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091 新しい事に挑戦する度に重圧を感じる
自分自身に償いを求める程、チビは追い込まれていた。それは眼鏡を買いに行くだけでも緊張して手が小刻みに震えているからだ。嫌、それよりも眼科に行く方が先か。どっちでもいいが、まるで自分が今から面接にでも行くのではないかと錯覚させられる程の緊張感が全身を支配していた。代々、チビは慣れるまでに時間は掛からないのだが、目的地に行くまでに凄まじい重圧を感じるタイプだった。そんなチビが初めて眼科に行くなど、試合直前よりも緊張していると言っても過言では無かった。これでは中々先に進まないのも当然である。




