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第6話 ハヤトおにぃ、退学上等でミナを救う


ハヤト(16歳、高等部1年)とミナ(13歳、初等部1年)が通う名門校は、広大な敷地に高等部と初等部が分かれ、校則は鉄壁。特に「高等部と初等部の行き来禁止」が厳格だ。朝、ハヤトはミナを初等部の校門まで送り、「勝手にどっか行くんじゃねえぞ」とブツブツ。ミナが「ハヤトおにぃ、いつも送ってくれて大好き!」とニコッと笑う。ポニーテールが揺れ、チェック柄シャツの袖がヒラッ。ハヤト、顔をそむける。


(くそっ、なんでコイツの笑顔、毎朝こんな眩しいんだよ…! 大好きとか言うな! ただの義妹だろ! 俺のHP、登校だけで6割減!)


ハヤトは孤児院で「ハヤト兄貴、かっこいい!」とガキ共に慕われる不器用な正義漢。口は悪い、態度はデカい、でも困ってる子は見捨てない。授業中、窓から初等部の校舎をチラ見。


(アイツ、初等部で変なガキに絡まれてねえよな…。3年前のあの星みたいな笑顔、消えてねえよな…って、なんで俺、こんなムキになってんだ!?)


昼休み、孤児院のガキ仲間リョウ(初等部1年)が高等部の教室にコソコソ侵入。「ハヤト兄貴、大変だ! ミナがカンニング疑惑で停学の危機!」ミナが算数のテストで満点を取ったが、隣の席のガキが「ミナがカンニングした!」とチクり、初等部の担任が証拠もないのにミナを呼び出し。ハヤト、心臓ドッカーン!(ミナがカンニング!? ふざけんな! アイツ、頭いいのにそんなことするわけねえ! めんどくせえ…って、んな場合じゃねえ!) 



ハヤト、即座に初等部へ向かおうとするが、校則の「行き来禁止」が壁。高等部の鬼校長・山田(規律の鬼)と風紀委員長・佐藤アヤ(17歳、完璧主義のメガネ女子)が「校則違反は即停学!」と監視。ハヤト、教室の窓から初等部を睨む。


(校長もアヤも、うぜえ! ミナがピンチなのに、こんなルール守ってられるか! アイツの笑顔、俺が守る!)


ハヤト、「めんどくせえ、ミナのバカが悪いんだ!」と意地張りつつ、リュックを掴んで校舎裏のフェンスをガシガシよじ登る。コウジが「ハヤト、俺もミナ救うぜ! 俺の方がヒーロー!」とムキになってついてくる。タケルとリョウが「コウジ、モテ期全開!」「でもハヤト、ガチすぎ!」とゲラゲラ。ハヤト、コウジをガン飛ばす。「お前、ミナに近づくんじゃねえ! 俺が…いや、めんどくせえから俺がやる!」


(コウジのやつ、ミナに絡む気か!? アイツの笑顔、俺以外が守るなんてありえねえ!)


フェンスを越えた瞬間、アヤが「キサラギ・ハヤト! 校則違反!」と立ちはだかる。メガネを光らせ、「これ以上進めば退学よ!」と警告。ハヤト、ニヤッと笑って啖呵を切る。


「うるせえ! 退学されたら孤児院の仕事に専念できるから上等だわ! ミナがピンチなんだよ、どけ!」


アヤ、気迫に一瞬ひるむが、「校則は絶対!」と追いかける。ハヤト、フェンスを飛び越え初等部へ突進。コウジが「ハヤト、ズルい!」と追いかけるが、フェンスに引っかかってズボン破れ、タケルとリョウが「コウジ、パンツ!」「祭りの再来!」と爆笑。


ハヤト、走りながら3年前の雨の夜を思い出す。10歳のミナが叔母の虐待から逃げて孤児院にきた。両親を事故で亡くし、叔母に「いらない子」「笑うな」と責められ、心を閉ざしていたミナ。それでも、「わたし、ミナ!」と震えながらハヤトに笑った星のような笑顔。ハヤトが「触んな!」とガキ共を一喝した時、ミナが「ハヤトおにぃ、かっこいい!」と袖をギュッとつかんだ瞬間。ハヤトは、親に捨てられた自分の過去と重なり、「コイツの笑顔、絶対消させねえ」と誓った。 


( あの星みたいな笑顔、ミナがピンチで泣いてたら、俺、絶対許せねえ! 校則だろうが校長だろうが、ぶっ潰してやる!)


ハヤト、初等部の教室に突入。ミナが担任に「カンニングの証拠を出せ」と詰め寄られ、目を潤ませて「わたし、してない…ハヤトおにぃ、信じて…」と小さな声。ハヤト、心臓ギュッ!


( ミナのそんな顔…! あの笑顔、消させねえ!)


「おい、先生! ミナがカンニングするわけねえだろ! 証拠もねえのに決めつけんな!」と担任をガン飛ばす。ミナが「ハヤトおにぃ!」とパァッと笑い、ハヤトの腕にギュッと抱きつく。ポニーテールが揺れ、シャツの袖がハヤトの手にスリスリ。ハヤト、フリーズ。


( コイツの笑顔、近すぎ! こんな時にまで…! 俺のHP、ゼロどころかマイナス1兆!)


ミナが涙目で「ハヤトおにぃ、わたし、怖かった…。叔母さんに『いらない』って言われた時みたいだった…でも、ハヤトおにぃが来てくれて、わたし、笑えた!」とポツリ。ハヤト、ミナの頭をゴシゴシ撫でながら「バカ、俺がいるだろ。泣くな」とボソッ。内心は大パニック。


(コイツの涙、3年前の雨の夜と同じだ…。あの星みたいな笑顔、俺が守る! って、なんで俺、こんな必死なんだ!?)


担任が「証拠がないので保留」と渋々引き下がるが、校長とアヤが乱入。「ハヤト、校則違反で退学検討!」と追及。ハヤト、ニヤッと笑って「ミナがピンチなら校則も退学もどうでもいい! アイツの笑顔が消える方が、俺には地獄だ!」と啖呵。ミナが「ハヤトおにぃ、退学ダメだよ! わたし、毎日ハヤトおにぃと学校来たい!」とハヤトの手をギュッと握り、キラキラ笑顔。ハヤト、顔真っ赤で「お、おい、大好きとか言うな! バカ!」と叫ぶけど、ミナの笑顔に完全ノックアウト。          


( コイツの笑顔、星より眩しい…。俺、アイツのためなら何でも…って、なんでこんな気持ちなんだ!?)



コウジが遅れて登場、「ミナ、俺も助けに来た!」とドヤ顔だが、ミナが「ハヤトおにぃが一番!」と無自覚爆弾。コウジ、「うぐっ!」と胸を押さえてよろける。タケルとリョウが「コウジ、秒殺!」「ハヤト、ヒーロー!」と爆笑。ガキ共が「ハヤト兄貴、かっこいい!」「ミナ、彼女みたい!」と合唱。校長が「今回は警告!」と渋々見逃すが、アヤが「次はないわよ!」とメガネを光らせる。


夕陽の校庭で、ミナが「ハヤトおにぃ、いつも守ってくれて大好き!」とニコッ。ハヤト、「ふ、ふざけんな! ただの義妹だ!」と吠えるけど、ミナの笑顔にHP華麗に全滅!

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