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唐突幻想淫猥的短編集 『星の褥』

20170627

綺羅星が瞬いていた夜。

星の光は徐々に消え果て、とぷとぷと夜が帳を下ろそうとしている。

この地方の夜は、光が上から差すことはない。

代わりに、草が燐光を纏う。


その光景をある詩人が評して「自ら光る地は星が自ら光るようだ」と言い、風情のある者は『星の褥』と表現した。」


――最も、風情のない者はと言えば褥を重ねている、のだが。

さらさら。

かさかさ。

草ずれと、木立が風に揺らされる音。


毛皮の褥の上に、少女の体が横たえられた。

燐光が薄ぼやりと肢体を浮かび上がらせる。

少女らしい肩は女ほどの丸みは帯びておらず、どことなく硬さを含んでおり、それでなお慎ましやかな膨らみは男を揺さぶらずには居られなかった。




星の褥は――それらすべてを、見ていた。

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