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093  1軍昇格が最優先


 チビが擬人化して思ったのは、人間は不安を感じれば感じる程、行動力が増す生き物である事だった。たとえばずっと2軍暮らしの自分を想像した時は「こんな自分は嫌だ!」と不安になって必死に練習を重ねる。チビだって練習するのは面倒くさいと思うし、出来る限りならば努力をせずに成功したい。だが人生はそんなに甘くないので、ドラマのように順風満帆にはいかない。あるいは、今流行っている異世界転生物の小説など現実逃避でしかならないので読まないようにしている。とにかくチビは現実と深く繋がりのある書物を好んでいる。特に好きなのは成功者によって書かれた自伝である。成功している人間のほとんどは凡人の努力家なので『僕にも不安で眠れない日々があります』と書かれている。それを読む度にチビは「こんな偉大な選手も不安を感じるんだ」と思って何だか妙に嬉しくなる。手がとどかない遥か遠い人物だと思っていたのに、なんだか親近感を感じるからだ。ところがフィクションの小説や漫画となるとそうはいかない。ぶっ飛んだ性格のキャラクターやアスペルガーとしか思えない主人公が何故かモテモテだったり強かったりする。そんな非現実的な内容の物語からは何も学べないのを知っているので、チビはそれらの類を全く読まない。それでもノンフィクションの小説はリアリティがあるので読んでいるのだが。


 そしてそんなこんなで、チビは最近眼鏡をかけながら試合に出場する機会が増えていた。視力が低下した原因は夜に本を読みまくって目が疲れてしまったからだろう。眼精疲労からくる頭痛にも最近は悩まされているのできっとソレだ。他にもフェイスブックに投稿する時にスマホを見ているのも原因だった。スマホの画面から放出されているブルーライトには人体に悪影響を及ぼすので、眼精疲労だけではなく神経症を引き起こす可能性もある。神経症にかかっている人物のほとんどに共通しているのがネット依存なので、インターネットをやめればいいのだが、ここでそれを伝えていると授業になるだけなので控えよう。とにかく今重要なのは一刻も早く1軍昇格をするために必要最低限の成績を残す事なのだから。




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