077 賢い人間は本を読む
やらずに後悔するよりも、やって後悔する機会の方が明らかに多い。だからこそ、最近の人々には行動力の現象傾向がみられている。戦後から人間の精神が弱くなっているのは誰にでも分かる事だが、科学が発展してインターネットが主流の情報社会になったからこそ、行動力の低下は浮彫になっている。インターネットに依存するが故に睡眠時間が減り、遅寝遅起きをしてしまう人間はいくらでもいるので、そもそもの努力を怠ってしまう。本当にやるべき最優先事項を否定してまで、インターネットに接続してネットサーフィンをしてしまうのだから行動力が無くなってしまうのは当たり前である。だからこそ、ネットでいくら知識を深めたとしてもそれを実行しなければ意味が無い訳だ。そんな頭でっかちが社会に出て通用する筈が無いので、一歩勇気を踏み出して前に進む必要性が出てくるのだ。
チビもそれが分かっているが故に、とにかく前に動こうと躍起になっていた。そもそもチビはインターネットを必要以上に使っていないので行動力減少には至っていない。それがチビの強みだった。知識のほとんどを過去の書物から吸収しているので知識力は凄まじいものがあり、それでいて読書に時間を費やしているから日々のストレスを解消出来ている。無論、読書もインターネットと同じでやり過ぎると返ってストレスが溜まってしまうのでオススメは出来ない。要するに趣味は適度な時間が最適なのだ。特にパソコンやスマホの画面を長時間見てしまう趣味を持っている者は行動力の欠片も無くなってくる。それらの媒体が発しているブルーライトは、人々の思考能力と集中力を根こそぎもっていくので、本当に知識を深めたい者かつ頭が賢い人間はインターネットよりも書物から知識を吸収している。だからこそ、長年にわたって『若者の本離れ』と言われながらも電子書籍が一向に普及しない理由がそこにある。ブルーライトを完全に遮断する方法が見つからない限り、恐らくは電子書籍が活躍する時代は訪れないだろう。




