第11章封印の復活と2人の連携
夜の学園は静まり返っていた。
しかし、校舎の奥から低い唸り声が響き、闇の中で古代魔法陣が光を放つ。
「……また来たか」
リアムの声には緊張が混じる。
「リアムさま……私、やっぱり怖いです」
「……怖がるな。俺が隣にいる」
二人は影の魔物の出現地点へ向かう。
魔物は、母・セラが封印した力の残滓を宿していた。
「これは……母さまの力の一部……?」
「ああ、封印の名残を狙っている者だ」
リアムが先に魔力の結界を張り、ミナは母譲りの封印魔法で防御と攻撃を兼ねる。
「今だ! 俺の魔力と合わせろ!」
「はい!」
二人の魔力が重なり、光の渦が魔物を包む。
魔物は暴れ、魔力の波動で校舎を揺らすが、リアムの冷静な指示とミナの母譲りの力で押さえ込まれる。
「……リアムさま、手を……」
「……ああ、しっかり掴め」
二人の手が再び触れ合い、互いの魔力が共鳴する。
心臓が高鳴り、冷たくて温かいリアムの手に、ミナは勇気をもらう。
光が渦を巻き、魔物は封印され、静寂が戻る。
「……やった……」
「……よくやったな」
「……リアムさま……」
「ふん、褒めてるわけじゃない」
しかし、その目には確かな信頼が宿っていた。
母の封印の力を受け継いだミナと、彼女を守るリアム。
二人は互いの力と心を確かめ合いながら、これから訪れるより大きな試練に立ち向かう覚悟を固めた。




