アトピーの始まりと今のたくま
たくまが13才の時、たくまの肌はボロボロになった。
それまでは、たくまは色白で綺麗な肌を持っていて人からも羨ましがられる感じだったのに、一変した。肌をかいてもかいてもかゆみが治まることは無くて、気がついたらたくまの肌は、血と体液が溢れて見るも無残な姿になってしまった。驚いた両親とたくまが町の皮膚科を訪れるとアトピー性皮膚炎だと診断された。アトピーと言えば、幼少期から小学校に上がるまで大体完治するもので、中学生になってから発症するものではないとたくまは思っていたのだが、成人型のアトピーであると言われ両親もたくまも唖然とした。処方された薬を塗っても一向に良くならず、肌の状態は一層悪化した。かゆくてかゆくて夜も眠れなくなり、それがストレスになりまた皮膚が悪くなってたくまは学校にも行けなくなった。
そして、たくまは大学病院に中学一年の二学期約40日間入院した。それでも良くならなかった。
時が経って、今のたくまは、28歳になった。外資系の会社で海外を飛び回るビジネスマンをしている。たくまの人生は、アトピーでネガティブになり、そのまま死にたいと思ったこともあったが、途中で出会った英語のおかげで、たくまの人生は上向くことになる。