表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/17

⑩ 明日檜姉妹?




「ん……あ?あれ…?…どこだ??ここ…。」



??…う〜ん…。どうしよ……。なんにも思い出せないぞ…。なんか知らないところで寝てた…みたい…。何処だろここ…。誰の家だろ…。病院…かな?…注射とかないよね…。

え〜と…確か…、え〜と…森の中に居て…そんでそんで…“世界休め”っていうヘンな火の玉に出会って……、そんで…巫女さんが来て…おねーちゃんたちが来て……


……。……!!!

そうだ……っっ!!!思い出したぞ…。

あの“赤い風”の巫女……!!!

おれ…おれ、死んだのか??死んだあとの世界で、また死んだのか…?




「あっ!起きた?大丈夫…?」


「…うわっ」


ビビった…。ホントに。か、顔が降ってきた…。

…ってあれ、…確かこの白い髪のデカいおねーちゃん…あの、おれを殺そうとしてきたおねーちゃんと一緒にいた…。

そうか、夢じゃなかったのか…。ってことは、もしかしておれ…助かったのかな…?このおねーちゃんに助けられたのかな……?と、取り敢えず……


「ありがとう…。ご、ございます…。大きなおねーちゃん…。」


「ふふふ…良かった…!傷も手当てしたからね!ごめんね…わたしのお姉ちゃんが、茅蒔くんのこと…虐めたりして…。」


か、顔が近い……恥ずかしいかも……。こ、この白いおさげ髪のおねーちゃん、最初はデッカくてちょっとビックリしたけど……こう、間近で見ると…か、カワイイ…かも…。なんか…ドキドキする。心臓のとこが痛い……。おさげだし……、おねーちゃんなのに…子どもみたいな顔してて、でも…物凄く安心する……。


「あれ!?茅蒔くん!顔赤いよ!?やっぱりあんだけ無理したから、お熱出ちゃったかな……。ちょっと待っててね!!!」


あ、…どっか言っちゃった…。確かに熱いけど…恥ずかしい……。なんかこの布団も凄く温かいし…もうちょっと…寝てようかな…?ははは…なんか今の、世界休めっぽかったかも…?アイツ…まだおれの中にいるのかな…?死んでないよな…?ん、足音だ。戻ってくるの早っ…!

……!!ゲッッ!!!!!?


「よォ……お目覚めか?茅蒔()()?顔色が悪いぞ?」


「あ、明日檜(あすなろ)…ふうげつ……。」


「記憶力は良い様だな…お前。」



お、覚えてるさ…。忘れるわけない……!!!こ、コイツはおれを殺そうとした巫女だ…!!!ま、まさか、また殺しにきた…!??


「…そう、身構えるなよ。あの後、妹にクソ怒られたからな…。もう敵意も無い、お前の神通力だって反応してねえだろ?」


「…知ってたの?世界休めの神通力─ってこと…。」


「んなもん、見りゃー分かる…。まあ、あの時は幽気(ゆうき)切れしてたがな、お前。」



なんかまた勇気がどうとか言ってるな…。そういえば、世界休めも、この言葉使ってたな…。なんなんだ?この世界の“勇気”って……。あんま話したくないけど、聞いてみるしかないよな…。


「ねえねえ、その…勇気っての、なんなのさ?おれ、確かに臆病な方ではあるけどさ。」


「その勇気じゃない、“幽気(ゆうき)”だ。」

「ま、ガキのお前に、物凄〜〜く…分かりやすく言うと…我々、幽霊の持つ(エネルギー)みたいなもんだ。」


「な、なるほど…。それが無くなって気絶したんか…。」


幽霊の持つ気…。《幽気》…。

なるほど…段々、分かってきたぞ…。神通力を扱うには、この幽気ってのが絶対いるっ!!!…っていう話か…な?めっちゃムカつくけど、分かりやすかった…ホントにムカつく…この巫女さん。


「茅蒔くん!ごめんね、待っててくれたかな…?…って、お姉ちゃん!!ま〜た茅蒔くん虐めてないよね!?」


「虐めてない、教えてただけだ。」


「…それ、イジメっ子の思想〜……。はぁ…大丈夫?茅蒔くん?あれ?お熱下がった?」



このふたり…姉妹…だよな?全然違うくない?!?しかもお姉ちゃんの方が小さいんだ……。プフっ…!!心の中で笑っといてやろう。ホントに言ったら絶対怒るだろうしなぁ。こっちのおねーちゃんはめちゃくちゃ優しい…。でも、なんでさっきは殺そうとしてたのに、今は看病してくれてるんだ…?さっきこのコワイコワイ巫女は、このおねーちゃんに怒られたって言ってたけど……。あの…あのアイツが、姉妹喧嘩で負けるって……まさかホントはこっちのおねーちゃんの方がコワイ……??


「大丈夫?まだお姉ちゃんのこと怖い…?」


「大丈夫…!風月のことはもう怖くない…。」


「こ、…コイツ!!!今、呼び捨てしたよな!?オイ!!!」


おれを殺そうとしたバツだ。呼び捨てで呼んでやるもんね。何歳かは知らないけどさ。

…はっーー…正直言うのドキドキしてちょっと怖かったけど…スッキリしたー…。絶対、“ねーちゃん”なんて呼んでやらない…。


「まあまあ…お姉ちゃん!改めて自己紹介するね?わたしは明日檜(あすなろ)水月(すいげつ)。こっちは風月(ふうげつ)お姉ちゃん。双子なんだ〜…ふふ。よろしくね?」


「よろしく…です。水月“おねーちゃん”…。」


「こ、この…クソガキ……。」


「ふふふ…もう仲良くなってるんだね!」





     「「仲良くない!!!!!」」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ