プロローグ
季節は夏。
広く透き通るような青空に浮かぶ無数の雲。そんな雲の隙間から光り輝く太陽が浮かんでいた。
太陽の光は地面に敷き詰められたアスファルトを照らし続ける。
そんな中、今年で高校2年生の斎藤和樹はため息をつきながらアスファルトの上を歩いていた。
なぜ彼はため息をつくのか。それは彼が見ていた春アニメが終わってしまったからだ。
「……はぁ、この好きが終わってしまった」
和樹はアニメの中でも異世界系と癒し系のジャンルが好きだった。毎週録画し、アニメの放送は必ずリアルタイムで見ていた。そして押しキャラをツィーターに載せまくっていた。
「第2期こないかなぁ……」
いわゆるこれは好きなアニメが終わってしまったことによるロスだ。もう押しキャラと会えない、続きが見れないなどといった悲しみが押し寄せているのだ。
それを友人に言うとお前は相変わらず2次元大好きだなと苦笑された。それとそんな調子じゃいつまでたっても彼女が出来ないぞと。和樹としては余計なお世話だ。
3次元の彼女なんて出来るわけない。そう思っていると、いつの間にか視界が真っ白になっていた。