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私は見知らぬおじさんに連れて行かれそうになる。

作者: 七瀬
掲載日:2021/06/19







私は、友達と公園で遊んでいた。

夕方5時頃になると、一人またひとりと友達は家に帰って行く。

お母さんが迎えに来てくれたり、自転車で家に帰る子もいた。

私は、一人で公園に残っていた。

私の父親はもう随分と家に帰って来なかった。

他所に新しい女性ひとができたのだと私は母親に聞かされる。

母親は、そんな父親への当てつけなのか?

若い男性ひとと付き合いだした。

毎日、家の中でべったりとくっついてイチャイチャしている。

私が、家の中に居ると母親は迷惑そうな顔をして私を外に追い出した。

たった500円のお金を持たせて、母親は私にこう言う。



『これで、何処かで晩ごはんでも食べてきな! 家にはゆっくりと

戻って来るんだよ! いいね!』

『・・・ううん。』




幼い私は、母親の言う通りいつも一人で公園に夜遅くまでいる事が

多かった。






そんな私の様子を何処からか、見知らぬおじさんがずっと見ていた。

そして、そのおじさんが私に話しかけてきた。



『お嬢ちゃん、一人なのかい? 良かったら、おじさんが美味しい物

でも奢ってあげるよ。』

『・・・ううん、ママが迎えに来るからいい!』

『ママは、迎えに来ないだろう! ほら? おじさんと一緒に行こう。』

『ママが向かに来るもん!』

『おじさん、知ってるんだよ! 君のママは一度も君を迎えに来た事が

ないよね! おじさんなら、君に寂しい思いをさせないよ。』

『・・・・・・』





 *





そこに偶然、通りかかった警察官が私達の方に気づいてくれた。

おじさんが、警察官に気づくと? 慌てて私の元から去っていく。

私に、一言残して、、、。



『また、おじさん! 君に会いに来るからね。』

『おい! 貴方、女の子とはどういう関係なんですか?』

『・・・・・・』

『お嬢さん、大丈夫かい?』

『・・・ううん!』

『こんな時間に、一人で公園に居たら? 危ないよ! 私が一緒に

家まで送るよ。』

『・・・ううん、ママがまだ帰って来ちゃダメだって!』

『えぇ!? ママが!?』

『ううん、』

『取り合えず、私と一緒に交番に行こうか!』

『うん!』





私は、警察官のおじさんと一緒に交番に向かうと思っていた。

でも、実際は違った。

警察官の格好をした、あの公園にいたおじさんの仲間だった。

私は結局、このおじさん達に誘拐される。

いや? 誘拐されただけじゃない!

このおじさん達は、私以外にも何人も幼い女の子を監禁していた。





・・・まさか!?

私は警察官の格好をしたこの男性ひとに連れて行かれるとは

思いもしなかった。

あの公園のおじさんはただのおとり。

こうやって、1人でいる女の子を攫っていく。

既に、リサーチしているのか?

親が子供を探さないような女の子を狙うの。

一人でポツンといるような女の子。

子供が居なくなっても心配しない親がターゲット。

こうして二人のおじさんに私は捕まった。

警察を嫌がる親は、子供を心配してても捜索願を警察に出さない!

私は、もう二度と母親の元に帰る事ができないと思った。

本当に、私の事が心配なら? 既に私を捜しているはずだからだ。





最後までお読みいただきありがとうございます。

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