表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
落ちこぼれ魔法生徒ですが、氷の王子に恋されました  作者: はるさんた


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/15

第3章 封印の娘と氷の契約


放課後の学園は、誰もいない静寂に包まれていた。

ミナは図書室で魔法の研究をしていたが、心ここにあらず。

――さっきの中庭での、リアムの言葉が頭から離れない。


「君の存在は、この王国の秘密に関わっている」


なんだか怖い。でも、胸の奥には不思議な高鳴りがあった。


「はぁ……どうしたらいいんだろう……」

肩を落とすミナに足音が近づく。


「ここで何をしている?」

リアムだった。銀髪が光を反射し、昼間より少し柔らかい表情をしているように見えた。


「勉強です……」

「ふん。君に必要なのは、座学だけではない」


リアムはミナの前に立つと、静かに手を差し出した。

「……契約を交わそう」


「け、契約?」

「君の魔力を俺が守る。その代わり、俺の導きに従うこと」


ミナは驚きで言葉を失った。

でも、目の前の彼が自分だけに向ける真剣な眼差しを見て、心が自然に頷いた。


「……わかりました。お願いします」


リアムの表情が少しだけ柔らかくなる。

「……無理はするな。君が倒れたら、守る意味がない」


その言葉に、ミナは胸がきゅんとした。

彼は普段冷たくて完璧なのに、今だけは――自分のことを気遣ってくれている。


「……ありがとう」

「別に、感謝されるようなことじゃない」


そう言いながらも、リアムの手はミナの手に触れた。

冷たくて、でもじんわりと温かい感触。

ミナの心臓は、一瞬で暴走した。


「……リアム、さま」

「……呼ぶな」


互いに少し照れながら、二人は小さな契約を交わした――

落ちこぼれ魔女と、氷の王子。

これから訪れる試練、戦い、そして恋。

すべての始まりだった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ