんじゃん?ダメなの?」
「問題はそこでね…、そして障害が2つ…」
「…んー?」
うーん…やっぱおれじゃなきゃダメなことらしい…うーん、うーん…どういうことなんだろ。まあ取り敢えず話を聞いてみるか…。
「ひとつ、ボク自身に《世界休め》の封印の力は遣えない。」
「ふたつ、そのバラバラになった力たちは今どこにあるか解らない…」
…
…!!。
なるほど、“ぎむきょーいく”って…
おれにバラバラの“セカイヤスメ”を…
「つまり…!ぎむきょーいくとは、…
“力さがしのたび”…ってことだ?!?」
「ふふふ…御名答。」
「…キミにはボクの残り5つの“能力たち”を探し出してもらい…キミに《世界休め》でボクを再封印してもらう…!!」
「おお…おおおーー!!!…
なんか…わかんないけど、ワクワクしてきた…!
“さいふーいん”!!やるやる!!!」
なんか…なんか!ハンターになったような気分…かも!!超能力を集めるハンター…、うんうん!!めっちゃいいかも…!!カブト探しよりも…楽しいかもしれない……!!!ん、…そしたら、おかしいぞ…?“せかいやすめ”さっき…
「ん…?でもまってよ〜?せかいやすめ〜…。バラバラになったのって…えと、いちにー…あと1っこ、たりないよ?6っこなんだよね?…ぜんぶで。」
「まあ…そう焦んないでよ…。」
「─、ほっ!」
「えっ!!!ちょっ!!!!…」
待って待って待って!!!!??なに?どうした“せかいやすめ”さん?!!?なんか“火の玉爆弾”飛ばしてきたぁあー!???!!!なんで??なんでそ…──
──ボシュウウウウウウ…
「っ…!!… …。」
「… …あれ?」
な、なんだ……痛っ…く、ない…??
痛くない、痛くない……。当たった??
たしか…“せかいやすめ”のカラダがひかって…こっちに火の玉が飛んできて…。
でっかい音がしてぇ……ん?…
「それが、ボクがキミに貸与する…そして、これから探さなければならない《世界休め》の分離した能力のひとつ…。」
「《我が身可愛さ》。大事に遣いなよ。




