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089  弱点を認めるだけでも弱点を克服できる


 チビはお気に入りの曲を聞きながら練習する瞬間が多い。なぜならば好きな音楽を聞いている方がどう考えてもテンションが上がるからだ。音楽を聞いていると集中出来ないのではないかと思われがちだが、チビ程の努力家になると毎日の練習に飽きを生んでしまう。そうなるとマンネリ化が進むだけで、練習している意味が無くなる。毎日同じ練習の積み重ねなど何の意味もないと、AKIRAは言っているのでチビも彼と同様に練習にも変化を植え付けている。だから音楽を聞きながら練習をするのもマンネリを防ぐだけの効果はあるのだ。特にチビが好きな曲は前向きになれる曲だ。ネットで人生の応援歌と呼ばれている音楽をかたっぱしからダウンロードしていき、それらを聞きながら練習をする。今チビが気に入っている曲は『16連射で心の闇を撃て』という曲だ。これは100年以上も前の曲だが聞いているだけで前向きになるだけではなく、それと同時にテンションも上がってくる。残念ながらチビはコミュ症である。そうなるとまともに友達を作るのは不可能なので、音楽だけが友達になる。悲しい現実かもしれないが、受け止めなくてならない。自分はコミュニケーション不足で音楽しか友達はいないのだと。人は弱点を受け止めた時点で初めて弱点を克服できるようになるのだから。


 それを証拠に、今のチビには友達がたくさんいる。音楽だけが友達だと認めた瞬間から、まるで嘘のように友達が増えていったのだ。すると何時の間にか彼のコミュ症も治っていき、今では普通に他人と会話出来るだけの余裕を獲得していた。しかしそれでも音楽が何よりの友達なのは変わらない。試合前になるといつもお気に入りの曲を聞きながら興奮を高めていく。それが大事だと気が付いたのんはここ最近だ。以前のチビは音楽を聞かずに試合に出場していたが、やはり音楽を聞いて気分を昂ぶらせた方が良い成績を出せると気が付いたのだ。



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