068 1日を全力で生きる大切さ
そんなこんなで、書初めをミラベルに見せたチビはウキウキの表情で自分の部屋に戻っていた。字を筆力を褒められただけではなく、頭をポンポンと叩かれて悶絶寸前のチビはベッドの中に潜ってひたすらガッツポーズをしていた。そして小一時間喜びをあらわにしていたが、それでも満足できなかったチビはパソコンを起動してブログを書こうと思っていた。この嬉しい瞬間を誰かに分かってもらいたいと思っての行動である。無論、ミラベルに褒められた事を直接書き込むと全国のミラベルファンから総スカンを喰らう可能性があったので、分かりにくいように暗号化とまではいかないが、そんな感じで書き込む必要があった。
あまりパソコン自体を触る機会に恵まれないので、慣れない手つきでキーボードを叩いていた。なのでスピードも遅ければ正確性も無いからして、やたらと時間が掛かっていた。そのほとんどの工程はバックスペースを使って文字を消していく作業だったので、よりいっそうタイムロスを助長していた。これがまだ、のんびりした時間を過ごせる正月だからよかったものの、もしもシーズンの最中で試合に行く直前だったりするとバスの乗り遅れるなどの危険性を伴うだけだった。だから結果的には正月特有のデデーンとした雰囲気を愉しめたのかも知れないが、余計なタイムロスは冷や冷やものである。なぜならば、時間を削減するのはすなわち寝る時間や趣味に使う時間が減っていく恐れがある事に繋がっているので、うかうかとキーボードを叩いては重要な時間はあっという間に逃げてしまう。それに人間はいつ死ぬか分からない脆い生き物なので、今の一瞬を大切に生きていかないと死ぬ間際に必ず後悔の念が出てくる。死ぬ寸前になって後悔するのはほんとに悲しく、周りの人間にも悲しみを増やすだけなので絶対に満足のいく生活を過ごす必要がある。それこそ、いつ死んでもおかしくないように常に全力で余力を残さずに1日を終えるのが大切なのだった。




