前へ目次 次へ 5/29 (二)-2 すると彼女がいきなり言い出した。 「私たち、お付き合いしましょう」 それを聞いて、僕は思わず、大声を上げて立ち上がっていた。その声はあまりに大きかったらしく、ファミレスの周囲の席に人たちが、一斉に僕の方を見ていた。係の人が近づいてきて「お客様、申し訳ありませんがお静かにお願いいたします」なんて注意されてしまった。 「いいから座りなさいよ」 そう言われて、何も考えられなかった僕はようやく椅子に座ることができた。 「イヤなの? あたしと付き合うのが」 (続く)