私は見知らぬおじさんに連れて行かれそうになる。
私は、友達と公園で遊んでいた。
夕方5時頃になると、一人またひとりと友達は家に帰って行く。
お母さんが迎えに来てくれたり、自転車で家に帰る子もいた。
私は、一人で公園に残っていた。
私の父親はもう随分と家に帰って来なかった。
他所に新しい女性ができたのだと私は母親に聞かされる。
母親は、そんな父親への当てつけなのか?
若い男性と付き合いだした。
毎日、家の中でべったりとくっついてイチャイチャしている。
私が、家の中に居ると母親は迷惑そうな顔をして私を外に追い出した。
たった500円のお金を持たせて、母親は私にこう言う。
『これで、何処かで晩ごはんでも食べてきな! 家にはゆっくりと
戻って来るんだよ! いいね!』
『・・・ううん。』
幼い私は、母親の言う通りいつも一人で公園に夜遅くまでいる事が
多かった。
そんな私の様子を何処からか、見知らぬおじさんがずっと見ていた。
そして、そのおじさんが私に話しかけてきた。
『お嬢ちゃん、一人なのかい? 良かったら、おじさんが美味しい物
でも奢ってあげるよ。』
『・・・ううん、ママが迎えに来るからいい!』
『ママは、迎えに来ないだろう! ほら? おじさんと一緒に行こう。』
『ママが向かに来るもん!』
『おじさん、知ってるんだよ! 君のママは一度も君を迎えに来た事が
ないよね! おじさんなら、君に寂しい思いをさせないよ。』
『・・・・・・』
*
そこに偶然、通りかかった警察官が私達の方に気づいてくれた。
おじさんが、警察官に気づくと? 慌てて私の元から去っていく。
私に、一言残して、、、。
『また、おじさん! 君に会いに来るからね。』
『おい! 貴方、女の子とはどういう関係なんですか?』
『・・・・・・』
『お嬢さん、大丈夫かい?』
『・・・ううん!』
『こんな時間に、一人で公園に居たら? 危ないよ! 私が一緒に
家まで送るよ。』
『・・・ううん、ママがまだ帰って来ちゃダメだって!』
『えぇ!? ママが!?』
『ううん、』
『取り合えず、私と一緒に交番に行こうか!』
『うん!』
私は、警察官のおじさんと一緒に交番に向かうと思っていた。
でも、実際は違った。
警察官の格好をした、あの公園にいたおじさんの仲間だった。
私は結局、このおじさん達に誘拐される。
いや? 誘拐されただけじゃない!
このおじさん達は、私以外にも何人も幼い女の子を監禁していた。
・・・まさか!?
私は警察官の格好をしたこの男性に連れて行かれるとは
思いもしなかった。
あの公園のおじさんはただのおとり。
こうやって、1人でいる女の子を攫っていく。
既に、リサーチしているのか?
親が子供を探さないような女の子を狙うの。
一人でポツンといるような女の子。
子供が居なくなっても心配しない親がターゲット。
こうして二人のおじさんに私は捕まった。
警察を嫌がる親は、子供を心配してても捜索願を警察に出さない!
私は、もう二度と母親の元に帰る事ができないと思った。
本当に、私の事が心配なら? 既に私を捜しているはずだからだ。
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